関東学院大学出版会 2012-2022

関東学院大学出版会について

関東学院大学出版会は、「優れた研究書」、「関東学院大学学生の教育を念頭としカリキュラムに即した教科書」、「建学の精神を具現化するキリスト教関連書籍」の出版を通じ、関東学院大学の学術と教育水準を向上させ、研究教育機関としての社会的評価を高めることを目的に、2001年7月に設立しました。

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刊行物のご紹介

2022

軍港都市 横須賀・下町地区の都市形成 防火建築帯によるまちづくり

黒田 泰介 著(関東学院大学建築・環境学部教授)
亀井 泰治 著(横須賀市生涯学習課 文化財(建造物)担当)

A5版・240頁・本体価格:2,900円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 /
2023年3月31日発行

これまであまり語られてこなかった戦後横須賀のまちづくり。本書は幕末の横須賀製鉄所の建設から始まり、海軍の影響下で進められた軍港都市横須賀の形成過程を、その中心市街地である下町地区を対象として読み解いていく。
明治期の絵地図に見る都市景観の変遷、街区内に取り残された関東大震災前の道路空間、戦後の都市計画と都市防災を目的とした防火建築帯の一例である三笠ビル等の分析と共に、横須賀下町地区のまちづくりの過程を多角的に描き出す。

第1章 軍港都市 横須賀のなりたち
第2章 震災復興と下町地区のまちづくり
第3章 太平洋戦争前後の横須賀中心市街地
第4章 耐火建築促進法と全国の防火建築帯
第5章 下町地区の防火建築帯・・・三笠ビル
第6章 下町地区の防災建築街区・・・あずまビル
第7章 軍港都市 横須賀のまちづくり

関東学院大学 キリスト教と文化研究所 研究論集(6)バプテストの歴史と思想研究

バプテスト研究プロジェクト 編
A5版・212頁・本体価格:1,700円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 /
2022年12月14日発行

関東学院大学が発表するバプテスト研究論文集の最新号。第1章は19世紀に活躍したイギリスのバプテスト神学者スポルジョンの教会形成論を詳述する。第2章は日本におけるバプテストの指導者となる熊野清樹における活動初期の足跡を辿りつつ、背後にあるバプテスト西部組合の様相を浮かび上がらせる。第3章は「SCM東山荘夏季学校事件」について詳細な一次資料を用いつつ紹介する。第4章はイギリスにおけるバプテスト黎明期の教会について幅広く概観する。

第1章 C.H.スポルジョンの教会形成とその神学
第2章 熊野清樹を通して見る日本のバプテスト(3)
第3章 SCM東山莊夏季学校事件と関東学院
第4章 バプテスト教会黎明期の教会形成・教会論

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2021

イギリス・ロマン派と英国旅行文化

安藤 潔 著(関東学院大学国際文化学部教授)
A5判・332頁・本体価格:3,000円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2022年2月15日発行

本書は18世紀以来の英国の旅行文化について考え、湖水地方、ウェスト・カントリー、ワイ川、スコットランドを巡り、ロマン派詩人ワーズワス、コールリッジ、キーツらの旅を探った研究である。

序 章 英国旅行文化論の試み
第1章 英国湖水地方の旅行文化 
-ワーズワスに至る18世紀の旅行記・ガイドブック
第2章 ワーズワスの「湖水地方案内」
第3章 エコロジストとしてのワーズワス:「湖水地方案内」後半
第4章 18世紀のワイ川下り 
-ギルピン著『ワイ川、及び南ウェールズ観察紀行』
第5章 ワーズワスとコールリッジの邂逅 
-ウェスト・カントリー、1795~97年-
第6章 『リリカル・バラッズ』への道
-サマーセットのワーズワスとコールリッジ(1797~1798年)
第7章 ワーズワス兄妹とコールリッジのドイツ旅行: 1798~99年
-ワーズワス=スパイ説の構築と崩壊-
第8章 スコットランド、1818年 
-ジョン・キーツの英国北部の旅

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ヘミングウェイと逸脱した身体 権力・棄却・ジェンダー

古谷 裕美 著(関東学院大学建築・環境学部専任講師)
四六判・214頁・本体価格:2,200円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2022年1月19日発行

なぜ、ヘミングウェイの描く妊婦は次々と死んでいくのか。数多くの傷病者を描くことでヘミングウェイは何を表現したかったのか。傷病に侵された登場人物たちは周縁的な描かれ方をされているものの、その陰画的存在はメイン・キャラクターを照射する極めて重要な役割を担っている。社会不安や権力への反発を投影する圧倒的な負の存在に着目しつつ、ヘミングウェイ・テクストの再読を試みる。

