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多様性を認め、誰もが住みやすい社会を構築する。

世の中で当たり前となっていることに疑問を持ったことはあるでしょうか。社会学部では、私たちを取り巻く社会を多方面から見つめ直し、浮き彫りになった課題に対する解決方法を探り、社会へ実践していきます。そして互いが思いやりの心を持ち生きていく社会構築に貢献する人材を育成します。

※ 2023年4月から、社会学部の修学キャンパスは、横浜・金沢文庫キャンパスから、横浜・金沢八景キャンパスに変更になりました。

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修学キャンパス:横浜・金沢八景キャンパス

社会学部4つの特徴

  • 社会学、社会福祉学の並行学修

    一般的に「社会学」と「社会福祉学」は学部や学科ごとに分類されますが、2つの分野を同時に学修することができます。

  • 充実した演習科目

    社会福祉士や社会調査士に関連した演習科目を開講。社会人として求められる知識・スキルを習得します。

  • 複数の資格取得

    社会調査士、社会福祉士(国家試験受験資格)、中学・高校の教員免許等の資格取得ができます。

  • 国際社会で活躍する人材の育成

    英語を必修とし、各国の社会事情についても学び、言語力と社会分析力を兼ね備えた人材育成を目指します。

学部長メッセージ

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自分の中に問いを持ち、粘り強く学び続ける。

社会学部 学部長
湯浅 陽一

社会学部へようこそ。社会学部での学びは、地域、福祉、家族、環境、メディア、教育など社会のあらゆる側面に関係しています。学びの幅広さは社会学部の魅力の1つですが、広すぎてイメージできないという方もいらっしゃるので、ここでは別の視点から社会学部の魅力をご紹介しましょう。

「どうして戦争が起こるのだろう」「どうして孤独死する人が増えているのだろう」「メディアはどんな影響を与えているのだろう」「どうすればいじめをなくせるのか」等々、生活の中で社会に関する疑問を持つことは少なくないと思います。社会学部は、みなさんが抱く疑問を大切にします。こうした疑問こそが、社会の仕組みを理解し、住みにくい部分を改善していくための出発点になるからです。

社会学部からみると、「大学受験生としての優秀さ」と「大学生としての優秀さ」は少し違います。社会学部での学びでは、問題は誰かから与えられるものばかりではありません。自分で気づき、発見することが重要です。自ら発したものですから、「問題」ではなく「疑問」であり「問い」です。社会に関する問いは、すぐに答えの出るものではありません。正解があるわけでもなく、誰かが答えを教えてくれるわけでもありません。自分の中に問いを持ち続け、時間をかけて少しずつ答えに近づいていくことが必要です。気づく力、発見する力、そして粘り強く学び続ける力。社会学部で学ぶ大学生となったみなさんには、こうした力を身につけることを期待しています。

社会学部での学びは、あらかじめ作られている問題への正解を教えるものではありません。みなさんが持つ問いを大切にし、1つとは限らない答えに辿りつくための方法を学ぶものです。この学びは、みなさん一人ひとりの成長を助け、自立した思考能力の習得を促すものであると同時に、今の社会を少しより良くすることにつながるものでもあります。

大学生として粘り強く学びながら成長し、自立して考えながら社会の役に立ちたいと考えている方。社会学部で一緒に学びませんか。

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社会学部3つのポリシー

1.入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

社会学部は、本学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)および教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)との関連を踏まえた上で、全学部共通の入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、入学者受け入れの方針を次のように定める。

<求める学生像>
社会学部では、社会学と社会福祉学を両輪にした学びを提供している。 その目的は、個々人を尊重する社会の実現に貢献する人材の育成にある。多様性に開かれ、一人一人の可能性を発揮できる公正な社会を構想し、実現するために、学生には次のような意欲と態度を備えていることを期待する。

  1. 社会に関心をもち、 情報の収集・分析に取り組み続ける意欲
  2. 社会的・文化的背景が異なる他者が存在することを理解し、 他者を尊重する姿勢
  3. 倫理観と公平・公正の精神をもって、問題に向き合おうとする態度
  4. 社会の一員としての役割を主体的に果たそうとする意欲

<入学者選抜において評価する点>
社会学部では、入学者選抜において次のような点を評価する。

  1. 社会の諸問題に関心をもち、 柔軟かつ多面的に捉えようとしている
  2. 異なる価値観をもつ様々な人々と積極的に協働しようとしている
  3. 倫理観と公平・公正の精神に基づき、問題の解決をめざそうとしている
  4. 社会の諸問題に対し、主体的に考え取り組もうとしている

<入学前学習として求めること>

  1. 基礎学力として、高等学校等で履修する教科・科目の内容を理解し、これらの知識をバランスよく有すること
  2. 様々な社会現象や社会問題に関心をもち、 メディア(ニュースや書籍など)を通して視野を広げること
  3. ボランティア活動や異文化体験、サークル活動など、様々な人々と交流し地域社会
    と関わる活動に参加すること

