栄養学部細山田ゼミナールでは
子どもたちへの食育を目的に
「無印良品 港南台バーズ」と
「関東学院 のびのびのば園」と連携した
プロジェクトを2021年より開始。
無印良品の商品を使った
アレンジレシピを学生が考案し、
親子で調理体験ができるイベントを
開催しています。
- 1−1
- Project Story①
「作って楽しい、食べてうれしい
親子で楽しめるレシピを考える。」 - 1−2
- Project Story②
「試行錯誤を重ねながら、
12人12通りのレシピを冊子に。 - 1−3
- Project Story③
「自分たちが考えたレシピを
作って、食べる姿を間近で感じる。」 - 2−1
- Project Interview 学生
- 2−2
- Project Interview 企業担当者
- 2−3
- Project Interview 担当教員
作って楽しい、食べてうれしい
親子で楽しめるレシピを考える。
2021年にスタートして4年目を迎える「親子でつくれる簡単レシピ」プロジェクト。地域に根ざしたコミュニティセンターを目指す無印良品と、子どもたちへの食育を行ってきたのびのびのば園と一緒に、親子で楽しく作って食べられるレシピを栄養学部の学生たちが開発する。今年度のテーマは「おにぎりとみそしる」。プロジェクトのスタート時には、のびのびのば園の石井雄輝教諭からこれまで行ってきた園の活動や食育について、また無印良品の担当スタッフからは企業が考える地域に根ざした活動や企業理念、商品コンセプトを説明。それらを受けて、学生たちは無印良品の商品の中から、レシピのテーマに沿う物を探し、今まで培ってきた専門知識やスキルを駆使しながら、オリジナルレシピを考えていった。
試行錯誤を重ねながら、
12人12通りのレシピを冊子に。
第3弾のレシピ集制作に参加した学生は12名。カレー味のおにぎり、オムライスのおにぎり、えびせんを使ったおにぎりなど、学生一人ひとりの個性がレシピに反映された。栄養がしっかり摂れることはもちろんのこと、親子で楽しく、そしておいしく食べられるものを考えるのは学生も苦労した。アイデアが固まった後も、レシピ集にするために、調理工程や分量などを細かく調整して完成までは数ヶ月を要した。レシピ集には、作り方だけでなく、使われている食材の説明や料理に込めた想いなど、一品一品に学生からのメッセージが込められている。誰に、どんな風に、どんな料理を届けるか。まさに実践の中で、知識とスキルを身につけることができた。完成したレシピ集は、神奈川県内の無印良品の店舗や地域の小中学校、子育て支援施設などで配布されている。
自分たちが考えたレシピを
作って、食べる姿を間近で感じる。
2024年秋には、レシピ集に掲載した「おにぎりとみそしる」を実際に親子で調理体験できるイベントを無印良品 港南台バーズで開催した。作ったのは「素材の旨みひきたつパスタソース ボロネーゼ」を使ったオムライスおにぎりと、「無選別 おこげせんべい」を使ったおこげとあおさ長ねぎの味噌汁。学生たちは親子のサポート役として参加。自分たちが考えたレシピを、楽しく作っている様子やおいしく食べる姿を直接見ることができた。親子で一緒に作業している姿を見られて、レシピ集を作った達成感を感じることもできた。食べたり、作ったりするだけでなく、子どもたちへの食育を担う貴重な機会にもつながった。アレンジレシピは、先輩から後輩へと受け継がれていく。脈々と受け継ぎながら、学生たちの実践的なレシピ開発と、子どもたちへの食育のため、そのレシピが多くの人へ届く喜びを体験する活動がこれからも続いていく。
栄養学部
管理栄養学科3年生
大矢 渚さん※学年は取材撮影時のものです。
-
料理を考え、
届ける喜びを知った。栄養学部
管理栄養学科3年生
大矢 渚さん※学年は取材撮影時のものです。
「親子でつくれる簡単レシピ」プロジェクトが始まったのは、3年生の春頃。先輩方から話は聞いていましたが、子どもたちの喜ぶレシピを考えるのは難しく、ゼミの仲間と何度も話し合いました。レシピ開発で難しかったのは、自分で作るのではなく、親子で作るということ。調理工程を簡単に、でもおいしく栄養もある料理である必要がありました。授業外に最寄りの無印良品に行ってどれがレシピに使えそうかを探しにいくこともありました。自分たちが作ったレシピを見て、楽しんで作ってもらえることはやっぱりやりがいを感じましたし、もっともっとやってみたいという気持ちも強くなりました。将来は管理栄養士として病院に勤めたいと考えています。プロジェクトを通して、料理で人を笑顔にできるということを実感しました。将来は、多くの人に喜んでもらえる料理を届けられたらと思っています。
-
学生たちと一緒に
暮らしに寄り添い
地域の役に立ちたい。株式会社良品計画
無印良品 港南台バーズ
畑中 優里さん無印良品として何ができるのか、地域のお声に耳を傾けながら店舗運営をしています。そんな活動の中で出会ったご縁から、学生と一緒に親子が食を通してつながる時間をお手伝いすることで、地域コミュニティの活性にもつながると感じプロジェクトを始めました。レシピ集では、学生の視点で、今年はどんなオリジナリティあふれるレシピが生まれるかを毎回楽しみにさせていただいています。数多くある無印良品の商品の中から、自分たちで食材を見つけてレシピを考えるということの大変さ。そしてそれをカタチにする力。学生のみなさんを見ていると、パワーを感じます。調理体験は、親子が無印良品を訪れるきっかけにもなっていて、店舗の想いをカタチにしてくれています。学生のみなさんには、アウトプットの場として今後も活用してもらいたいですし、私たちもそうした活動にこれからも協力していきたいです。
株式会社良品計画
無印良品 港南台バーズ
畑中 優里さん
関東学院
のびのびのば園
地域連携専任教諭
石井 雄輝さん-
栄養と楽しさを
兼ね備えたレシピに
驚かされます。関東学院
のびのびのば園
地域連携専任教諭
石井 雄輝さんのびのびのば園では地域の子どもたちに、大人たちが見守っている中でもっと自由に楽しめる時間を届けたいと活動をしてきました。調理体験は、そんな親子で楽しめる時間の一つ。関東学院大学の学生のみなさんや無印良品のみなさまと一緒に、レシピ集を作り、イベントを開催して今年で4年目。学生の考えるレシピは毎回、新しいアイデアが込められているだけでなく、栄養面もしっかり考えられているので驚かされます。だからこそ、学生のみなさんには、そんな素敵なレシピを作って食べている子どもたちの反応をみていただき、このプロジェクトを通して自らの研究や将来へのモチベーションにしていただければと考えています。