序 章
第1章 『日はまた昇る』における語り・視覚性・客体化
第2章 「キリマンジャロの雪」における腐敗・去勢・死
第3章 「神よ陽気に殿方を憩わしめたまえ」の切断された身体
第4章 「インディアン・キャンプ」における先住民妊婦の身体
第5章 『武器よさらば』における医学と権力
第6章 「アルプスの牧歌」における言説とセクシュアリティの構築
第7章 病んだ身体―「蝶々と戦車」における空間・身体・死者の魂
第8章 『エデンの園』における身体変容
結 論

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関東学院大学 キリスト教と文化研究所 研究論集(5) バプテストの歴史と思想研究

バプテスト研究プロジェクト 編
A5判・166頁・本体価格:1,400円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2022年2月1日発行

第1章は英国バプテスト教会における聖餐論争の歴史を詳述する。第2章、第3章は異なる角度から1930~40年代の日本におけるバプテスト教会を巡る諸相を紹介する。第4章はバプテスト草創期における指導者の主著からその神学的特徴を抽出し整理する。

第1章 19世紀英国カルヴァン主義的バプテストにおける聖晩餐論
第2章 熊野清樹を通して見る日本のバプテスト(2)
第3章 信徒の見た教団新生会残留の経過
第4章 トマス・ヘルウィスの『不法の秘密』における神学的理解

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2020

関東学院大学 キリスト教と文化研究所 研究論集(4) バプテストの歴史と思想研究

バプテスト研究プロジェクト 編
A5判・164頁・本体価格:1,400円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2020年3月31日発行

関東学院大学のバプテスト研究者4人による最新論文集。18世紀の開放的陪餐主義に関する研究。戦中・戦後期にバプテスト連盟内外に多大な影響を与えた熊野清樹、またキリスト教土着化に励んだW・アキスリング研究。最後にバプテストを去った教団新生会諸教会の歴史の真相などが、興味深く取りあげられている。

第1章 18世紀英国カルヴァン主義的バプテストにおける聖晩餐論
第2章 熊野清樹を通して見る日本のバプテスト(1)
第3章 最初の名誉都民となった宣教師 ウィリアム・アキスリング
第4章 バプテスト教会から去った諸教会の歴史とその諸問題

2019

関東学院大学 キリスト教と文化研究所 研究論集(3) バプテストの歴史と思想研究

バプテスト研究プロジェクト 編
A5判・188頁・本体価格:1,400円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2019年3月22日発行

ドイツバプテスト・ゲマインデの研究から、17世紀初期英国の女性説教者、当初のバプテスト教会の聖餐論研究、また日本キリスト教団に残留した旧バプテスト派諸教会の歩みなど、バプテスト教会の本質を探る画期的な研究書。

第1章 オンケンによる小さなカテキズム
第2章 「開放的陪餐主義」に関する17世紀パティキュラー・バプテスト派の議論
第3章 初期バプテストの女性説教者の挑戦
第4章 戦後の日本基督教団と新生会の分裂まで

アタナシオス神学における神論と救済論

安井 聖 著(関東学院大学国際文化学部特約専任講師)
A5判・340頁・本体価格:3,400円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2019年3月22日発行

ローマ帝国の迫害下のキリスト教会の立場は、紀元4世紀に大きく変わり、帝国の国教となった。この激動の時代で、アタナシオスは、キリスト教の神概念である「三位一体論」の確立に多大な影響を与えた。アタナシオス神学の特質を解明する、貴重な一冊。

序論  本研究の目的と方法
第1部 アタナシオスにおける神の善性の理解
第1章 中期プラトン主義とオリゲネスにおける神の善性の理解
第2章 『異教徒駁論』における神の善性に基づく自己啓示
第3章 アタナシオスの『ロゴスの受肉』における神の善性
第4章 アタナシオスの『アレイオス派駁論』第3巻第59~67章における神の善性
第2部 アタナシオスの救済論
第1章 『異教徒駁論』第30~34章におけるアタナシオスの人間論が意味するもの
第2章 なぜ人間は悔い改めによってでは救われないのか
第3章 『アレイオス派駁論』におけるアタナシオスの救済論
第4章 『アントニオスの生涯』におけるアタナシオスの救済論
結論  アタナシオス神学における神論と救済論の関係

2018

アダム・スミスの動態理論

星野 彰男 著(関東学院大学名誉教授)
A5判・282頁・本体価格:2,800円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2018年1月29日発行