2.教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

社会学部現代社会学科は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、次に掲げる方針に基づき、教育課程を編成・実施する。
なお、本方針は、諸科学の進展や社会の変化、本学に対する社会の要請等を踏まえて、常に内容に改善・改良を加え、教育課程並びに教育指導体制の充実に努める。また、各授業科目は、公開授業制度や授業改善アンケートなどのFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動によって、不断の努力をもってさらなる充実に努める。

教育課程・教育内容

  1. 教育課程は、共通科目及び専門科目により体系的に編成する。
  2. 共通科目は、学部共通の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえて編成し、キリスト教科目、教養科目、キャリアデザイン科目、リテラシー科目、保健体育科目、外国語科目、地域志向科目から構成する。また、キリスト教、キャリアデザイン、初年次教育、英語の学習を必須とする。
  3. 専門科目は、学士(社会学)又は学士(社会福祉学)の学位に基づき、次のように基幹科目、専門基礎科目、専門展開科目、演習科目を段階的に編成し、社会学と社会福祉学の知見を活かして「社会構創力」(※)を涵養する。

※ 多文化共生の持続型成熟社会の構築に向けて、構想力を発揮し、これを創造的に実践する力を意味する。

【共通】
(基幹科目)

  • 社会学を専門的に学ぶための土台を築き、現状分析から課題を発見する社会調査能力を培い、専門展開科目の基礎を培う。

【学士(社会学)】
(専門基礎科目)

  • 「社会構創力」に必要な社会認識力の源となる知識を増やし、専門展開科目の基礎を培う。

(専門展開科目)

  • 専門科目群では、情報メディア、ジェンダー、環境等の現代的な社会問題へと応用を図り、NPO・地域諸組織そして地域社会の形成や計画・政策にまで具体的な展開を図る。

(演習科目)

  • ゼミナールを通じて社会認識力に加え、コミュニケーション能力を培う。また、大学での学びの集大成である卒業研究(ゼミ論、卒論等)を配置する。

【学士(社会福祉学)】
(専門基礎科目)

  • 社会福祉各分野における主要サービスを系統的に学ぶための基礎、各種社会福祉サービス、相談援助の理論と方法、地域福祉の基盤整備・開発に関する知識と方法を身に付け、専門展開科目の基礎を培う。

(専門展開科目)

  • 社会福祉士国家試験受験資格の取得に必要な科目を中心に、高齢期における生活問題、子ども虐待防止論、あるいは他者の社会的・文化的背景を理解する科目を段階的に編成する。

(演習科目)

  • ゼミナール及び卒業論文を通じて、主として社会福祉学の知識をもとに問題の発見から解決への道筋を立てて議論を行う能力を形成する。また、社会福祉総合演習により、社会福祉士となるために必要な専門知識の定着を図る。

教育方法

  1. 講義を通じて、当該科目に必要な知識・技能を教授するとともに、書く・話し合う・発表するといった学生の講義への参加を積極的に導入する。
  2. 習熟度別等による少人数教育を推進し、きめ細かな教育を通じて、学習効果を高める。
  3. PBL(Project/Problem- Based Learning)やサービスラーニング等の体験型授業を通じて、課題設定・実践的な解決能力を培う。
  4. フィールドワーク、ボランティア、海外インターンシップ等の授業による社会参加の機会を通じて、多文化を理解し、他者と共生するための思考力・判断力を養う。
  5. キリスト教への理解を軸とした幅広い教養を基に、アクティブ・ラーニングによる能動的な思考・判断の繰り返しと、他者との協働により、公平・公正な判断力を培う。
  6. グループワーク、ディベート、プレゼンテーション等の協働による能動的な学びの場を通じ、傾聴の姿勢と、自らの立場、考えをわかりやすく発信するための能力を培う。
  7. 社会連携教育(地域、企業、自治体等との連携による教育)を展開し、社会をフィールドとしたPBLやサービスラーニング等を通じて、社会に参加する機会を創出し、社会参加への主体性を培う。
  8. 幅広い教養及び専門分野における知識、技術を基に、アクティブ・ラーニングやゼミナール等により、多様な背景をもった他者と協働するための規律性と柔軟性を養う。
  9. キリスト教及び自校史への理解を基に、PBLやサービスラーニング等による実践的な課題解決のための学びを通じ、社会課題に対して誠実に向き合う姿勢を養う。
  10. ICTを積極的に活用し、LMS(Learning Management System)を通じて、学生へのフィードバックや学習支援を行う。

学習成果の評価
学位授与方針の達成度を検証するために、学習成果の評価について次のように定める。なお、検証結果は教育課程編成や授業改善等に活用する。

  1. 学期中における理解度を把握するための小テスト及び学期末試験等を用いて、幅広い教養力や専門分野及び地域に関する知識・理解力を評価する。
  2. レポートや論文・プレゼンテーションの成果に基づき、ルーブリックやポートフォリオ等の手法を用いて、建学の精神の実践・奉仕力、問題発見・思考力、倫理観、公平・公正な判断、協働力を評価する。
  3. 4年間の学びを通じて学位授与方針に掲げた能力を総合的に評価する。

