9月17日(木)~19日(土)に、関東学院大学 金沢八景キャンパス ベンネットホールにおいて、2020年度入学式が執り行われました。
3日間で計9回の開催とし、各回の対象学部を分け、検温や換気・消毒等の新型コロナウイルス感染症対策を十分行ったうえで実施いたしました。

 入学式は、厳かな雰囲気のなか、キリスト教の礼拝形式で厳かに執り行われました。
 秋学期のスタートにあたり、4月に挙行することができなかった入学式を執り行うことができ、コロナという新しい状況の下であっても、大学での学びと、学びを続けていくことの意義を皆さんにお伝えできる機会と場が持てたことを嬉しく思っています。

 規矩大義学長は式辞で「想像していたキャンパスライフとは全く異なる環境に置かれ、今年ほど、『大学で学びたい』、『大学生として、いろんな経験をしたい』と、熱望した新入生はいないのではないでしょうか」と語りかけ、 物事に対して真剣に向き合い、知識や技術を得ようとする継続的な行動を通して、大学生としての教養、見識、知性を、一歩ずつ、着実に身に付け、それを磨いてゆくことの大切さを伝え、「学びに対する意欲、学ぶことの楽しさを渇望している皆さんに、大いに期待しています。」など、新入生に激励の言葉を送りました。

 また、学部長からは式辞で、学部での学びにおいて大切にしていること、皆さんに心掛けてほしいことなどが伝えられ、期待と激励の言葉が送られました。
ここに集った新入生が、4年間の学びや多くの人との出会いを通じて、校訓「人になれ 奉仕せよ」を指針に、社会に貢献できる人に成長していくことを期待しています。新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 

 以下、規矩大義学長式辞(全文)

 皆さんにとって、そして、我々にとっても、まさに「ようやく」という気持ちです。
予定より半年遅れとなってしまいましたが、本日ここに、関東学院大学の2020年度入学式を執り行えることになりました。

 関東学院大学は今年、11学部で 2,683 名の新入生を迎えました。本来なら4月2日、国立大ホールで、新しい大学生活の始まりをお祝いする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、全ての行事、全ての生活が大きく変わってしまいました。入試以降、一度もキャンパスに足を踏み入れることなく、学期の始まりが遅れ、そして、唐突にオンライン授業が始まりました。教員と顔を合わせることもなく、同級生となる仲間達と会うこともない、そんな数ヶ月を、自宅や一人暮らしのアパートで過ごしてきたことと思います。

 念願の大学生になったにも関わらず、想像していたキャンパスライフとは全く異なる環境に置かれ、画面から流れてくる「オンライン授業」を受けてきた皆さんに対し、もちろん、それは、皆さんや、皆さんの家族の健康を守るためだったとは言え、とても心苦しく、そして申し訳なく思っています。

 勿論、私たちも試行錯誤を繰り返し、皆さんと少しでも繋がれるように、少しでも大学生になったことを実感できる授業を受けて貰いたいと努めてきました。それでも、入学式やオリエンテーションといった節目の行事や、大学生活に馴れるための導入科目の多くが失われてゆくなか、心のスイッチが上手く切り替わらなかった人もいるでしょう。部活やサークル活動のスタート、友人を作るきっかけを失い、大学生活の入口で立ち止まったままの人もいると思います。

 皆さんも、我々も、そして社会も、「今年の大学生はコロナだから仕方がない」などと割り切って良いはずがありません。少しばかり形は変わるかもしれませんが、皆さんの人生にとって、かけがえのない学生生活を取り戻して欲しい、そう願っていますし、その環境を整えることが私たちの役割だと思っています。

 ようやく、少しずつ動き始めようとしている「学びの環境」です。しかし、初めに申しておきますが、まだ、決して、以前のように、何の心配もなく、街中やキャンパスで、日常生活を送れるほどに、安心できる状況ではありません。せっかく手に入れた学びの環境です。どうかこの環境を、皆さん自身の手で、皆さん自身の行動で、守り抜いてゆくことを、真剣に考えて下さい。

 

 さて、映像を通して式典をご覧いただいている保護者、ご関係の皆様、半年遅れのご挨拶となってしまいましたが、このたびはご子息、ご息女の皆様のご入学、誠におめでとうございます。関東学院大学を代表して、心よりお祝い申し上げます。そして、既に始まっている本学の教育活動にも、深いご理解と、ご協力を賜っておりますこと、重ねて御礼申し上げます。お子様方が、立派な青年になり、次代を担う若者へと成長してゆく過程を、どうか温かく見守って下さい。そして、時に背中を押し、時に叱咤激励してくださいますよう、お願い申し上げます。