富の豊かさは商品と貨幣の増加にあり、その増産は分業→才能伸張による。物・動物・自然自体は能力伸長せず、富を増産しない。スミスの「見えざる手」はこの才能生産力増進の動態性を表す。近年米国の内生的成長論に呼応し、本書はスミス動態理論を初めて提起する。

序 論 スミス理論研究の方法問題
第1章 ヒュームとスミスの〈勤労の増進〉理論
第2章 スミスの市場経済理論
第3章 スミスの動態理論―ヒュームとカントを介して
第4章 スミスの才能価値論
第5章 スミスの地代論と成長論
第6章 スミスの付加価値論と地代論
第7章 内生的成長論としてのスミス動態理論体系
第8章 スミス理論批判の疑問点
第9章 リカードのスミス批判の疑問点
第10章 マルクスのスミス理論批判の疑問点

さまざまなるデフォー

仙葉 豊 著(関東学院大学国際文化学部教授)
四六判・456頁・本体価格:3,000円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2018年3月30日発行

イギリス近代小説の起源に大きな役割を果したダニエル・デフォーは、曖昧な作家だといわれる。デフォーはさまざまな仮面を付け、さまざま声を借りて、数多くの政治的パンフレットや小説を書いた。本書は、そのような、さまざまなるデフォーの小説の多様性を追求する。

序 章 「非国教徒処理の近道」と曖昧なるデフォー
第1章 身の上相談と小説の起源
第2章 幽霊実話「ヴィール嬢の幽霊」
第3章 デフォーにおけるフィクションの始まりと終わり
第4章 クルーソーとガリヴァー―実話からフィクションへ―
第5章 疫病小説『ペスト』
第6章 『モル・フランダース』のカズイストたち
第7章 『カーネル・ジャック』とピカレスク小説の変貌
第8章 アンチ・ロマンスとしての『シングルトン船長』
第9章 『ロクサーナ』と悪魔の誘惑
第10章 「ジョナサン・ワイルド」と犯罪小説
終 章

【書評】
評者: 関東学院大学国際文化学部英語文化学科教授 安藤 潔
文系の学界では顕彰、褒賞の類はほとんどなく、論文の引用回数も意味がない。研究が公に報いられるのは学位授与やレフリー制をとる学会誌掲載くらいしかない。このような中で日本英文学会の新人賞が比較的以前から存在する。仙葉氏はこの賞の第一回の受賞者の一人で、その名は当時から評者の記憶に残っていた。縁あって同僚となってからの同氏唯一の不思議は単著がないことであった。共著出版物は数多あり、同氏の学識の高さだけでなく、広い交友関係も推し量られた。この不思議を解消したのが、退職間際に残された本書である。2009年に大阪大学に提出された学位請求論文をもとにしており、全体は仙葉氏のデフォー研究の集大成である。新人賞受賞論文も組み込まれ、第3章をなし、また第1章は評者が編集した論文集寄稿の改訂転載で、旧同僚としては慶賀に堪えない。学位論文自体が当時までの仙葉氏のデフォー研究をまとめたものと見受けられるが、示唆した二つの章の他、各章が含蓄深いデフォー論・同作品論で、本書は我が国におけるこの分野研究の重要文献の一つといえよう。
「さまざまなる」という形容詞は1958年に発表された宮崎芳三氏の「あいまいなるデフォー」(『英国小説研究IV』篠崎書林) を捩ったもののようである。デフォーに関しては一般的に『ロビンソン・クルーソー』が最も知られ、わが国では翻案された児童書として有名だが、本来文学史的には英国小説草創期の筆頭をなす作品である。一方作品論的には、同書が大航海時代の末期を受けた、英国の海外進出時代の名作海洋漂流物語であり、同時に英国非国教会系プロテスタントの価値観が現れているとか、フライデーとの関係にコロニアリズムを読み取る等々と様々な研究が重ねられ、それぞれの面からすでに誰しも認める評価が定まった名作である。
一方専門家の間では、デフォーの総体的な活動を見れば、この作家がジャーナリスティックとかディセンターだとか簡単に割り切れない、曖昧なところが多いという指摘はすでに20世紀の半ばから出ている。これが単なる曖昧さではなく、デフォーが時代とキャリアごとに「さまざまに姿を変える海神プロテウス」のような多彩な面を示してきたとされてきた。本書においては、「さまざまなるデフォーの小説の多様性」(p. 381)が、このテーマを追求してきた仙葉氏の半世紀近くに亘るデフォー研究の一つの結論といえよう。論旨の展開においては、デフォーの小説の多様性のみならず、同時代の『ガリバー旅行記』のスィフトも論じ、さらには次世代となるフィールディングにも考察が及び、また同時代のホガースの版画も絡めて英国小説の創成期に関して論じている。
デフォーは英国近代小説の祖というだけでなく、古くから経済学や歴史学の分野からも着目があったが、わが国では手薄であったその小説論が本書において本格的にほぼすべての作品に渡り論じられている。こうして本書は各章を通じて、18世紀初頭には「虚言」と見なされがちであったフィクションが、デフォーによって変質、発展し、社会的価値のある近代小説(Novel)の成立が図られた功績を、隈なく明らかにした重々しい成果といえよう。

