2021年度入学式を執り行いました。

4月2日(金)に横浜市西区のパシフィコ横浜国立大ホールにおいて、2021年度入学式が執り行われました。2021年度は学部生、大学院生あわせて2,716人の新入生を本学に迎えました。

入学式は石渡浩司宗教主任(教育学部准教授)の司式のもとキリスト教の礼拝形式により進行され、緊張した面持ちではあるものの期待に満ちた新入生が参列しました。

小山嚴也学長は式辞で「最先端の知が集まる科学の拠点である大学で、研究者である教員が扱う授業を最初は難しいと感じるかもしれませんが、ちょっと背伸びをしてついてきてほしい。それが成長の原動力となります。コロナ禍で浮き彫りになった社会課題へ立ち向かうため、関東学院大学で少しずつ能力を身につけ、人格を陶冶していってください。」と新たに学びや研究をスタートさせる新入生へエールを送りました。

小山嚴也学長 式辞(全文)

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。また、新入生のご家族や関係者のみなさまにも、お祝いを申し上げます。関東学院大学教職員を代表いたしまして、新入生のみなさんを心より歓迎いたします。

さて、今日、この場所でみなさんをお迎えできること、私は本当にうれしく思っています。昨年の4月は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って、入学式そのものを中止せざるを得ませんでした。今年も十分な形での開催ではありませんが、しかしながら、こうしてみなさんの顔を直接見ることができる。本当に有り難いことだなと思っています。

コロナ禍での生活も2年目を迎えています。みなさんは、このパンデミックの1年、何を感じ、何に気づいたでしょうか。私自身は3つの気づきを得ました。

第1に、コロナ禍はたくさんの社会課題の存在を浮き彫りにしました。ほんの1年前まで、その存在に気づきもしなかった、そして、解決が容易ではない様々な課題が目の前に現れたのです。例えば、貧困問題をどう解決していけばいいのか、医療現場での課題にどう取り組むのか、教育の機会をどう確保していくのか、経済活動をどう維持していくのかといった事柄です。みなさんには、それぞれが専攻する学問分野でこうした課題にどのように立ち向かうことができるのかについて、ぜひ考えてみてほしいと思います。しかしながら、これらの課題は1つの学問分野で解決できるものではありません。ぜひ他の学問分野を専攻する学友と語り合い、分野を横断して何ができるのかについて考えてみてください。このことによって学びがよりリアルになります。

第2に、コロナ禍の不自由な状況を解消するために、技術が一気に進展するとともに、様々な制度や仕組みが大きく変わりました。時代は10年進んだとみていいでしょう。元の状態に戻るとは考えにくい。社会は変わりました。大学でいえば授業のオンライン化はコロナ終息後も続くことになるでしょう。したがって、オンライン化のメリットを最大限に活用するという発想を持つべきだということになります。オンライン化は時間・空間の隔たりをなくしました。今そこにいなくても多くの人とつながることができるし、様々な知識を得ることができるのです。これは海外留学のハードルを下げることにつながりますし、例えば、東日本大震災の被災地でボランティア活動をしながら、大学の授業を受けるという可能性を開くものでもあります。ですから、この環境を積極的に活用し、豊かな学びに結びつけてほしいと思うのです。

第3に、宗教、キリスト教の持つ力を知ることになりました。関東学院大学はキリスト教の精神に基づく人格教育を行う大学です。したがって、今日の入学式をはじめ、様々な場面でキリスト教に触れる機会が多くあります。私自身は信者ではありませんが、コロナ禍の1年、聖書やお祈りの言葉を聞くたびに、心に響くというのでしょうか、なるほどなと思うようになりました。人知を超えた困難に直面した時、人間はその状況を理解したい、その不安から逃れたい、何かに救いを求めたいと思うのだなと。大学は最先端の知が集まる科学の拠点です。その科学をもってしても、残念ながら解明・解決することができない状況に直面した時、キリスト教の存在感は俄然、大きくなります。ぜひそれぞれの学びを進めると同時に、キリスト教にも触れてほしいと思います。きっと学びに対して謙虚になれるはずです。

さて、いよいよ来週から講義やゼミ、演習が始まり、みなさんの大学、あるいは大学院での学びがスタートします。大学は最先端の知が集まる科学の拠点であると申しましたが、私たち大学の教員は知の担い手である研究者です。研究者はその道のプロ、専門家であり、したがって、私たちはティーチャーではなくプロフェッサーと呼ばれています。最先端でもがき苦しみながら獲得した知を学生のみなさんに還元していくのが私たちの仕事です。

おそらく大学の講義で扱われる内容について、当初、みなさんは難しいと感じるはずです。しかし、その道のプロ、知の担い手が語るものなのですから、初学者にとって難解なのは当たり前です。でも、そこでちょっと背伸びをして、大人を気取って、私たちについてきてほしいのです。わかっていない自分を恥ずかしく思い、わかっていないことを隠そうとする気持ちと、他方で、自分だってわかっているのだということを示したい気持ちが混在したような、そんな「気取り」が学びを深めるとともに、成長の原動力になると思うからです。そして、コロナ禍で明らかになった社会課題に立ち向かうために、この関東学院大学で少しずつ能力を身につけ、人格を陶冶していってほしいと思うのです。

関東学院大学という知の空間で学ぶ時間が、みなさんにとって実りあるものになるよう、教職員一同、全力でサポートしていきますので、どうぞ、みなさんもちょっと背伸びをして、大人を「気取り」ながら、前に進んでいってください。

みなさんが卒業・修了される時の満足した顔を楽しみにしつつ、入学式の学長式辞といたします。

改めて、入学おめでとう。

 

関東学院大学 学長
小山 嚴也

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