文学部英語英米文学科 草山学 准教授

 認知意味論と日本語・英語の対照言語学を専門分野としている草山学准教授は言う。「認知意味論は新しい学問ですが、言葉と世界の関わりや物の見方が言葉に与える影響を研究するものです。私は日本語と英語を比較し、世界観の違いが言語に及ぼす影響を研究しています」。

有名な『雪国』の冒頭、「トンネルを抜けると、そこは雪国だった」は、列車に乗った人の視点が重要だが、英語話者が訳すと、“The train came out of the long tunnel into the snow country (列車が長いトンネルから雪国へと出て来た)”と、列車の動きを単に描写する文になってしまう。「言語表現には、人が世界(状況)をどのように観察しているかが反映されているんです。状況の内側から見るのが日本語ですが、英語では、同じ状況をまるで神様のように外側から客観視する傾向があるわけです」。このように、認知意味論と対照言語学的な視点から、日本語と英語の違いを知ることは、必ず英語学習にも役立つ、と話す。

 

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。

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