看護におけるコミュニケーション・パラダイムの転換

深谷 安子(関東学院大学看護学部教授)/北村 隆憲(東海大学法学部教授)編
A5判・176頁・本体価格:2,000円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2018年4月27日発行

高齢者の多くは人生最後の日々を施設ですごしている。しかし、これらの高齢者の1日の発語時間は平均4分にすぎない。本書は、病院や施設における医療者と高齢者のコミュニケーションの実態調査やその背景の探索を通して、コミュニケーションをケアとして考えることの重要性を述べたものである。

第1章 看護におけるコミュニケーション・パラダイムの転換
第2章 看護コミュニケーション研究の動向
第3章 要介護高齢者とケア提供者とのコミュニケーション
第4章 看護コミュニケーションを相互行為として分析する―タイプⅠとタイプⅡの質的分析
第5章 看護における非言語コミュニケーションおよびその計測
第6章 COPD患者のセルフマネジメント教育におけるコミュニケーション
第7章 認知症ケアにおけるコミュニケーション

関東学院大学 キリスト教と文化研究所 研究論集(2) バプテストの歴史と思想研究

バプテスト研究プロジェクト 編
A5判・120頁・本体価格:1,400円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2018年5月14日発行

ドイツ・バプテスト教会史の研究、また英国初期女性説教者の研究、日本のバプテスト教会が見落としていた「献児式」の研究、日本の過去のバプテスト史研究には欠かせない教団成立時の他教派教会の動向を探る研究など、興味深い研究成果の発信である。

第1章 ユリウス・ケブナーとその「マニフェスト」(1848年)
第2章 初期バプテストの女性説教者の挑戦
第3章 日本基督教団の成立とバプテスト教会
第4章 バプテストの献児式

多機関協働の時代 ─高齢者の医療・介護ニーズ、分野横断的ニーズへの支援─

副田あけみ 著(関東学院大学社会学部教授)
A5判・282頁・本体価格:3,000円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2018年11月20日発行

医療・介護ニーズをもつ高齢者、分野横断的ニーズをもち孤立する高齢者が増えていく超高齢社会。そこでは多機関協働が標準的な支援スタイルとなる。その効果的な方法・スキルはなにか、利用者参加はどうあればよいか。政策の流れと支援の実際を踏まえて、論じる。

序 章 多機関協働の時代
第Ⅰ部 サービス・デリバリーと多機関協働
第1章 介護政策と多機関協働
第2章 地域包括ケアシステムと多機関協働
第Ⅱ部 多職種チーム・多機関チーム
第3章 多職種・多機関チームのチームワーキング
第4章 多職種チームと多機関チームの実際
第Ⅲ部 利用者参画
第5章 多職種チームへの利用者参画
第6章 多機関チームと利用者参画
第7章 多機関ケースカンファレンスへの利用者参画

【書評】
評者:首都大学東京人文社会学部 教授 和気純子
超高齢社会の進展とともに、家族や地域社会のあり様が変化するなかで、医療や介護のみならず、貧困、住宅、孤立など様々な複合的ニーズや問題を抱える高齢者が増えている。こうした状況に対応する支援のアプローチとして本書は多機関協働に着目し、(1)政策によって規定される多機関協働のありよう、(2)多職種チーム・多機関チームのチームワーキングの促進要因、(3)多機関協働における利用者参画、の3つのテーマから論じている。
現在、国が推進している「地域包括ケアシステムの構築」や「新福祉ビジョン」に基づく「地域共生社会の実現」は、いずれも医療・介護の専門サービス機関や地域住民・団体等との協働によってもたらされるものである。しかしながら、本書でも述べられているとおり、理念としての多機関協働は叫ばれても、その概念やメカニズムは未整理な部分が多く、研究の蓄積は驚くほど少ない。いまだかつてない社会の変容と縦割りに発展してきた分野間の隔たりが、その研究自体をも難しくさせてきたのかもしれない。
このような現状にあって、本書が上梓された意義は大きい。本書の射程は、多機関協働が求められる社会的、政策的背景の総括から、多機関協働やチームワーキングの概念やモデルの検討、著者が長年取り組んできた高齢者虐待対応における協働スキルの分析、さらに多職種チームへの利用者参画のための方法論の提起など幅広い。またその分析は緻密であり考察は説得的である。ただし、本書がけっして読解困難でないのは、著者の高い論理構成力と現実を見抜く深い洞察力、そして何よりも利用者を含めた多様な人々の立場や行動を了解する包含力があってのもと思われる。
地域の多様なニーズに対応するジェネラリスト・ソーシャルワークやケアマネジメント研究の第一人者である著者が、長年の関心であり続けた多機関協働について体系的に著した本書は、まさに高齢者とその家族の支援に関わる多様な分野の専門職と研究者に必読の書であるといえるだろう。

