11月4日(金)、横浜・金沢文庫キャンパスで、ノンフィクション作家石井光太さんによる人文科学研究所主催の「孤児」と題した講演会を行いました。当日は、約180名の学生が参加しました。

石井さんは、大学1年生のときに初めて海外へ行き、パキスタンやアフガニスタンなどの難民キャンプの経験から、貧困やストリートチルドレンをテーマに執筆活動しているノンフィクション作家です。今回は、「孤児」をテーマに、終戦後の日本にいた被災浮浪児たちと、現代の親に捨てられた子どもたちついて語り、学生に現代社会にある貧困について考える講演会を行いました。

1945年の日本では、親を戦争で失った子どもたちが浮浪児として街に溢れ、靴磨きや窃盗などその日暮らしの生活をしていました。当時も社会問題化していましたが、終戦の混乱の中にいた日本では、児童養護施設などの支援などが行き届かず、状態は変わりませんでした。石井さんは、その戦時下、戦後の孤児について説明したあと、対比して現代の孤児たちについて語りました。「戦後の子どもたちは、普通に愛情を受けていた子どもたちです。しかし現代の貧困は、物理的な貧困ではありません。親に捨てられた子どもたちが児童養護施設にいます。物理的な貧困ではないから、やり直せることもあります。ですので、社会の中での問題を見極める力をつけ、自分に何ができるかを考えてもらいたい。社会の問題に向き合ったときに、本当の意味でのより豊かな社会があるのではないでしょうか」と語りました。

参加した人間環境学部3年の丸山のどかさんは「戦時、戦後にいた孤児の話を聞きましたが、私は、現代の孤児について深刻なのだと感じた方が大きく、考えさせられました。愛情をかけられて育てられなかった子どもたちのことを考えると、問題は複雑で、答えは簡単には見つかりませんが、石井さんが言った、彼らは親に殺されたが親をせめたりしないだろうという言葉に、私もそう感じました」と語りました。

関東学院大学では、現代社会問題について考える講演を、今後も行っていきます。

投稿日時:2016-11-08 10:05:00

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