学生の皆さんへ
11月半ばとなり、秋学期の授業もおよそ半分が経過しようとしています。 本学では、ゼミナールや実験・実習・演習科目に加え、講義科目の一部でも対面授業を実施しています。また、若干の制限はあるものの、クラブやサークル等の課外活動も再開しています。皆さんの感染防止策への理解や協力、努力もあって、本学学生の新型コロナウイルス感染の事例はまだ多くはありません。
一方で、報道等でも触れられているように、東京だけでなく北海道や大阪等でも感染者数が増加しており、全国的にもじわじわと感染拡大の兆候が見られます。また、海外に目を移すと、感染拡大を防ぐため再びロックダウンが実施されている国もあります。日本では、海外に比べ重症者数や死者数が極端に増えているわけではありませんが、昨今の感染者数の増加が、気温が下がったことによる季節性の再流行なのか、人々の移動が活発になったからなのか等も含めて冷静に判断する必要があります。そのなかでも、飲食の場を通しての感染が増えてきていることは疑いの余地がありません。
市中では、マスクを外して大声で会話する人や、以前と変わらぬ密な状態で酒を提供する飲食店等、一時期に比べて感染防止に対する意識が薄れているように見受けられます。他大学では、サークルやグループで実施した学外での飲食を伴う懇親会等で感染拡大した例も散見されます。残念ながら本学でも、キャンパスで大声で騒ぐ学生やマスクをせずに集団で歩く部活帰りの学生を見かけることがあります。自分が大丈夫であっても、他人を危険に晒し、不安を煽っているということを理解すべきです。
学生の皆さんに改めてお願いします。
市中と同じように、学内で感染者が増えた場合、再び春学期のような入構制限や通学禁止、全ての授業をオンラインで実施、サークルや課外活動の禁止といった措置を取らざるを得ません。最も影響を受けるのは教育、研究、修学の機会が失われる皆さんです。学生生活の中心となる「学び」の場が失われると、友人同士の交流も、課外活動やサークル活動も成立しません。
今は、「コロナに感染してしまうこと」については、防ぎようがない場合もあります。それを周囲が責めることはできませんし、絶対に責めてはいけません。しかし、「もしかしたら無症状なだけで、自分が感染しているかも知れない」という前提に立って、この環境を守るために行動を自制すべき時ではないでしょうか。 授業時間以外の自身の生活をもう一度見つめ直し、以下を参考に予防策、予防意識を徹底するよう強く要請します。
・授業や部活、サークル後に、友人同士、部員同士の大人数で飲食店やカラオケ 店等に行くことは避ける。
・少人数での食事の際も、会話する時にはマスクを着ける。
・人混みでは長時間の滞在とならない等細心の注意を払う。
・家族以外の人とは、親しい間柄であってもマスクを外さない。
・学生寮や部活の寮でも、自室以外は公共の場と同じであることを意識する。
・登下校時において公共交通機関を利用する場合は、できるだけ3密を避け、マス クを着用のうえ、友人同士であっても会話を慎む。
自分自身の健康を守るだけでなく、自分自身の学ぶ環境を守ることに加えて、全ての学生の学ぶ環境を奪う可能性のある行動は厳に慎んでください。高等教育機関である大学で学ぶ学生としての賢明な行動を期待します。
関東学院大学 学長
規矩大義
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