2017

今、私たちに差し迫る問題を考える Vol.2 関東学院大学大学院 法学研究科からの発信

藤田潤一郎・田中綾一(関東学院大学法学部教授) 編
B6 判・292頁・本体価格:2,000円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2017年2月17日発行

本書は、民法、憲法、刑法、会社法、国際経済法、国際経済、そして政治学の各領域における重要な課題について、専門性と概説的要素を併せ持った知見や考察を、広く社会に提供するものであり、人々の問題意識と知的好奇心を満たす書である。

第1章 社会変動と家族法規定
第2章 「移民」の権利
第3章 ニホン刑事司法の古層
第4章 2014年改正会社法上の監査等委員会設置会社の検討
第5章 WTO紛争解決制度の意義と課題
第6章 GrexitとBrexit 第7章 教皇フランシスコとローマカトリック教会

点景 昭和期の文学

岩佐 壯四郎 著(関東学院大学国際文化学部教授)
四六判・296頁・本体価格:2,800円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2017年3月10日発行

この世は舞台、人はみな役者(シェークスピア)というが、いうまでもないことながら、この舞台は歴史という<大きな劇>のそれであるということを免れるわけにはいかない。川端康成・三島由紀夫・水上勉・野坂昭如・福田恆存・井上ひさしらの作品を通して、「昭和」という舞台の複雑な表情に光をあてる。著者ならではの意表をつく読みを提示。

第一部
川端康成「化粧」「死者の書」/三島由紀夫「復讐」/水上勉「飢餓海峡」ほか/野坂昭如「火垂るの墓」/山本周五郎「赤ひげ診療譚」/井伏鱒二「集金旅行」/阿部昭「鵠沼西海岸」/岡松和夫「峠の棲家」
第二部
稲垣達郎と北川清/川端康成と演劇/森本薫の出番/福田と飯沢「戦後という喜劇」/井上ひさし「連鎖街のひとびと」/チェーホフ「2010年のチェーホフ」/福田恆存「龍の手触り」

日本国国憲案の研究 植木枝盛憲法案における軍事と人権

中村 克明 著(関東学院大学社会学部教授)
A5判・186頁・本体価格:2,200円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2017年3月10日発行

従来、日本国憲法にも匹敵する、あるいはこれを凌ぐ民主的な憲法案であるといわれてきた植木枝盛作成の日本国国憲案について、特にその軍事条項と人権条項について検討し、その重大な問題点を明らかにする。また同案の起草者である植木の思想を知るためのツールとして、「植木枝盛図書目録」を収録。

第1章 日本国国憲案の防衛構想に関する考察
第2章 日本国国憲案の人権保障に関する考察
第3章 校訂・日本国国憲案
第4章 植木枝盛関連図書目録

新約聖書に見るキリスト教の諸相

小河 陽 著(関東学院学院長)
A5 判・410頁・本体価格:3,800円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2017年5月10日発行

新約聖書はキリスト教信仰の模範文書であるだけでなく、その最初期の歴史を綴る記録文書でもある。これらの文書はいったいどのように解釈することが相応しいのか、またそれらから浮かび上がる初期キリスト教の姿はどのようなものか、入念かつ真摯に問い続けた論考集。

第1部 現代における聖書解釈
第2部 福音書をめぐって
第3部 原始教会における展開をめぐって
第4部 イエスの死と復活をめぐって
第5部 聖書から見る人間とその時代

関東学院大学 キリスト教と文化研究所 研究論集(1) バプテストの歴史と思想研究

バプテスト研究プロジェクト
A5判・114頁・本体価格:1,800円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2017年6月7日発行

