社会のニーズに応えるマーケティング 朴 正洙

大学卒業後、就職したのは銀行でした。配属された支店のカウンターに座り、日々感じていたのは、こうしてお客様と向き合っていても、会社はお客様を見ていないという現実。企業は、もっと真摯に社会のニーズに応えるべきだ。人に尽くす経済をつくりたい。その想いから改めて大学院に進み、マーケティング研究の道へ、人生の舵を切りました。

マーケティングの本質は、受け手のことを徹底的に考えること。今、グローバル市場で成功しているのは、それを実践し、消費者と上手にコミュニケーションをとれている企業ばかりです。一方、かつてすぐれたマーケティング戦略で世界を席巻した日本企業の多くは、まだ製品戦略だけの成功に捕らわれているように見えます。しかし、日本企業がコミュニケーション戦略にも注力すれば、企業力が正当に評価される日が来るはずです。

私は、相手に好まれる要素だけではなく「何が嫌われるか」についても研究対象としています。「反日感情」などのネガティブな情報がビジネスを揺るがす時代。日本の企業がそれらに冷静に対応し、アジアの消費者との良好なコミュニケーションを構築することも、私がマーケティングを研究する使命だと考えるからです。

学生にとってマーケティングを学ぶことは、高度なコミュニケーション能力を身につけること。やがて彼らがグローバル社会に羽ばたく日、私の研究が、世界とのコミュニケーションの一助となることを、心から願っています。

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。

朴 正洙

関東学院大学
経済学部 経営学科 准教授
2015年度から非常勤講師

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