関東学院大学

キリスト教人間学インスティテュート Institute for Christian Human Studie キリスト教を知ることは、20億人を知ること。
scroll
グローバル社会を生き抜くために、
欠かせないコミュニケーション能力。
私たちはそれを磨くために、英語を学びます。
しかし、英語圏で暮らす人々をはじめとする約20億人が
倫理や道徳観、その行動や発想の拠り所とする
キリスト教への理解の重要性にまで想いは至っているでしょうか。
語学以上に深い部分で、彼らへの理解を深めるために、
キリスト教への知見は欠かせないスキルです。
それを学ぶとともに、人としての成長を促すために、
キリスト教人間学インスティテュート(ICH)は誕生しました。
大学で学ぶべきは、高度な専門知識に留まりません。
その知識を、社会に貢献できる質の高い実学へ昇華させるために
真に大切なのは、専門知識を正しく用い、導く教養。
そのためには、物事を包括的に見る力が不可欠です。
自身と価値観の異なる他者と共創するために必要なのは何か。
自身の学びや活動を、SDGsの理念とどう結びつけるか。
いかにして、多様化する社会に貢献できる人になるか。
ICHでの学びは、その答えを掴むヒントになるでしょう。
グローバル社会を生き抜くために、
欠かせないコミュニケーション能力。
私たちはそれを磨くために、
英語を学びます。
しかし、英語圏で暮らす人々をはじめとする
約20億人が 倫理や道徳観、その行動や
発想の拠り所とするキリスト教への理解の
重要性にまで想いは至っているでしょうか。
語学以上に深い部分で、
彼らへの理解を深めるために、
キリスト教への知見は
欠かせないスキルです。
それを学ぶとともに、
人としての成長を促すために、
キリスト教人間学インスティテュート(ICH)
は誕生しました。
大学で学ぶべきは、
高度な専門知識に留まりません。
その知識を、社会に貢献できる
質の高い実学へ昇華させるために
真に大切なのは、専門知識を正しく用い、
導く教養。
そのためには、物事を包括的に
見る力が不可欠です。
自身と価値観の異なる他者と共創するために
必要なのは何か。
自身の学びや活動を、
SDGsの理念とどう結びつけるか。
いかにして、
多様化する社会に貢献できる人になるか。
ICHでの学びは、
その答えを掴むヒントになるでしょう。
キリスト教人間学インスティテュートは、

メッセージMESSAGE

実学の先へ挑み、
ひとまわり大きな人間力を
身につけるために。 宗教主任 石渡 浩司

ご存知の通り、本学の建学の精神はキリスト教の教えに根ざしています。「人になれ 奉仕せよ」という校訓が示すのは、生涯をかけて教養を培う人間形成に努め、人のため、社会のために尽くすことを通して己の人格を磨く姿勢。キリスト教人間学インスティテュート(ICH)は、その精神を体現すべく誕生しました。
ICHが目指すのは、キリスト教への「信仰」を促すことではありません。ICHは、キリスト教の「精神」の理解を深めることで、学生一人ひとりが専攻する領域に複眼的な視点を加え、総合的な知を修得することをめざします。
日本で生まれ育った人の多くにとって、キリスト教をはじめとする宗教について考える機会はそう多くはないでしょう。しかし、デジタル技術の発展によりグローバル化がますます進展するこれからの社会で、互いに尊重し合える平和な社会を作っていくためには、宗教、なかでも約20億人ー世界の3人に1人が信仰するキリスト教への理解は欠かせません。その理解に基づき、世界の異なる文化や価値を知り、多様なものの見方や考え方を身につけることによって、ひとまわり大きな「人間力」を身につけてほしい。その想いこそ、ICHが「キリスト教学インスティテュート」ではなく、「キリスト教人間学インスティテュート」と名付けられた所以です。
宗教は、歴史的に大きな紛争や対立ももたらしてきました。しかし、これからの時代は、人種や性差はもとより宗教の違いをも超えた多様な価値観が尊重される社会を作っていかなければなりません。そこで求められるのは、他者に共感できる力をベースに、人のため、社会のために尽くすことを通して己の人格を磨き続けることができる人。言い換えればそれは、「人になれ 奉仕せよ」という校訓を体現するサーバント・リーダーに他なりません。それこそが、ICHで身につけてほしい学びのエッセンスです。
ICHで学ぶことは、専門領域で学ぶ知見をさらに飛躍させて人間力を磨く大きな機会であり、その機会は全学生に開かれています。ICHは、あなたの「学びたい」という気持ちを全力で支えます。

