※年に1~2冊のペースで執筆してきた著書とともに。
金沢文庫キャンパスの図書館にて

気がつけば、イギリスの
“したたかさ”に心酔していた

チトー大統領(ユーゴスラビア)逝去の報道は、中学生の時でした。新聞は1面トップ。葬儀には世界中のVIPが参列。見知らぬ国の大統領がなぜこれほどまでに世界から悼まれるのか。政治史に興味を抱いたのは、この出来事がきっかけでした。

私の主な研究領域は「政治史」「外交史」「王制・君主制」で、イギリスが専門です。イギリスに執心したのは、世界で唯一、飾りではなく実質的な力を持つ「貴族院」が存在する国だから。そして、それが「なぜ永らえているのか」を探求せずにはいられなくなり、いつしか年に1~2冊の著作を書き綴ってしまいました。

例えば、 “君臨すれども、統治せず”と言われているイギリス王室の在り方ですが、これは偽装だという発見。実際には統治をしています。王室が遺した手紙や日誌などからそれが証明できます。アフリカにおける旧植民地国の独立のために、裏で奔走したエリザベス女王の役割がまさにその典型なのではないでしょう。


【なぜ歴史を学ぶの?それは未来を読み解くため】
中世の遺物に見られがちな君主制だが、実は未来の国家間のあり方を構築する上で非常に有益なテーマ。民主的かつ共和的なトレンドが必ずしもうまく行っていると言えない現状がある。世界約200カ国中27カ国が君主制を採っており、日本やイギリスのように大国として君臨しているケースには今後の外交を組み立てていくヒントが隠されている。


<プロフィール>
Naotaka Kimizuka
1967年生まれ。立教大学文学部卒。英・オクスフォード大学留学を経て、上智大学大学院文学研究科史学専攻修了。日本における英国王室研究の第一人者としてTVにも出演。主な著書は『イギリス二大政党制への道』『女王陛下の外交戦略』など13冊を超える。

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※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです

 

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