関東学院大学 学長    
規矩大義(きく・ひろよし)

 新年あけましておめでとうございます。2018年の年頭にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。

 国際社会に目を向けると、交通の高度化や情報科学の進展にともない「人、モノ、コトの国際移動」はより活発に進み、国籍、人種、宗教、文化の異なる人々が交わる機会はますます増加する傾向にあります。一方で、急速なグローバル化にともなう弊害として、さまざまな課題も散見されるようになってきました。

 関東学院大学では、近年ベトナムを主としてアジア各国の高等教育機関との連携強化を進めてきました。現在、複数のベトナムからの留学生が大学院に在籍し、学位取得をめざしています。また、国内では昨年締結した沖縄大学との連携協定を皮切りに、首都圏以外の大学との間で、異なる環境での学びを経験する国内留学の機会創出を進めています。第一弾として、今春から4名の学生を沖縄大学へ送り出す予定です。

 大学教育の目標の一つは、いかなる環境においても異なる他者と協働できる人材を送り出すことです。自己を主張するだけではなく、他者を慮り、ともに働ける人こそ、グローバル化が進展する現代社会に必要とされているのではないでしょうか?また、地域社会や身近な環境に目を移しても、学生が所属や世代を超えて建設的な議論を重ねる場は必ずしも多くはありません。国内外の大学との連携強化に加えて、地域の企業や行政にご協力をいただいて社会連携型の教育を展開することで、多様な人々と関わりながら実践的に学生が学ぶ環境を整備し、社会で共生・協働できる人材を育んでいきます。

 また、昨年は関東学院大学が文部科学省に申請していた「命を守り希望を繋ぐ-新しい『防災・減災・復興学』の構築と研究拠点形成-」が私立大学研究ブランディング事業として採択され、12月には「防災・減災・復興学研究所」を新たに発足しました。多くの大規模災害を経験してきた日本において、自然災害に目を背けて暮らすことはできません。また、限られたストックや多様な価値観の下では、防災施策にも多様性・柔軟性が求められています。この事業では、工学的視点のみならず、人文・社会科学的アプローチを融合させてこそ、真に人や社会の幸福に繋がる防災・減災・復興が実現すると捉え、新たな研究所には、学部横断的に複数の研究者が名を連ねました。今後は、研究の進展に応じて、学内外を問わず複数の研究者を招聘していく予定です。本年は、いよいよ事業を本格化させ、新たな学術研究領域を提唱するとともに、防災行政や復興支援に資する成果の発信をめざします。

 これらに加えて、「学生の成長」という共通理念のもとで理想と思える教育、研究者としての活動に、関東学院大学の教職員が思う存分に邁進するための環境整備と経営基盤強化を本年も進めていきます。真摯で前向きな議論を通じて、スピード感ある大学運営をめざしていく所存です。

 目まぐるしく変化が生じ、困難が立ちはだかる現代社会ではありますが、社会の希望に目を向け、互いを慮り合うことで、誰もが共生・協働できる社会が築けるはずです。キリスト教を建学の精神に掲げる高等教育機関として、平和で安寧な社会を築くため、校訓「人になれ 奉仕せよ」を指針に、2018年も関東学院大学は歩みを進めていきます。

 末筆ではございますが、本年が皆さまにとって幸多い年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

投稿日時:2018-1-1 00:00:00

 
このニュースについてのお問い合わせ
 
関東学院大学 広報課
住所 〒236-8501 横浜市金沢区六浦東1-50-1
TEL:045-786-7049  FAX:045-786-7862 E-mail:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
 

 
LINEで送る

 


 







Copyright © Kanto Gakuin All rights reserved.