バイオメカニクス=健康と考える 高橋 健太郎

スポーツの指導法やアスリートのトレーニング方法は、ここ10年ほどでめざましく進化しました。その進化に貢献しているのが、私が研究するバイオメカニクスです。

バイオメカニクスとは、力学、生理学、解剖学の知識を活用してヒトの動きのしくみを解き明かす学問。かつてスポーツの指導は、指導者の経験や主観に依存するところが大きかった分野ですが、今では体格差や筋力差、バランス感覚などを多角的に組み合わせたデータを解析して、最適な解を導き出す科学になりつつあります。データを積み重ね、競技に対する習熟度をモデル化することで、より客観的にスポーツの指導や評価ができる日も近いはずです。

私がいま取り組んでいるのも、そんな近未来を見据えた剣道のコーチング・評価支援ツールの開発。2012年から中学の保健体育で武道が必修化されたことに伴い、必ずしも武道に精通していない教師が子どもたちの指導を担う機会が増えています。これらの後方支援となり、子どもたちが自分の能力を伸ばすヒントになるツールの開発ができれば、とてもうれしいですね。 

高齢化社会を迎えた日本で、バイオメカニクスはスポーツ分野以上に生活・福祉の分野に寄与すると私は考えています。年齢を重ねても筋力を維持する運動方法の開発から、効果的なリハビリ、歩行器や車いすの改良まで、応用の可能性は無限に広がっています。新しく誕生した理工学部、健康・スポーツ計測コースで、人々の健康なライフスタイルを支える人材を育てることも、本学における私の使命です。

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。

高橋 健太郎

関東学院大学
理工学部 理工学科
健康スポーツ計測コース
准教授

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