1962年、関東学院大学は、プラスチックにめっきを施す技術の工業化に成功しました。さらに、プラスチックめっきを国内で初めて量産化。「工場を持つ大学」とも言われてきた関東学院大学は産学連携のルーツとも言えます。特に学内にある「材料・表面工学研究所」は、表面工学分野の研究開発・産学連携において、学会や産業界をリードする存在です。
分析化学、無機化学、有機化学、物理化学、表面工学の5領域を基幹科目群として、基礎知識を身につけます。さらに、技術者倫理、特許、品質管理、問題解決法、安全教育、キャリアデザインなどを学びます。
先端技術に適用できる新しい材料の合成と評価ができる能力を養成する「材料化学」、IoTやBeyond5G、6G時代にも応用できる先端表面処理技術を学ぶ「表面工学」、SDGs実現のための環境評価および浄化技術とリサイクルを学ぶ「環境化学」などの授業があります。
大学で学びながら興味を持った分野の企業で「長期企業実習(4週間)」を実施。社会人や企業の担当者とコミュニケーションをとる機会を得ることで、今後のキャリアデザインにも活かせます。
特にめっき加工の分野では、伝統的に関東学院大学の卒業生が数多く活躍しています。
>>表面処理、表面処理薬液、表面処理基材、化学工業、化粧品関連、食品、エレクトロニクス・材料開発関連企業、環境エンジニアリング、情報処理・通信サービス、教員、国家・地方公務員、独立行政法人、研究施設、大学院進学など
展示室
近年、表面工学は技術革新が進み、幅広い分野のニーズがあります。ITや通信はもちろん、医療の分野からも期待されています。再生医療で使われる細胞にやさしい「めっき」のシートなど、様々な注目の研究が行われています。
所有する特許約80、申請中の特許もあわせて約150。技術供与契約を結んだ企業は特許技術を優先的に使用することができます。契約企業は現在約60社、年々増加しています。研究者と企業(ものづくり)がコラボすることで、研究+生産+ビジネス+市場ニーズの好循環が可能になります。
1962年、関東学院大学はプラスチックにめっきを施す技術の工業化に世界で初めて成功。金属にしか見えない車の部品の多くはこの技術を使っています。これにより車体の軽量化が大きく前進しました。