アドバイザーADVISER

学生が主体的に選べる
アドバイザー制度を制定

6人の宗教主任・主事(チャプレン)が、アドバイザー教員として履修する学生を支える体制を完備しました。履修する学生が、アドバイザー教員から定期的な履修相談を受けることができます。また、アドバイザー教員は、学生自身が指名できます。
  • 石渡 浩司
    大学宗教主任
    教育学部准教授
  • 村椿 真理
    学院宗教主事
    法学部教授
  • 内藤 幹子
    大学宗教主事
    経営学部准教授
  • 髙井 啓介
    大学宗教主事
    国際文化学部准教授
  • 豊川 慎
    大学宗教主事
    理工学部講師
  • 冨田 茂美
    宣教師、大学宗教主事
    高等教育研究・
    開発センター
    准教授

カリキュラムCURRICULUM

学生が自身の専門領域と並行して
履修可能なカリキュラムを設定

ICHの学びは、各学部で開講されている既存のキリスト教関連科目を含め、下記の4カテゴリー全30単位からなるカリキュラムで構成されます。ICHで取得する単位の■1 ~ ■4は、卒業必要単位に算入されます。
  • 1

    ICH基礎科目
    (必須1科目2単位)

    キリスト教学

    キリスト教の歴史と思想を概観し、聖書の思想及びキリスト教に関する基本知識を身につけるとともに、特にプロテスタンティズムが近代市民社会の形成に果たしてきた社会的・政治的・文化的意義について学びます。

  • 2

    教養科目
    (選択5科目10単位)

    各学部に設置されている一般教養科目の中から、ICHが指定する科目を選択し、履修。より広い視野からキリスト教を捉える力を醸成することを目指します。

  • 3

    キリスト教関連項目
    (5科目10単位/選択必修2単位を含む)

    キリスト教的人間観・価値観をさらに広く学ぶために、各学部で開講されている既存の15科目に加え、ICH提供科目によって構成される以下の4科目から構成されます。ICH提供科目のうち、1科目は選択必修となります。

    ICH提供科目

    キリスト教死生学 臨床パストラルケア
    フィールドワークI
    (沖縄 平和研究)
    フィールドワークII
    (長崎・五島)
  • 4

    ICHコア科目
    (必須4科目8単位)

    • キリスト教人間学I

      人間とはいかなる存在であり、いかに生きるべき存在か。神学者やキリスト教思想家たちは、それらをどう説明しているか。知識の習得に留まらず、積極的に社会に貢献する心を培います。

    • キリスト教人間学II(倫理)

      聖書に基づくキリスト教の思想が提示する具体的な「生きる道」としての「倫理」について理解と思索を深めることを目指します。

    • キリスト教平和学

      平和と人権に関する現代の諸問題(紛争や対立、差別や貧困など)を取りあげ、キリスト教の観点から平和構築の思想と実践を探求します。

    • 宗教学

      現代社会において、政治、社会の様々な領域、倫理的諸問題の中に溶け込むカタチで存在する世界の宗教文化を比較し、それらの営みを学的に理解することを目指します。

    希望者は、日本におけるキリスト教の
    在り方を問い、見つめ直す
    2つのフィールドワークを選択可能

    ICH提供の4科目のうち、2科目にフィールドワークを設定。希望者は、4回の事前授業(座学)を受講した上で、3泊4日の日程で、沖縄、あるいは長崎を訪れ、現地調査や取材を通して課題解決を探求することが可能です。