 さて、本日の式典に参加してくれた新入生の皆さん、あらためて、お祝いの言葉を述べたいと思います。皆さんにはこれから、大学生として、大いに夢を語り、大いに夢を描いて欲しい、そう願っています。この「夢」というのは、決して「将来の職業」や、ましてや「就職先」などといった、皆さんの近未来のことを指しているわけではありません。この夢とは、「人としてどのように生きてゆくのか」、「どのように人や社会に貢献したいのか」ということであり、それ以前に、「自分はどのように成長したいのか」、という夢です。普段、当たり前のように始まる大学生活のスタート時点で、そうした「夢」を描くことは、実は、案外難しいことなのです。しかし今年は、いいえ、今年ほど、「大学で学びたい」、「大学生として、いろんな経験をしたい」と、これほどまでに深く悩み、熱望した新入生はいないのではないでしょうか。決して無意味な半年を過ごしたわけではありません。皆さんは、「学びに対する意欲」という、なかなか、そう簡単には、得がたいものを、既に得ている可能性があるのです。そして、「どんなことでも吸収してやろう」という意気込みもある。ですから、もう半年も過ぎてしまったと焦ってはいけません。普段なら、最初の半年でこの境地に至ることすら難しいのです。むしろ、この経験はこれからの皆さんの人生に、とても大きな影響を与えるはずです。このチャンスを使わない手はありません。どうか思う存分、「大学生としての生活」を謳歌するだけでなく、大いに学び、大いに語り、教養を身につけ、見識を深め、知識や技術を、貪欲なまでに修得していただきたい。そう心から願っています。

 高等教育機関である大学が、その先に見据えているのは「社会」です。そこでは否応なしに、皆さんがこれから身に付けるべき力、本当の意味での「実力」で、未来を切り開いていかなければなりません。これが現実です。しかし、「実力を付ける為の4年間」と聞けば、条件反射のように、就職の準備期間と誤解し、その結果、就職に有利な資格や検定を探してみたり、どの科目が就職に役立つのか、といったことばかりを考えてしまったりします。それでは、とてもつまらない大学生活になってしまいます。「本学は1年生からキャリア教育を推進しています」といった宣伝文句に踊らされたり、安心したり、騙されたりしてはいけません。それは「準備」であって、「学び」ではありません。例え、特定の資格と強く結びついた学部だったとしても、大学生活を、就職という出口だけを意識した「準備の4年間」にしてよいはずはないのです。

 

 皆さんには、それぞれの学部、学科、そしてその分野を学ぶものとして、必ず到達しなければならない目標があります。それは、学力だけでなく、倫理感や使命感、職業観までを含んだ実力です。実力とは決して、少しばかり計算技術に長けているとか、プレゼン能力が優れているとか、そうしたテクニックを指すものではありません。勿論、それらは、社会に出たときに、皆さんの助けになることもあるでしょう。しかし、それよりも、大学生としての教養、見識、知性を、一歩ずつ、着実に身に付け、それを磨くいてゆくこと、このことに勝るものはないのです。そして、それは、一朝一夕に身につくものではありません。むしろ、物事に対して真剣に向き合い、知識や技術を得ようとする「継続的な行動」を通して、初めて身につく力なのです。具体的に「どの知識」、「どの授業」などと示せるものではありません。ただ一つ言えることは、大学生活のなかで、「学ぶことの楽しさ」を実感できたときに、初めて皆さんには、大学生として、その年齢に見合った見識や知性が備わり、それが皆さんの「顔」に顕れてくるものだということです。知性は間違いなく、皆さんの態度や表情に顕れます。皆さんは大学生として、大いに知的でなければならないのです。そして、今、その「学ぶことの楽しさ」を渇望し、熱望している皆さんに、私は大いに期待しています。

 一方で、「大学で何かを得たい」、「大学で真剣に学びたい」と願って努力している学生達と、それを応援しようとする大学の雰囲気に対して、もし、「くだらない」、「ばかばかしい」と嘲り笑うような学生がいるとしたなら、その者は関東学院での学びには向いていない。敢えてそう言わせて頂きたいと思います。私たちは最高のスタッフを揃え、皆さんの「学ぶ環境」を最大限に大切にすることを約束したいと思います。物質的な満足度は人それぞれかも知れません。しかし、我々の大学人としての、圧倒的な知性と教養で、研究者・教育者としての圧倒的な実績と実力で、皆さんの知的欲求を満たしたいと思います。 「もの足りない」もし皆さんがそう感じたならば、どうぞ遠慮なく、私やここに並ぶ教員に申し出て下さい。皆さんにはその権利があります。

 最後に、本学は、キリスト教の精神に基づく教育と、建学の理念を大切にする私立大学です。皆さんはこれから、本学の校訓「人になれ 奉仕せよ」という言葉に、さまざまな場面で触れることになると思います。「人になれ」とは単に、人として成長しなさい、という意味ではありません。「奉仕せよ」とは決して、人の役に立ちなさい、という意味だけではありません。その言葉の意味を、是非、関東学院大学の教育のなかから探して下さい。

 

 大学生活は、案外と短いものです。何に出会うか、誰に出会うか、そしてどのような恩師に出会うかで、皆さんの人生は変わります。その出会いに気付けるかどうかが重要です。これから3年半、密度の濃い学生生活を送ることで皆さんの未来の扉が開かれてゆくことを願い、私たちは、皆さん自身がその素晴らしい未来を切り開くための手助けをするつもりです。今日がその第一歩です。

 関東学院大学への入学を祝し、最後にもう一度、お祝いの言葉を申し上げたいと思います。

 皆さん待っていました。入学、おめでとう。

 

投稿日時:2020-9-19 16:30:00

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