文学部 現代社会学科 新井克弥 教授

新井教授は若者文化を題材として、メディア論やコミュニケーション論など、社会情報化の研究を行っている。「いつも学生に言っているのですが、みんなには「のび太くん」になって欲しい。ドラえもんのストーリーは毎回パターンが決まっていて、問題状況の出現→解決手段の提示→いったん解決→悪用→因果応報というのがほとんどです。大学受験までみんながやってきたのは、ドラえもんの道具を使って問題を解決することだったのですが、大学からは違う。悪用してしずかちゃんのお風呂場を覗くことが必要なんです(笑)」

「悪用とは何かというと、その道具を自分なりに使いこなして、相手に発信していくこと。つまりメディアの流している情報をただ消費するより、自分で評価、識別して、発信する立場になるともっと楽しくなる。それはクリエイティブだし、自分の人生を豊かにするための手段です。それには好奇心を持つことが大切です。学生たちには好奇心を忘れずに、穴があれば指を突っ込むような生き方をして欲しいと思っています」

新井ゼミでは毎年、世界中からバックパッカーの集まるバンコク・カオサン地区で1ヶ月間のゼミ合宿を行う。メディア論とバックパッキングにはどういう関係があるのだろう?「バックパッキングというのは、航空チケットだけを買って、何ヶ月後に帰るということしか決まっていない。だから現地で情報収集をしなければいけない。早い話が情報行動になるわけです。また学生たちにとっては、自分が無意識の内に使っている環境フォーマットが使えない異文化の中であっても、外に出て行動しないと生きていけなくなるということを体感できる、つまり自己マネジメントすることを学ぶ良い機会になるのです」

 

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。

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