建築・環境学部 建築・環境学科 黒田泰介 教授

黒田教授は建築と都市の再生・活用を研究している。「もともと出身大学でイタリアの都市の歴史から学び、フィレンツェに給費留学をしていました。留学をしたきっかけは色々な建築を見たいと思ったからで、西洋文明のスタートとなったイタリアから始めました。都市の成り立ちを勉強していくうちに、歴史的な味わいのある街並みがどのように作られ、そして現在どのように活用されているかということに興味を持ちました」

たしかにヨーロッパでは古い建物の内部を新しく改修して、いまでも使用しているのをよく見かける。「イタリアにいる間に建築設計事務所で働きましたが、仕事の内容も、新築より築数百年の建物を改修して、住宅、図書館、ギャラリーなどに変えるというような、古い建物の再生、再活用が多かったのです。帰国して関東学院で教えるようになってから、日本でも新築を作っては壊すのではなく、低成長時代に合った、古い建物を延命させて活用していこうというエコロジー的な機運が高まってきて、特に歴史的、文化的に意味のあるものを残していくことの重要さを感じました。そこで、私がイタリアで学んできたことが今後の日本にも役立つだろうと考えて、このような研究を続けています」

「昨年は科研費(研究に対する補助金)がおりましたので、ローマに1週間学生を連れて行きました。古いアパートを借りて、7.8人泊り込みです。古い建物をメジャーで計測したり、文献調査の手伝いなどをしてもらいました。建築は見に行って、その場に体を置かないとわからないことが多いので、体験するのが一番だと思います。イタリアは行くだけでも楽しい場所ですが、専門的な視点から見ることで、非常に勉強になっていると思います」

 

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。

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