2月27日(土)、KGU関内メディアセンターで、シンポジウム「死刑の倫理を問う」を開催しました。このシンポジウムは関東学院大学法学研究所と法学部の共催で、県内外から約80名が参加。パネリストには1966年の袴田事件によって死刑判決が確定後、再審開始決定によって釈放された袴田巌さんの姉、袴田秀子さんなどを招き、日本の死刑制度のあり方について議論を行いました。

第1部では各パネリストによる基調講演が行われ、生命山シュバイツァー寺の古川龍樹代表は再審請求運動支援者として、原田正治さんは被害者遺族として、袴田秀子さんからは弟が死刑囚となった親族として、それぞれの事実が語られました。袴田秀子さんは釈放されてからの巌さんについて「普通の会話もできない。車に乗せても慣れていないからすぐに吐いてしまう。全てが敵に見え外出もできなかった」などと生活の様子を語りました。

第2部ではパネリストによる討論及びフロア発言を行い、第1部の基調講演での3名の考え方に対して質問が飛び交いました。被害者遺族にもかかわらず死刑制度に疑問を感じた原田さんに対して、どのような感情があったのか質問があり、「怒りは甚だしくありました。保険金目的で殺害された怒りは、時間によって変化していったのでしょうか。事件から10年後に死刑囚と面会しましたが、それを経ても自分でもどういった感情かは分からない」と、答えました。

コーディネーターを務めた、法学部の宮本弘典教授は「治安維持のために死刑制度があって冤罪も仕方が無いということでよいのでしょうか。死刑制度を被害者感情からの怒りのみで捉えず、制度そのものの意義に向き合っていただきたいと思います」と語りました。

来場者からは、「事件や裁判の報道があると、かわいそうだという被害者側に立った感情から考えてしまうが、加害者の心情もつらいのではないかと思いました。はっきり犯人だと断定できる事件ならともかく、冤罪事件もあることから慎重に死刑について考えなくてはいけないと感じました」「法律を勉強していない一般人にとっては死刑の知識は少ないと思います。死刑制度について見返すには知識をつけなければ」などと、感想がありました。

 
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