※ 教育課程の体系性や学位授与方針との対応関係はカリキュラムマップにより別途明示する。

3.学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

社会学部現代社会学科は、教育研究上の目的のもと、次に掲げるすべての能力(4領域14 項目の能力)の総合によって結実する「社会構創力」(※1)を備え、所定の単位を修得した学生に学士(社会学)又は学士(社会福祉学)の学位を授与する。
なお、学士(社会福祉学)は、ソーシャルワーカーとしての専門的知識及び技能を備え、社会福祉士国家試験の受験資格を取得するために必要な指定科目をすべて修得した学生に授与する。
(※1)多文化共生の持続型成熟社会の構築に向けて、構想力を発揮し、これを創造的に実践する力を意味する。

 <知識・理解>

  1. 自己理解と他者理解につながる幅広い教養(※2)を身につけている。(幅広い教養)
    (※2)総合大学の利点を活かした学部共通の教養教育と学部独自の教養教育が含まれる。
  2. 社会学及び社会福祉学の知識と方法を修得している。(専門分野に関する知識・理解)
  3. 専門分野の知識・理解を修得し、他の分野に応用する力を有している。(専門分野に関する知識・理解と他分野との協働力)
  4. 学びのフィールドとした「神奈川」をはじめとする地域の歴史・文化・社会等を理解し、それを応用することができる。(地域に関する知識・理解)
    <技能>
  5. 社会学及び社会福祉学の技能を修得している。(専門分野に関する知識・技能)
  6. 社会学及び社会福祉学の知識と技能をもとに、問題の発見から問題解決への道筋を立てることができる。(問題発見・分析力・解決力)
  7. 多文化を理解しグローバルな社会において協働できるコミュニケーション力を有している。(グローバル社会における協働力)
    <思考・判断・表現>
  8. 他者がもつ社会的・文化的背景を理解したうえで、自己を相対化して思考することができる。(多文化での共生)
  9. 倫理観と公平・公正の精神を持って、事象を判断することができる。(倫理観、公平・公正な判断)
  10. 他者の意見に耳を傾けるとともに、自らの意見を適切な表現手段を用いて発信することができる。(傾聴と発信)
    <関心・意欲・態度>
  11. 生涯にわたり、進んで知識・教養・技能を高めようとする意欲を有している。(生涯学び続ける意欲)
  12. 社会・地域・組織の一員としての役割を果たそうとする主体性を持っている。(社会参加への主体性)
  13. 豊富な知識と広い視野のもとに、様々な背景をもった他者を尊重して協働できる。(チームワーク、他者との協働)
  14. 問題に対して誠実に向き合おうとする実践的態度を身につけている。(建学の精神の実践、奉仕動機)

教員紹介

現代社会学科

教員 研究テーマ 業績など
新井 克弥
Katsuya Arai

情報化に伴う社会行動
社会意識の変容

石川 時子
Tokiko Ishikawa

ソーシャルワークの原理と倫理
パターナリズム

井田 瑞江
Mizue Ida

企業労働者にとっての仕事と家庭の両立(work-life balance)
日本人女性の生き方の変化

上野 淳子
Junko Ueno

グローバル化時代における都市政策と地域社会

小沼 春日
Onuma Haruhi

地域福祉の推進方法に関する研究
地域福祉実践の情報化に関する研究

久保田 英助
Eisuke Kubota

教育問題の近現代史

小山 弘美
Hiromi Koyama

まちづくり
町内会・自治会
市民活動・NPO
自治と協働

澁谷 昌史
Masashi Shibuya

家族支援の制度と方法
学校を基盤としたソーシャルワーク

千 錫烈
Sen Suzuretsu

公共図書館における問題利用者への対応
19世紀イギリスの公共図書館利用者の階級分析

鄭 煕聖
Heeseong Jeong

セルフネグレクトに至るメカニズムの解明
利用者本位の介護サービス

中村 克明
Katsuaki Nakamura

知る権利と図書館
人権と平和
植木枝盛研究

西村 貴直
Takanao Nishimura

貧困問題に関する理論研究

藤浪 海
Fujinami Kai

グローバル化社会におけるエスニシティの変容
移民の社会統合

藤根 雅之
Masayuki Fujine

オルタナティブ教育
フリースクール
市民による教育運動

細田 聡
Satoshi Hosoda

ヒューマンエラー発生メカニズムの解明

麦倉 泰子
Yasuko Mugikura

障害のある人の入所施設から地域での生活への移行についての調査研究

矢崎 千華
Chika Yazaki

明治時代のことば・自己物語
ディスコース分析

湯浅 陽一
Yoichi Yuasa

環境問題の社会学的研究(ごみとリサイクル、再生可能エネルギーの普及と地域社会、公害の社会史など)
財政再建の社会学的研究