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言葉や文化の違いを越え心からつながる。

グローバル化が急速に進む現代、私たちの生活において様々な文化の違いを持つ人々の交流が当たり前となってきています。国際文化学部では、先入観を持たず柔軟に受け止めることを軸とし、相手の社会的背景に思いを巡らせ共に生きる力を育成します。

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修学キャンパス:横浜・金沢八景キャンパス

国際文化学部4つの特徴

  • 国内外における研修

    国内および海外で実施する様々な研修プログラムで、体験的・実践的に学べます。

  • 資格取得のためのサポート体制

    各種資格や語学検定の受検をサポートする、授業や課外プログラムが受けられます

  • 多彩な語学科目と専門ゼミナール

    日本および世界各国の言語や文化を学ベる講義・ゼミナールに参加できます。

  • 国際交流と地域連携のための
    プログラム

    国際交流や地域連携の方法について、神奈川県内の実務家など、多彩な講師から学べます。

学部長メッセージ

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「千艘万艘の舟」で世界冒険へ出かけよう
めまぐるしく変化する世に、確固たる自己を

国際文化学部 学部長
鄧 捷

国際文化学部は金沢文庫から海に臨む金沢八景のキャンパスに移りました。横浜開港から25年目に創立した「横浜バプテスト神学校」を源流とする関東学院は文字通りに海に門戸を開いています。百年前、関東大震災で壊滅的被害を受けた横浜で復興会長を引き受けた実業家の原三溪は「濱自慢」という小唄を作り市民を鼓舞しました。「横濱よいところじゃ/太平洋の春がすみ/わしがまつ舟明日つくと/沖のかもめがきてしらす。……横濱よいところじゃ/黄金の港に雪ふれば/白銀のせてつみのせて/千艘万艘の舟がよる。」「白銀」こと生糸を海外に輸出することは近代日本経済を支える重要な貿易でした。横浜はこうして日本を世界につないで成長した国際都市です。この地とともに歴史を刻んできた関東学院大学、その国際文化学部が担うべき歴史的社会的責任は今も問われています。

国際文化学部では、日本を含めた諸国・地域の言語、文学、思想、歴史など、様々な専門領域の教員による授業が用意されています。なかでも、英語文化学科では国際共通語としての英語や英語圏の文化を中心に、比較文化学科では日本を基軸としてアジアや欧米の文化や言語を中心に学びます。そうした学修を通じて、自分たちとは異なる文化的背景をもつ相手について理解を深め、共に生きて行こうとする態度や姿勢を身に付けることができます。さらに、外から日本や地域を見る新しい眼差しを獲得し、地域の再発見と再構築のきっかけを手にすることができます。国際文化学部の学びが「千艘万艘の舟」で出かける世界冒険だとしたら、日本や地域はその出発点であり、常に立ち返ることができ、新しい変化を創出できる故郷です。

国際文化学部で学ぶことは、多くの異文化に出会い、常識が覆されたり自明性が破られたりすることです。それは時には苦しさも伴いますが、驚きに満ちた体験です。異文化に接する際、思い込みやステレオタイプにとらわれず物事を判断することが重要です。そのため、より多くの視点と考え方に触れ、自分の認識を常に書き直していく柔軟な姿勢が必要です。まだ知らぬ対象に対して、イメージで決めつけず、多様な角度から観察し、その背景に思いを巡らせるとともに、時には学びの現場に足を運び、肌で実感しましょう。国際文化学部には、多様な教室での学びのほか、海外研修や課外活動で異文化と接するチャンスがたくさんあります。

国際文化学部の学びは、古今東西の学問、芸術、宗教などを学ぶ人文学を土台にしています。それは今の自分というものを、悠久な歴史と多様な文化の中に位置づけ、相対化し、その意味を常に確認することです。情報が氾濫し目まぐるしく変化する世の中において、時流に翻弄されず確固とした自己の立ち位置を確立するための叡智を学ぶことができます。

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国際文化学部3つのポリシー

2025年度【英語文化学科】
1.入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

国際文化学部は、本学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)および教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)との関連を踏まえた上で、全学部共通の入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、入学者受け入れの方針を次のように定める。

