社会に還元できる研究者でありたい 福田敦

私の専門は中小企業のビジネスモデル研究。本学に着任する前は、東京都産業労働局で、中小企業診断士として多くの経営者と向き合い、喜びも苦しさもともに分かち合ってきました。思い返せば、どの経営者も個性的で魅力的な人たちばかり。私にとって中小企業とは、抽象的な概念ではなく、彼ら一人ひとりなんです。だからこそ、自分の研究が机上の空論ではなく、きちんと社会に還元されることにこだわり続けています。

2002年、前職を辞して関東学院大学に活路を求めたのも、私の想いを具現化できる環境がここにあったからに他なりません。理論研究と実証分析から産み出された成果を「社会に還元」することを目的とする経済経営研究所こそ、そのステージです。

昨年から3ヵ年計画で進め、文科省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択された「京浜地域の中小企業研究」は、私の想いがカタチになった研究プロジェクトのひとつです。京浜地域は中小製造業の集積地。競争力のある優良中小企業も少なくありません。私は、業種にとらわれず「黒字」を産み出す企業を分析することで、日本の次世代を担い得る中小企業の「類型」を探ろうと考えています。いまは、約900社の調査を踏まえて行政・支援機構も巻き込んだ検討会を実施している段階ですが、調査の成果が、中小企業の発展に寄与する施策の参考になることを願っています。このように、社会に還元できる研究を、今後も学生とともに続けていきます。

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。

福田 敦

関東学院大学
経済学部 教授
経済経営研究所長

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