本書は初めにドイツ・バプテスト連盟機構の研究、近世英国バプテストの奴隷制度問題へのかかわり、そして第二ロンドン信仰告白の比較基礎研究、最後に米国バプテストの教派的基礎を築いたといわれるルーサー・ライス研究など、注目すべきバプテストの新論集である。

第1章 ドイツ・バプテストの「連盟」機構とその施策
第2章 英国バプテストと奴隷問題
第3章 第二ロンドン信仰告白(1677年)
第4章 ルーサー・ライスとアメリカ・バプテストの海外伝道

2016

小学校教員をめざす人のために

関東学院大学教育学部初等教育研究会
B5判・144頁・本体価格:1,800円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2016年4月8日発行

小学校の先生になるには、いまや人間性はもちろん授業や学級経営力、子ども理解や問題対応力まで多面的な資質が求められている。本書は、授業・学級づくりから問題や特別支援対応、また教育実習指導まで幅広い内容を扱い、これから小学校教員をめざす学生や現代課題に関心ある現職教員向けに、また教員採用試験のためのテキストや教員養成課程の副教材としても、大いに役立つ書である。

第1章 小学校教員をめざす
第2章 学級をつくる
第3章 授業をつくる
第4章 教育実習に臨む
第5章 熟練教員の知恵に学ぶ

2015

今、私たちに差し迫る問題を考える 関東学院大学大学院 法学研究科からの発信

本田 直志・田中綾一(関東学院大学法学部教授)
B6判・224頁・本体価格:1,800円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2015年11月10日発行

少子高齢化、グローバル化や市場開放による産業構造の変革、地域紛争や安全保障。これらは、直接間接に我々の生活に影響を及ぼすという意味で、「差し迫る問題」である。差し迫る問題は、社会人なら誰もが理解せねばならない。そこで本書では、社会保障や中央地方関係といった日本国内の課題と、日本の国際収支、TPPやEUを巡る課題に絞り、それらの課題を的確で分かり易く解き明かす。

第1部 日本国内の視点から
 第1章 自治体における教育行政の課題と展望
 第2章 高齢化する日本と社会保障
第2部 世界の視点から
 第3章 ウクライナ問題とEU
 第4章 縮小する経常黒字と国際収支構造の変容
 第5章 TPPの意義とわが国への影響

ブゼル先生とバイブル・クラスの学生たち 近代日本の人間形成

影山礼子(関東学院大学法学部教授)
A5判・338頁・本体価格:2,400円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2015年3月31日発行

キリスト教の外国人宣教師たちが近代日本の教育(思想)史上に開拓的役割を果たしたことはよく知られるが、彼らの努力とメッセージが、近代日本の人間形成にどのような意味をもったのであろうか。

本書は、明治期に来日したキリスト教女性宣教師アニー・S・ブゼルによる旧制二高の学生を対象としたバイブル・クラスの教育が、栗原基、島地雷夢、吉野作造ら学生に与えた影響を探り、彼らの生涯に亘る交流を描く。

第1章 アニー・S・ブゼルの教育 -人・思想・実践
第2章 旧制二高の教育とバイブル・クラスの学生たち
第3章 ブゼルのバイブル・クラスのインパクトとその展開
第4章 帰京後の島地雷夢の苦悩
第5章 バイブル・クラスの学生たちの東京帝国大学進学以降の人間形成と足跡
第6章 バイブル・クラスの学生たちのジャーナリズム活動を通した知的人間形成と友情の輪
第7章 島地雷夢の教育思想と実践
終 章 ブゼルの召天 -愛と献身の生涯

2014

バプテストの教育と社会的貢献

バプテスト研究プロジェクト
A5判・264頁・本体価格:2,400円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2014年3月31日発行

本書はバプテストの教育を主題にした論集であり、ドイツ・バプテスト神学教育の他、日本の女子教育を担った宣教師A・H・キダー、C・A・カンヴァース、A・S・ブゼルに関する論考、また東京バプテスト女子学寮の歴史、さらに新生論に基づくバプテスト教育理念など、5人の専門家による貴重な研究成果である。

第1章 ドイツ・バプテストの神学教育-神学校の歩み-
第2章 A・H・キダーとC・A・カンヴァース-伝道と女子教育に捧げた生涯-
第3章 アニー・S・ブゼルのバイブル・クラスによる人間形成の果実-東京帝国大学進学後の学生たちの交流の軌跡と近代日本キリスト教ジャーナリズム(『新人』『六号雑誌』『開拓者』)への貢献-
第4章 東京バプテスト女子学寮とガートリュード・E・ライダー
第5章 バプテストの新生論と教育観-バプテスト神学から捉えた関東学院の校訓理解-