<求める学生像>
国際文化学部英語文化学科は、国際共通語としての英語を用いて、文化的背景が異なる人々と相互理解を図り、国内外で協働できるグローバル市民を育成することを目的としている。そこで、学位授与方針及び教育課程の編成・実施方針に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能、意欲を備えた学生を求める。

  1. 国際社会で起きていることに関する基礎的な知識・理解
  2. 他者の文化的背景を尊重しながら対話を行うための基礎的な英語コミュニケーション能力
  3. 英語圏の文化・文学・言語などの諸問題に関心を持ち、主体的に取り組む姿勢

<入学者選抜において評価する点>
国際文化学部英語文化学科では、協働的なゼミナールでの学びを基盤として、英語圏の文化・文学・言語に関する課題を自ら発見し探究する卒業論文を学びの集大成と位置付けている。そこで、以下の観点に基づいて入学者を選抜する。

  1. 高等学校で履修した教科のうち特に英語と国語の基礎的な知識・理解
  2. 英語及び日本語で書かれたり話されたりした内容の要点を理解した上で自らの考えや意見を述べることができる基礎的な表現技能
  3. 国際社会において他者と協働しながら主体的に行動しようとする意欲

<入学前学習として求めること>
国際文化学部英語文化学科の授業では、英語圏の文化・文学・言語を題材として、英語及び日本語での対話を通じて協働的に学ぶ。そこで、入学前学習として、以下を求める。

  1. 日常的・継続的な英語学習習慣を身に付けること
  2. 日々ニュースを視聴したり、読書をしたりして、国際社会に関する情報を幅広く収集するとともに、国際社会と日本との関わりについて問題意識を持つこと
  3. 高等学校の授業や課外活動に主体的に取り組み、他者や社会との関わりを多く体験すること

2.教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

国際文化学部英語文化学科は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、次に掲げる方針に基づき、教育課程を編成・実施する。

なお、本方針は、諸科学の進展や社会の変化、本学に対する社会の要請等を踏まえて、常に内容に改善・改良を加え、教育課程並びに教育指導体制の充実に努める。また、各授業科目は、公開授業制度や授業改善アンケートなどのFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動によって、不断の努力をもってさらなる充実に努める。

教育課程・教育内容

  1. 教育課程は、共通科目及び専門科目により体系的に編成する。
  2. 共通科目は、学部共通の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえて編成し、キリスト教科目、教養科目、キャリアデザイン科目、リテラシー科目、保健体育科目、外国語科目、地域志向科目から構成する。また、キリスト教、キャリアデザイン、初年次教育、英語の学習を必須とする。
  3. 専門科目は、次の英語スキル科目、専門基礎講義科目、多文化交流科目、専門講義科目、専門演習科目を体系的に編成する。

<英語スキル科目>

  • 英語の4つの技能(聞く・読む・書く・話す)にまたがる総合的な英語運用能力及び国際社会において協働するための英語コミュニケーション能力を育成する。

<専門基礎講義科目>

  • 専門的な学修につなげるために、英語及び英語圏の文化に関する基礎的な知識や理解を身に付ける。

<多文化交流科目>

  • 「地域交流(地域志向科目)」、「国際交流(国際交流科目)」、「社会交流(キャリア・資格系科目)」、「学芸交流(芸術・スポーツ系科目)」の4つの柱に基づき、英語文化学科及び比較文化学科の共通編成とする。問題を発見し解決するための基礎理論と手法に関する協働的な学びを通じて、社会・地域に参画しようとする主体性・積極性と責任感・使命感を育成する。
  • 大学の立地する地域についての理解を深めるために、横浜・神奈川を探求する。

<専門講義科目>

  • 専門基礎講義を通じて学んだ英語及び英語圏の文化に対する理解を深める。
  • 専門基礎講義を通じて学んだ社会的・文化的背景が異なる相手や社会に対する深い理解と知識をもとに、自己を客体化して論理的に思考する能力を伸ばす。

