辻 聖二

経営学部
経営学科
教授

基本情報

辻 聖二

専門分野 経営学(経営財務、経営分析)
研究テーマ 財務情報分析と企業評価
最終学歴 九州大学大学院経済学研究科経済工学専攻
博士後期課程 修了
学位 博士(経済学)
研究キーワード 企業財務 経営分析
ベンチャーキャピタル
コーポレート・ファイナンス 企業評価

財務状況や株価の動きをみることで、企業が勝ち残る方法を探す。

もともと株価の動きに興味があったんですね。大学院に入ると、日経平均のような全体の株価の値動きと、個別企業の株価の値動きは必ずしも一致しないけれど、じゃあ、その違いはどこにあるんだろうというような研究を深めていきました。

個別の企業の株価の流れを追っていくというのは、ミクロ経済学の分野ですね。ただ、その流れの要因である財務状況や組織の動きを追っていくことは、我々経営学の分野です。私は、個別企業の設備投資だとか、株主への利益還元がマーケットにどのような影響があるかを見ています。そうやって、いくつかの企業を見ていくと、共通する部分がでてきます。同じような財務状況にある企業を比較して、どんな投資や施策を実施すると、株価の値動きに影響があるかということを探っていきます。例えば、通信業界。携帯大手は3社です。そのうちの1社は、財務体質は決していいわけではないんですが、その会社の株価が一番高い状況が続いています。これは、設備投資をはじめ、その会社の将来性に対する期待もあるということですね。

これだけ経済や経営環境の変化が激しい時代です。企業が勝ち残っていく、そのヒントを探したいんですね。そこから、組織の運営方法や家庭や職場といった個人のレベルで生かせることを見つけていきたいと思っています。

主要業績

    (著書)
  • 共著『経営財務の情報分析』学文社 2015年4月
    「経営財務流動性の情報分析」(FKK財務スタディグループ編『経営財務の情報分析』学文社、第6章所収、2015年4月、125-138頁)
    「経営財務成果(収益性・回転性)の情報分析」(FKK財務スタディグループ編『経営財務の情報分析』学文社、第7章所収、2015年4月、139-153頁)

自分の役割を果たせる人になってほしい。

財務諸表の見方や、マーケットの変化を説明するのは正直、難しいことです。ですから、できるだけシンプルにわかりやすい授業を心がけています。それから、毎回の授業では前回の復習という形で、穴埋め式の簡単なテストをやっています。これは必ずやってもらいます。ただ、学生が知らない企業を例に出して説明するのは難しいですね。例えば、ファナックという産業ロボットの分野でトップの企業がありますが、学生たちの多くが知らないんです。なので、どんな会社かという説明から入ります。BtoBの取引を主力する企業、なかなか学生に馴染みがないですからね。

元気がいい学生は大歓迎です。そして、やはり経済や経営のニュースに興味を持っていてほしいと思います。興味や関心を持っていることで、私の授業を聞いた時に、本人が理解し納得できるところが増えてくるでしょうから。そして、関東学院大学で学んだ卒業生たちは、社会で活躍できる人であってほしいです。別に、昇進してほしいということではないですが、自分が働く組織の中で、頼りにされる人になってほしいです。いろいろな人が集まって仕事をしますから、それぞれの特徴をいかしながら、自分の役割を果たしてほしいと願っています。

担当科目

  • 現代ビジネス講座[資本市場の役割と証券投資]
  • 経営財務論
  • 経営分析
  • 基礎ゼミナール
  • プレゼミナール
  • ゼミナール
  • 経営財務論特殊講義
  • 演習(経営財務論)
  • 経営財務論特殊研究

企業で働く人、そしてその家族のために研究を続ける。

日本全体の元気がでる。つまり活性化していくために、私の研究した内容が活かされればと思っています。研究発表の方法は、論文にまとめることや、学会での発表が中心です。私が所属している学会には、企業の企画や経営の部門の方も出席しています。そういう方の目に触れて、私の研究を活用してもらえれば本望です。それから、金融機関の方が、各企業のアドバイザーになっているケースがたくさんあります。こういう方に、研究成果を活用してほしいですね。

私の研究していることを活用していただいて、社会全体がいい方向に進んでいくといいなと。法人としての企業が成長していくだけではなく、その企業で働く方たち、その家族の方たちが幸せになっていける。そういう方向性を目指していきたいと思います。

取材・原稿作成 関東学院大学広報室