女性を支援するシステムを、つくる 坂梨 薫

私は、関東学院大の卒業生。経済学部を経て大学院まで計9年間、このキャンパスで学びました。

「経済学部の卒業生がなぜ看護学部の教授に?」と驚かれる方も多いでしょう。じつは本学入学時、私はすでに社会人。大学病院で6年間、助産師として臨床経験を積んだ後、付属の看護学校(現在は大学)で教鞭を執る機会を得たところでした。人に教えるからには、看護職としての技術だけではなく、幅広い視野と知見を持って、医療が果たす社会的使命をきちんと伝えたい。そんな想いから改めて自分も学び直そうと考え、関東学院大学の門を叩いたのです。関東学院大学看護学部の新設に伴い、また母校に戻ってこられたことを、とてもうれしく、誇りにも感じています。

私がいま力を注いでいるのは、女性が安心して子どもを産み、育てられる環境をつくること。日本では「妊娠・出産」と「子育て」は切り離され、継続的、系統的な支援システムが存在しません。一方で、出産や子育てに対する女性の不安やストレスは拡大するばかりです。出産と子育ての切れ目のない支援システムをつくることは、少子化に歯止めをかけ、育児ストレスに起因するいたましい虐待を減らす効果もあるはずです。

専門の支援施設は二の次でいいのです。大切なのは、地域に根ざし、サポートされる人もする人も元気になれること。商店街の空き店舗から学校まで、地域の方が集まるにふさわしい場所の選択肢はいろいろあります。私にとって、地域に根ざした一貫教育校であるこの関東学院も、選択肢のひとつです。

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。

坂梨 薫

関東学院大学
看護学部 看護学科 教授

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