<専門演習科目>

  • 専門講義を通じて深めた英語及び英語圏の文化に関する知識をもとに実践的な演習を行い、社会的・文化的背景の異なる他者の意見や考えを受容しつつ、自らの意見や考えを適切な手段を用いて表現・発信する力を育む。そして、ゼミナールを通じて、英語及び英語圏の文化に関する課題を自ら発見し、適切な手法を用いて解決する力を段階的に育成する。また、卒業研究により、ゼミナールで見出した課題を探究することを通じて、倫理観と公平・公正な判断力を培い、生涯にわたって自ら進んで課題を探究する態度を育む。

<専門性と学際性>

  • 2年次より「英語圏文化・文学コース」、「英語コミュニケーションコース」、「言語文化総合コース」に分かれて、グローバル市民に必要な知見を身に付けるとともに、選択したコース科目以外の隣接領域のコース科目も幅広く履修できる。
  • キャンパスでの準備教育をもとに、海外でサービスラーニングを行ったり、国内で英語キャンプを行ったりするなど、英語スキル科目を通じて身に付けた英語運用能力をオーセンティック(真正)な言語使用場面で活かすとともに、英語でのコミュニケーション行為を振り返りながら、生涯にわたって英語コミュニケーションに関する知識やスキルをさらに高めようとする態度を育む。

<Global Awareness Program>

  • 「Global Issues and Challenges(認知的領域)」、「Global Collaboration(社会・情動的領域)」、「Global Experience(行動的領域)」の3領域の学習を通じて、グローバル市民としてのコンピテンシーの伸長を図る。また、3領域の学びを支える、英語運用能力を中心としたスキルを「Skills for the 21st Century」領域で身に付ける。内容言語統合型学習(CLIL)を導入し、グローバル市民性教育における中心的なテーマを英語で学ぶ。

教育方法

  1. 講義を通じて、当該科目に必要な知識・技能を教授するとともに、書く・話し合う・発表するといった学生の講義への参加を積極的に導入する。
  2. 習熟度別等による少人数教育を推進し、きめ細かな教育を通じて、学習効果を高める。
  3. PBL(Project/Problem- Based Learning)やサービスラーニング等の体験型授業を通じて、課題設定・実践的な解決能力を培う。
  4. フィールドワーク、ボランティア、海外インターンシップ等の授業による社会参加の機会を通じて、多文化を理解し、他者と共生するための思考力・判断力を養う。
  5. キリスト教への理解を軸とした幅広い教養を基に、アクティブ・ラーニングによる能動的な思考・判断の繰り返しと、他者との協働により、公平・公正な判断力を培う。
  6. グループワーク、ディベート、プレゼンテーション等の協働による能動的な学びの場を通じ、傾聴の姿勢と、自らの立場、考えをわかりやすく発信するための能力を培う。
  7. 社会連携教育(地域、企業、自治体等との連携による教育)を展開し、社会をフィールドとしたPBLやサービスラーニング等を通じて、社会に参加する機会を創出し、社会参加への主体性を培う。
  8. 幅広い教養及び専門分野における知識、技術を基に、アクティブ・ラーニングやゼミナール等により、多様な背景をもった他者と協働するための規律性と柔軟性を養う。
  9. キリスト教及び自校史への理解を基に、PBLやサービスラーニング等による実践的な課題解決のための学びを通じ、社会課題に対して誠実に向き合う姿勢を養う。
  10. ICTを積極的に活用し、LMS(Learning Management System)を通じて、学生へのフィードバックや学習支援を行う。
  11. 英語の音声面を中心とした実践的なトレーニングの手法として、CALL(Computer Assisted Language Learning)を用いる。
  12. 英語で授業を行う講義科目を通じて、グローバル化に対応できる人材を育成する。

 

学習成果の評価

学位授与方針の達成度を検証するために、学習成果の評価について次のように定める。なお、検証結果は教育課程編成や授業改善等に活用する。

  1. 学期中における理解度を把握するための小テスト及び学期末試験等を用いて、幅広い教養力や専門分野及び地域に関する知識・理解力を評価する。
  2. レポートや論文・プレゼンテーションの成果に基づき、ルーブリックやポートフォリオ等の手法を用いて、建学の精神の実践・奉仕力、問題発見・思考力、倫理観、公平・公正な判断、協働力を評価する。
  3. 4年間の学びを通じて、学位授与方針に掲げた能力を総合的に評価する。

