プロジェクト

プロジェクト03 法学部 地域創生まじゅんプロジェクト 1年をかけて地域のことを知る。自ら体験する。そこで生まれる視点から提案する地域の課題解決。 プロジェクト03 法学部 地域創生まじゅんプロジェクト 1年をかけて地域のことを知る。自ら体験する。そこで生まれる視点から提案する地域の課題解決。

法学部×横浜市中区法学部×横浜市中区

法学部は地域と学生が関わり合い、
地域課題の解決方法を探る
「地域創生まじゅんプロジェクト」を
2023年にスタートしました。
第1弾の舞台は、
横浜・関内キャンパスがある横浜市中区。
大学生の視点を活かし、
地域に触れながら課題解決策を模索しました。

地域創生まじゅんプロジェクト地域創生まじゅんプロジェクト

1−1
Project Story①
「中区の街に溶け込み、
リアルな地域の姿を知る。」
1−2
Project Story②
「地域にできることを、
自らの手で実践してみる。」
1−3
Project Story③
「自ら得た経験と視点を活かして
具体的な地域政策を、プレゼン。」
2−1
Project Interview 学生
2−2
Project Interview 企業担当者
2−3
Project Interview 担当教員

Project StoryProject Story

Project Story Image1
中区の街に溶け込み、
リアルな地域の姿を知る。

学生たちは、春学期に、中区の地域特性を知るためのプログラムを開始した。(株)地域計画研究所代表取締役の内海宏氏と、(株)横浜マリンエフエム代表取締役の笹原延介氏による本牧地区をテーマとした講義や、中区の伝統ある行事へボランティアとして参加。学生たちは、本牧地区形成や人口動向を学び、高齢化が著しく進んでいることを知った。このほか、イベント参加者は、家族連れが多いものの学生が少ないこと、地域の大人たちだけで行事がつくりあげられていることなど、学生たち自身が、自分たちの目で見たり、耳で聞いたり、実際に地域の人と話すことで、単なる情報として「地域」を知るだけでなく、人と暮らしのリアルを捉えることができるようになった。

Project Story Image2
地域にできることを、
自らの手で実践してみる。

秋学期からは「学生たちが地域で何ができるか」を「本牧ハワイアンフェスタ」の企画運営を通じて体験した。地域の人たちにSDGsをより認識してもらうことを目的として、学生自ら3つのブースを考案。1つ目は割りばしと輪ゴムを用いて作る輪ゴム鉄砲を使った射的遊びブース、2つ目はペットボトルを再利用したプランターづくりブース、3つ目は神奈川県のアプリを活用した未病アプリワークショップブース。企画から運営までを目指すなかで、試行錯誤する時間や地域の人々の反応は、学生たちにとって多くの学びがある時間となった。

Project Story Image3
自ら得た経験と視点を活かして
具体的な地域政策を、プレゼン。

1年間、様々な地域活動に参加して、体感した地域の特性やそこで暮らす人々の想いを手がかりに、地域の課題解決法を提案する成果発表会を実施。学生たちはこれまで参加したイベントを振り返りながら、感じたことを述べた。地域活性に寄与している住民の地域への愛着、自分たちを迎え入れてくれた地域の人の温かさなどの、体験を通した気付き。一方でイベント周知の必要性や、次世代継承に向けた運営整備などの浮き彫りになった課題。地域にまざって体験したことで、まちを見る新たな視点が生まれた。ゲストに迎えた中区長や町内会長、地域の人々からの好意的な声も多かった。学生たちは1年をかけて、地域と関わったことから、単なる課題解決ではなく、その課題の背景やそこに住む人の想いを含めて考え、行動する重要さに気付くことができた。地域創生まじゅんプロジェクトは、学生たちにとって、頭だけで考えるのではなく、体験を通して地域を知り、アクションを起こすことで実感しながら学べる場として、これからも続いていく。