    • フィールドワークⅠ
      「沖縄 平和研究」

      甚大な戦争被害とその後の占領、米軍基地問題など、多くの課題を抱える沖縄を訪れることによって、平和について総合的に考え、平和を実現するための課題と方法を探求します。

    • フィールドワークⅡ
      「長崎・五島」

      日本におけるキリスト教の伝来と迫害の歴史を学び、日本の近代市民社会形成に向かってキリスト教の果たした役割や貢献を知ると共に、現代日本社会のあり方や歩むべき道等について広く考察を深めます。

宗教文化士SPECIALISTS IN RELIGIOUS CULTURE

宗教を学ぶと、
世界の文化が見えてくる。


宗教文化士とはなにか
「宗教文化士」とは、宗教文化教育推進センター(Center for Education in Religious Culture: CERC)が、キリスト教やイスラームといった世界に広がる宗教、また仏教や神道といった日本社会に深く根付いている宗教の歴史と現在の状況について、大学のカリキュラムを通して学ぶことで、広い視野と深い理解を持つ人に対して認定する資格です。 観光業、公的機関、学校などで宗教知識を活かす場面は今後ますます増加すると思われ、宗教文化士資格は重要な意味を持つようになります。


受験資格を得るためには
到達目標を達成して認定試験の受験資格を得るためには、 下記の表に配置した科目のうち(1)(2)(3)から最低2単位(1科目)ずつを取得 し、かつ全体で16単位(8科目)を取得する必要がある。 但し12単位(6科目)を取得していれば、残りの科目を履修中でも受験できる。大学2年の秋学期から受験が可能になり、卒業後2年以内まで受験資格は有効。 なお、表にあるすべての科目は1科目2単位である。


到達目標 (1)教えや儀礼、神話を含む宗教文化の意味について理解ができる。 (2)キリスト教、イスラーム、ヒンドゥー教、仏教、神道などの宗教伝統の基本的な事実について、一定の知識を得ることができる。 (3)現代人が直面する諸問題における宗教の役割について、公共の場で通用する見方ができる。
原則一年次に履修 キリスト教学
一年次から履修可能 宗教文化論
音楽とキリスト教
比較宗教学
キリスト教と欧米文化
キリスト教と近代日本文化
聖書の思想
イスラム社会
キリスト教史(バプテスト史)
旧約聖書の思想
新約聖書の思想
キリスト教の成立
キリスト教の発展
キリスト教と現代
キリスト教と現代社会
キリスト教と現代思想
キリスト教と教育
キリスト教学(技術者としての倫理)
二年次以降履修可能 宗教学 日本神話の世界 キリスト教人間学I
キリスト教人間学II(倫理)
キリスト教平和学
キリスト教死生学
臨床パストラルケア

試験対策講座を正課外で、チャプレンが担当するほか、受験のための相談に乗ります。

FAQ

  • Q.参加資格はありますか?
    A.ICHは全学部を横断する特別コースです。関東学院大学で学ぶ全学生が、自身が所属する学部での学びと並行して、ICHで学ぶことができます。
  • Q.学部の学びと両立できますか?
    A.ICHのカリキュラムは30単位で構成されますが、上のカリキュラムイメージ図で示すとおり、共通科目、自主選択科目からの選択となります。それらは学部の卒業単位に算入されますので、ICH参加によって、学部の学びに過度の負担はかかりません。
  • Q.学費の他に特別な費用はかかりますか?
    A.登録料をのぞき、ICH履修に伴う追加受講料はかかりません。ただしフィールドワークⅠ、Ⅱに要する旅費交通費は参加者負担となります。
  • Q.資格取得やキャリア形成には役立ちますか?
    A.ICHを修了すると「宗教文化士」の受験資格が得られます。この資格は、語学力とは異なる色彩を持ったジェネリック・スキルになり得るとして旅行関係はもとより、日本国内の外国人への対応が求められる公的機関や教育の現場、マスコミや冠婚葬祭業など、幅広い業種や領域で注目されています。