※教育課程の体系性や学位授与方針との対応関係はカリキュラムマップにより別途明示する。

3.学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

国際文化学部英語文化学科は、教育研究上の目的のもと、次に掲げるすべての能力(4領域12項目の能力)を備え、所定の単位を修得した学生に学位を授与する。

  <知識・理解>

  1. 多文化共生社会の良き市民としての教養と良識を備えている。(幅広い教養)
  2. 高度な英語運用能力を身につけ、英語圏の文化に精通している。(専門分野に関する知識・理解)
  3. 国際文化学部が立地する「神奈川」をはじめとする地域の歴史・文化・風土等の特性を理解している。(地域に関する知識・理解)
    <技能>
  4. 柔軟な発想に基づいて自ら問題を発見し、解決するための手法を適切に選択できる。(問題発見・解決力)
  5. 国際社会において協働できる英語および日本語によるコミュニケーション能力を有している。(国際協働力)
    <思考・判断・表現>
  6. 他者がもつ社会的・文化的背景を理解したうえで、自己を客体化して論理的に思考することができる。(多文化での共生)
  7. 倫理観と公共性、批判的な思考に基づいた公平・公正な判断ができる。(倫理観、公平・公正な判断)
  8. 他者の意見に耳を傾ける協調性と柔軟性を持ち、自らの意見を適切な表現手段を用いて発信することができる。(傾聴と発信)
    <関心・意欲・態度>
  9. 生涯にわたり、進んで知識・教養・技能を高めようとする意欲を有している。(生涯学び続ける意欲)
  10. 社会・地域・組織の一員としての役割を果たそうとする主体性・積極性と責任感・使命感を持っている。(社会参加への主体性)
  11. グローバル市民としての豊富な知識と広い視野のもとに、様々な背景をもった他者を尊重して協働できる。(チームワーク、他者との協働)
  12. 問題に対して誠実に向き合おうとする実践的態度を身につけている。(建学の精神の実践、奉仕動機)

2025年度【比較文化学科】
1.入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

国際文化学部は、本学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)および教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)との関連を踏まえた上で、全学部共通の入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、入学者受け入れの方針を次のように定める。

<求める学生像>
国際文化学部比較文化学科は、日本を含むアジアや欧米諸国の言語・文化・歴史・生活について学び、多様性、複文化・複言語主義、異文化コミュニケーションの理解と実践ができる「社会人」を育成することを目的としている。そこで、学位授与方針及び教育課程の編成・実施方針に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・理解・技能、意欲を備えた学生を求める。

  1. 日本国内や国際社会で起きていることに関する基礎的な知識・理解
  2. 他者の文化的背景を尊重しながら対話する、基礎的な言語コミュニケーション能力
  3. 日本をはじめ、アジアや欧米諸国の言語・文化・歴史・生活などの諸問題に関心を持ち、主体的に取り組む姿勢

<入学者選抜において評価する点>
国際文化学部比較文化学科では、学生が主体的に取り組む卒業論文を、学びの集大成と位置付けている。卒業論文で探求する課題は、ゼミナールで協働的に学びながら、学生自らが見出していくものである。そこで、以下の観点に基づいて入学者を選抜する。

  1. 高等学校等で履修した教科のうち、特に国語、英語、及び社会の基礎的な知識・理解
  2. 書かれたり話されたりした内容の要点を理解した上で、自らの考えや意見を述べる基礎的な表現技能
  3. 国際社会において他者と協働しながら主体的に行動しようとする意欲
  4. 日本語を母語としない場合、十分な日本語コミュニケーション能力を有すること

<入学前学習として求めること>
国際文化学部比較文化学科の授業では、異文化理解を深めるための地域研究として、3つの地域文化・7つの国の専攻領域を設け、学生は各自の関心に合わせて選択し学ぶことになる。そこで、入学前学習として、以下を求める。

  1. 日常的・継続的な英語学習習慣を身に付けること
  2. アジアや欧米諸国の言語(中国語、韓国・朝鮮語、フランス語、ドイツ語、スペイン語)に関心を持つこと
  3. 日本を含む世界各国各地域の宗教・文化・歴史・生活を積極的に学ぶよう努めること
  4. 自らが生活する地域社会に関心を持ち、社会貢献活動に自発的に参加すること
  5. 高等学校等の授業や課外活動に主体的に取り組むことで、課題を自ら発見し、適切な手法を用いて解決する機会を持つこと