Project InterviewProject Interview

  • お手伝いではなく、仲間として
    地域行事を企画運営。
  • 実践的な活動ができるこのプロジェクトに魅力を感じて参加を決意しました。「中本牧コミュニティハウス夏まつり」では、お化け屋敷を企画運営しました。これまでのお化け屋敷について地域の人にヒアリングしたところ、子どもを怖がらせる要素が強いと感じたので、コミュニティハウスの倉庫に眠っていたハロウィーンの装飾品を活用したり、小さな音で怖い音楽を流し続けたり、子どもの視線を意識しました。自分たちが手がけたお化け屋敷で、子どもたちが喜んでくれた姿は、今でも鮮明に覚えています。地域の人と対等に話しながら進めていくことは難しかったですが、とても貴重な経験となりました。プロジェクトの参加メンバーは学年も考え方もそれぞれですが、全員が「地域のために何かしたい」という人が集まっています。目的が同じなので一緒に行動すると、発見や学びも多いです。そして地域の人々と関わることができるのは、このプロジェクトならではだと思います。

  • 法学部 地域創生学科3年
    渡邉 未有さん

    ※学年は取材撮影時のものです。

横浜市中区役所
総務部地域振興課
地域活動担当
滝澤 裕香さん

学生の皆さんの
熱量に圧倒されました。

横浜市中区役所総務部地域振興課
地域活動担当 滝澤 裕香さん

「地域の活動を活性化させたい」という学生の皆さんの強い姿勢に驚かされました。「中本牧コミュニティハウス夏まつり」は4年ぶりの開催。地域の方々も手探りなところはありましたが、お化け屋敷を担当した学生の皆さんがアイデアを出し、積極的に取り組んでくれたおかげで、地域の子どもたちに大盛況でした。私も現在、業務の中で地域の方々と関わる機会が多くありますが、学生時代にこのような実践的な授業があったらよかったなと、正直うらやましいくらいです。

1年間関わったことで、
地域課題の裏にある
背景まで理解した提案に

横浜市中区役所総務部地域振興課
地域活動担当係長 工藤 岳さん

このプロジェクトには、自治会町内会の加入率の向上という地域課題が背景にありました。学生の皆さんの力を借りて、地域行事の活性化に取り組んだこともその一端。本音を言いますと、このプロジェクトだけで加入率を向上させることは難しいと感じていますが、最後の成果発表会では、私が想像していた何倍も、学生の皆さんは地域をよく見て、何とかしようという熱量がありました。その熱量は、地域の方々にも伝わり、「今後のヒントになった」「自分たちにも、もっとできることがあると気付かされた」という声がありました。地域には、様々な課題があり、そのそれぞれに背景があります。大学で地域創生について学ぶ中で、その地域の実情や背景への理解を深め、皆さんの柔軟な発想力で、地域を変える課題解決策を提案してくださることを期待しています。

横浜市中区役所
総務部地域振興課
地域活動担当係長
工藤 岳さん

法学部 地域創生学科
教授 津軽石 昭彦

座学だけではわからない
「ソーシャルキャピタル」の本質を
リアルな地域の中で体感してほしい。

法学部 地域創生学科
教授 津軽石 昭彦

近年、地域振興の中でも「ソーシャルキャピタル」、いわゆる人と人とのつながりの重要性が改めて注目されています。つながりから生まれる暮らしやすさとして、防災、治安、健康など様々なメリットがあるといわれていますが、学生の中には、住んでいる場所によってはそのようなことを感じた経験がない者も多くいます。このプロジェクトでは1年を通して、まずは地域にどんな人が住んでいるのか、どんな課題があるのかを知ってもらいました。次に、それらを解決するためにどのような策を講じればいいのかをイベントを自ら企画運営する中で考えてもらいました。授業で学んだ知識を、リアルな地域や人と関わることで体感してもらうことは、きっと学生にとって大きな成長につながるのではないかと思います。

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