2013

非営利組織体の会計・業績および税務

非営利法人会計研究会
A5判・276頁・本体価格:2,600円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2013年1月20日発行

非営利組織においては、経営管理・外部報告いずれの目的にも役立つべき会計がその役割を果たし得ていない。縦割り行政を背景に主務官庁主導の整備・運用されてきた会計制度が混乱の原因である。会計が非営利組織の活動を支援するものとなるためには、シンプルで普遍的な理論・技術・制度構築が必要である。本書はその手掛かりを得ることを目的とし、非営利組織会計基準の整備過程・現状そして課題を整理している。

第1章 NPO法人(特定非営利活動法人)の会計
第2章 公益法人の会計
第3章 学校法人の会計
第4章 国立大学法人の会計
第5章 社会福祉法人の会計
第6章 生協法人の会計
第7章 非営利組織体における業績評価
第8章 大学法人(私立大学)の情報開示制度と今後の課題
第9章 非営利組織の税務

ようこそ法学の世界へ 法学部で学ぶ

関東学院大学法学研究所
A5判・180頁・本体価格:1,000円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2013年3月30日発行

本書は、初学者に向けて法学科目特性のエッセンスを平易に語りかける。1冊丸ごとで、法学部の学びの世界を概観できる。学習のための法学インデックスとしても活用できる。

[憲法] 人権の保障
[憲法] 国家あるところに憲法あり
[行政法] 私たちの身の回りの行政法
[地方自治法] 地方分権時代の自治とは
[税法]「税」の問題とは、実は「法律」問題だった
[民法] 私法の世界へようこそ
[民法(家族法)]親しき仲にもルールあり
[会社法] 新「会社法」の誕生
[商法] 知らない間に約束させられていませんか?
[刑法] 究極の叡智か暴力か?
[民事訴訟法] 当事者の自由や機能は、どこまで認められるべきか
[裁判法] 民事紛争の裁判外解決制度(ADR)
[刑事訴訟法] 古今東西刑事裁判物語
[労働法] 健康で安心して働けることを目指して
[社会保障法] すこやかな生活のために
[経済法] 独占禁止法の役割―ライバルがいなければ、成長しない
[国際法] 約束は守られなければならない?
[国際経済法] 保護主義は世界戦争を招く
[法哲学] そもそも、法とは何か
[西洋法制史] 法に歴史あり

リベラル・アーツのすすめ 法学部で学ぶ

関東学院大学法学研究所
A5判・118頁・本体価格:1,000円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2013年3月30日発行

法学部での学びを社会の中で活かしていくためには、幅広い視野と大局的判断が必要である。本書は、「法学部」で哲学や歴史学や文学などの法学外の科目を学ぶ必要性について、具体的な科目特性の理解を通して明らかにする。

リベラル・アーツとは何か
[社会言語学] 方言と標準語:どちらがエライのか
[第二言語習得] 第二言語習得理論から英語を学ぶとは
[英文学] ヴィクトリア朝の小説に描かれた人間と社会
[仏文学] 小説の発展と現代的課題
[キリスト教学] 生の根源的不安から人間を救い出す信仰
[哲学]「学ぶことができない」学問
[歴史学] 歴史から学べるか・過去から学べるか
[心理学] 心理学で人の心が読めるようになる?
[政治学]「劇場政治」と「観客支配制」
[国際関係論] 国内問題を知る手がかり
[情報科学] 人間の情報処理におけるエラーを考える
[経済学]「タダメシ」はこの世に存在しない

マンションの動的管理 既存マンションの長寿命化と再生への指針

山本育三(関東学院大学名誉教授)
A5判・128頁・本体価格:1,800円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2013年6月25日発行

マンションは、区分所有者の合意によってのみその進路が決まる居住運命共同体である。それらマンションの「長寿命化」と時代のニーズに応えた改善による「再生」を目標に、著者の豊富な研究歴と管理実践で得た管理事例や提言を紹介し、マンションの積極的な管理「動的管理」の必要性を説く。

第1章 マンション管理とは何か
第2章 マンションの動的管理(Dynamic Management)とは
第3章 管理組合の規約とダイナミックな運営
第4章 専有部分の改善
第5章 共用部分の改善・耐震化
第6章 専有部分の増築
第7章 共用部分と専有部分の管理領域
第8章 居住者の高齢化と施設のバリアフリー化
第9章 「住宅政策」の転換と「既存マンションの長寿命化と再生」政策への提言