2.教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

国際文化学部比較文化学科は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、次に掲げる方針に基づき、教育課程を編成・実施する。

なお、本方針は、諸科学の進展や社会の変化、本学に対する社会の要請等を踏まえて、常に内容に改善・改良を加え、教育課程並びに教育指導体制の充実に努める。また、各授業科目は、公開授業制度や授業改善アンケートなどのFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動によって、不断の努力をもってさらなる充実に努める。

教育課程・教育内容

  1. 教育課程は、共通科目及び専門科目により体系的に編成する。
  2. 共通科目は、学部共通の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえて編成し、キリスト教科目、教養科目、キャリアデザイン科目、リテラシー科目、保健体育科目、外国語科目、地域志向科目から構成する。また、キリスト教、キャリアデザイン、初年次教育、外国語の学習を必須とする。
  3. 専門科目は、次の基幹科目、入門・概論科目、多文化交流科目、専門・応用科目、専門・演習科目を体系的に編成する。

<基幹科目>

  • 異文化理解に関する基礎を固めるために、日本を含む世界各国各地域の宗教や文化に関する基礎を学ぶ。
  • 異文化理解入門を必修とし、入学直後から異文化理解への意識を高める。
  • 合同ゼミナールを必修とし、多文化共生社会において主体的に行動する力を養う。

<入門・概論科目>

  • 日本、中国、韓国・朝鮮、東南アジア、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、南米の地域研究入門を選択必修とするとともに、日本を含む世界各国各地域の歴史、文学及び人文社会科学の基礎に関する講義を通じて、専門的な地域研究の入口として必要な知識を身に付ける。

<多文化交流科目>

  • 「地域交流(地域志向科目)」、「国際交流(国際交流科目)」、「社会交流(キャリア・資格系科目)」、「学芸交流(芸術・スポーツ系科目)」の4つの柱に基づき、英語文化学科及び比較文化学科の共通編成とする。問題を発見し解決するための基礎理論と手法に関する協働的な学びを通じて、社会・地域に参画しようとする主体性・積極性と責任感・使命感を育成する。
  • 大学の立地する地域についての理解を深めるために、横浜・神奈川を探求する。

<専門・応用科目>

  • 専門分野に関する学びを捉えなおすために、各国各地域の文化と社会の関わり、現代情勢などを横断的に考察する。
  • 国際文化学部比較文化学科と社会学部の共通科目を通じて、社会学的な視点による地域研究の捉えなおしを可能にする。

<専門・演習科目>

  • キャンパスでの準備教育をもとに、国内外で個々の研究課題に応じた現地研修を行い、外国語科目を通じて身に付けた言語運用能力をオーセンティック(真正)な言語使用場面で活かすことで、専門分野に関する探求をより深める。
  • ゼミナールを通じて、各国各地域の文化を比較することで見出される課題を自ら発見し、適切な手法を用いて課題を解決する力を段階的に育成する。また、卒業研究により、ゼミナールで見出した課題を探究することを通じて、倫理観と公平・公正な判断力を培い、生涯にわたって自ら進んで課題を探求する態度を育む。

