関東学院大学国際文化学部 では、7月12日(火)に横浜・金沢文庫キャンパスで、シンポジウム「敗戦後/震災後の文学」を開催しました。東日本大震災にかかわる詩を翻訳している西ミシガン大学のジェフリー・アングルス准教授をゲストに招き、約100名の聴衆を集めました。

21世紀に入りアメリカの同時多発テロ以降、世界は新たな戦争とテロリズムの混沌に突入しています。また日本でも、東日本大震災や熊本地震など自然災害が続いています。今回のシンポジウムでは、そうした「危機」について詩や小説などの文学がどのような言葉で伝えているか、危機後の文学がどういう役割を持っているのかを探りました。

当日は、詩人である国際文化学部のアラン・ボツフォード准教授による、詩の朗読のパフォーマンスから始まりました。その後登壇したのは、戦後詩の研究者で国際文化学部 の樋口良澄客員教授。樋口教授は戦後の文学について「全体と個人、大量死と『私の死』をつなぐのが文学です」と述べた上で、戦争と個人ということを生涯考え続けた詩人鮎川信夫氏について話しました。東日本大震災後の詩を見つめてきたジェフリー・アングルス准教授は「災害をどのように言葉で描写するべきか、伝えるべきか」と聴衆に疑問を投げかけ、東日本大震災で自らも被災し、現場からtwitterで「詩の礫」を発表し続けた和合亮一氏を軸に話を展開しました。

講演会に出席した比較文化学科4年の石倉夢二さんは「これまでは、文学の力に疑問を感じている部分もありました。でも、今日のお話を聞いて、文学に力があることを理解できました。それを実感するには、文学を発信する側と受け取る側の問題があって、それが一致したときに力を発揮するのが文学なのではないかと感じました」と振り返りました。


投稿日時:2016-07-21 18:33:00

この記事についてのお問い合わせ
 
関東学院大学 広報課
 住所 〒236-8501 横浜市金沢区六浦東1-50-1
 TEL 045-786-7049
 FAX 045-786-7862
 E-mail このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

LINEで送る

 


 







Copyright © Kanto Gakuin All rights reserved.