10月19日(月)、横浜・金沢文庫キャンパスでノンフィクション作家石井光太さんによる「絶対貧困~世界の貧困現場を歩く~」と題した講演会が催されました。当日は、約200名の学生が参加しました。この講演会は、人文科学研究所の企画で行われ、世界の現状を知り、今の自分やこれからの自分にできることを考えてもらうきっかけとしたいという思いから開催されました。

石井さんは、大学生の頃に初めて海外へ行ったことがきっかけとなり、そこから海外で出会った物乞いや障害者をテーマにノンフィクションの作品を執筆しています。今回は、「貧しさ」が画一的に語られていることに対して、疑問を投げかける講演となりました。

世界には、1日1ドル以下で暮らしている人が12億人います。石井さんは長年取材を行ってきたなかで貧困がなくならない理由として、背景はそれぞれ異なるということを、ストリートチルドレンたちに出会ったエピソードを交え講演されました。ただ単に募金や施設の寄付をするだけでは解決せず、その一人一人に向き合い抱えている問題を解決することが必要であると訴えました。「答えのない物事についての考え方、自分なりの向き合い方を大学で培い、社会に出てきてほしい」と語りました。

講演を聞いた社会学部1年生中山さんと中本さんは「単純にかわいそうではなく、そこから自分の取組み、人との向き合い方を話してくださったので受け止めやすかったです。」「貧困の子どもたちにとって、たまにしかいないボランティアの外国人より、自分の身体に障害を負わせた誰が見ても悪である人を、一緒にいてくれるから必要とするということ。そのような部分を知れてよかったです」と振り返ります。

講演会を企画した担当の一人の石川時子准教授は、「『貧困=自己責任』論が若い子たちに強くあると思います。石井さんの話を聞いて、総論ではなく、一人一人の状況で考え、自分の中で『貧困』というものを落とし込んで考えてほしいと思います。現実を知ることで、許せないやるせない気持ちになって、自分が社会を変えたいという原動力になってくれたら嬉しいです」と語りました。

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