福祉の理念と社会学

兒玉 幹夫(関東学院大学名誉教授)
A5判・224頁・本体価格:2,600円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2013年12月10日発行

福祉社会の理念を、友愛・連帯・平等・公正など欧米の社会学思想の発展のうちに求め、それに先導され、それを消化しながら日本の社会学が進展してきた過程を学説史的にたどった福祉社会学思想史。特に従来あまり知られなかった明治・大正・昭和の福祉社会学の先駆者たちを論じた諸章がユニークである。

序 章 社会学史と社会福祉
第Ⅰ部 福祉社会の理念
第1章 友愛・博愛・愛他主義
第2章 生・共生・他者の生への配慮
第3章 大衆社会論以前・以後
第4章 脱産業社会としての福祉社会
第Ⅱ部 福祉社会学の先蹤
第5章 日本社会学の形成とキリスト教
第6章 米田庄太郎の人間愛思想をめぐって
第7章 浅野研真の仏教の社会学と社会事業史
第8章 富田富士雄の福祉社会学

2012

教育研究と産学連携の軌跡 次世代に伝えたい50の提言

本間英夫(関東学院大学工学部教授/工学博士/関東学院大学材料・表面工学研究センター長)
A5判・176頁・本体価格:1,200円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2012年2月29日発行

表面工学の第一人者である著者が、日常の研究生活のなかで感じたこと、産官学連携プロジェクトを推し進める課程で考えたこと、また、教育を担当するものとして学生と交わってきた日々に頭に浮かんだことなど多岐に亘り、次代を担う若手技術者・ビジネスマンに向けたメッセージの数々を収載。

第1章 発想力より、ときには粘り腰を
第2章 大発見するには、鉄則がある
第3章 動かない組織を、どう動かすか
第4章 視点を変えてみる
第5章 ものづくりに携わる、若き君へ
最終章 最終講義

植木枝盛 研究と資料

中村 克明 (関東学院大学文学部教授 専攻:平和学、図書館情報学)
A5判・164頁・本体価格:1,800円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2012年2月29日発行

自由民権最高の思想家と評される植木枝盛の人権・政治思想の問題点を、彼の起草した憲法案を手がかりとして明らかにすると共に、植木に関する文献目録等を収録する。

第Ⅰ部 研究
第1章 植木枝盛の軍隊論
第2章 日本国々憲案の防衛思想に関する考察
第3章 日本国々憲案の人権保障規定に関する考察
第Ⅱ部 資料
第4章 『植木枝盛集』タイトル索引
第5章 植木枝盛研究文献目録

ドイツ社会的市場経済の理論と政策 オルド自由主義の系譜

黒川 洋行 (関東学院大学経済教授 専攻:国際金融論、ヨーロッパ経済論)
A5判・304頁・本体価格:3,200円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2012年3月30日発行

本書は、戦後ドイツの経済指導理念たる「社会的市場経済」の理念と政策について、その創設者アルフレート・ミュラー=アルマックの言説に基づき分析している。アメリカの新自由主義とは異なるドイツ独自の自由主義が明らかにされる。

序論 構成と課題
第1章 社会的市場経済の歴史と概要
第2章 社会的市場経済の思想的源流
第3章 ヴァルター・オイケンの経済秩序理論
第4章 社会的市場経済の秩序理論
第5章 社会的市場経済とオイケンの秩序理論の比較分析
第6章 社会的市場経済の経済政策
第7章 社会的市場経済の社会政策
第8章 ドイツの社会保障制度の改革
第9章 EUリスボン条約と社会的市場経済
終章 グローバル化時代における社会的市場経済の展望

大学生の教科書 初年次からのスタディ・スキル

FD研究プロジェクト (関東学院大学経済経営研究所FD研究プロジェクト)
A5判・160頁・本体価格:1,200円
発行所:関東学院大学出版会 / 発売:丸善出版株式会社 / 2012年4月1日発行

本書は、高校と大学の違い、ノートやレポートの書き方、試験対策など大学での学びに役立つ学習法はもちろん、ゼミ、プレゼンといった主体的な学びの方法、4年間の目標設置までを豊富な具体例で紹介する大学新入生必読の実践テキストである。

1章 大学ってどんなところ?
2章 授業を受ける
3章 キャンパスライフを楽しもう
4章 ノートをうまく書こう
5章 図書館に行ってみよう
6章 レポートはこれで大丈夫
7章 試験対策をしなくっちゃ
8章 ゼミ発表をする
9章 グループでプレゼンする
10章 ディベートで論理力を高める
11章 学生生活の目標をたてよう