教育方法

  1. 講義を通じて、当該科目に必要な知識・技能を教授するとともに、書く・話し合う・発表するといった学生の講義への参加を積極的に導入する。
  2. 習熟度別等による少人数教育を推進し、きめ細かな教育を通じて、学習効果を高める。
  3. PBL(Project/Problem- Based Learning)やサービスラーニング等の体験型授業を通じて、課題設定・実践的な解決能力を培う。
  4. フィールドワーク、ボランティア、海外インターンシップ等の授業による社会参加の機会を通じて、多文化を理解し、他者と共生するための思考力・判断力を養う。
  5. キリスト教への理解を軸とした幅広い教養を基に、アクティブ・ラーニングによる能動的な思考・判断の繰り返しと、他者との協働により、公平・公正な判断力を培う。
  6. グループワーク、ディベート、プレゼンテーション等の協働による能動的な学びの場を通じ、傾聴の姿勢と、自らの立場、考えをわかりやすく発信するための能力を培う。
  7. 社会連携教育(地域、企業、自治体等との連携による教育)を展開し、社会をフィールドとしたPBLやサービスラーニング等を通じて、社会に参加する機会を創出し、社会参加への主体性を培う。
  8. 幅広い教養及び専門分野における知識、技術を基に、アクティブ・ラーニングやゼミナール等により、多様な背景をもった他者と協働するための規律性と柔軟性を養う。
  9. キリスト教及び自校史への理解を基に、PBLやサービスラーニング等による実践的な課題解決のための学びを通じ、社会課題に対して誠実に向き合う姿勢を養う。
  10. ICTを積極的に活用し、LMS(Learning Management System)を通じて、学生へのフィードバックや学習支援を行う。
  11. 英語の音声面を中心とした実践的なトレーニングの手法として、CALL(Computer Assisted Language Learning)を用いる。
  12. 英語で授業を行う講義科目を通じて、グローバル化に対応できる人材を育成する。

学習成果の評価

学位授与方針の達成度を検証するために、学習成果の評価について次のように定める。なお、検証結果は教育課程編成や授業改善等に活用する。

  1. 学期中における理解度を把握するための小テスト及び学期末試験等を用いて、幅広い教養力や専門分野及び地域に関する知識・理解力を評価する。
  2. レポートや論文・プレゼンテーションの成果に基づき、ルーブリックやポートフォリオ等の手法を用いて、建学の精神の実践・奉仕力、問題発見・思考力、倫理観、公平・公正な判断、協働力を評価する。
  3. 4年間の学びを通じて、学位授与方針に掲げた能力を総合的に評価する。

※教育課程の体系性や学位授与方針との対応関係はカリキュラムマップにより別途明示する。

3.学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

国際文化学部比較文化学科は、教育研究上の目的のもと、次に掲げるすべての能力(4領域12項目の能力)を備え、所定の単位を修得した学生に学位を授与する。

  <知識・理解>

  1. 多文化共生社会の良き市民となるべく「異文化リテラシー(異文化に対する理解を具体的な問題解決に応用できる実践力)」の基礎となる教養と良識を備えている。(幅広い教養)
  2. 専門とする地域の言語運用力を身につけ、その地域の文化に精通している。(専門分野に関する知識・理解)
  3. 国際文化学部が立地する「神奈川」をはじめとする地域の歴史・文化・風土、特に神奈川県が近年力を入れている「多文化共生社会の構築」等の特性を理解している。(地域に関する知識・理解)
    <技能>
  4. 発見した問題を、解決するための手法を適切に選択できる。(問題発見・解決力)
  5. 国際社会において協働できる日本語および外国語によるコミュニケーション力を有している。(国際協働力)
    <思考・判断・表現>
  6. 他者がもつ社会的・文化的背景を理解したうえで、自己を客体化して思考することができる。(多文化での共生)
  7. 倫理観と公共性、公平・公正の精神を持って、事象を判断することができる。(倫理観、公平・公正な判断)
  8. 他者の意見に耳を傾ける協調性と柔軟性を持ち、自らの意見を適切な表現手段を用いて発信することができる。(傾聴と発信)
    <関心・意欲・態度>
  9. 生涯にわたり、進んで知識・教養・技能を高めようとする意欲を有している。(生涯学び続ける意欲)
  10. 社会・地域・組織の一員としての役割を果たそうとする主体性・積極性と責任感・使命感を持っている。(社会参加への主体性)
  11. 豊富な知識と広い視野のもとに、様々な背景をもった他者を尊重して協働できる。(チームワーク、他者との協働)
  12. 問題に対して誠実に向き合おうとする実践的態度を身につけている。(建学の精神の実践、奉仕動機)

2026年度【国際文化学科】
1.入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

国際文化学部は、多文化共生社会の実現を目指して、グローバル化する社会の問題に関心を持ち、深い教養と課題解決のための技能を身につけようとする意欲のある学生を求める。そのため、学部・学科及びコースごとの教育研究上の目的(養成する人材像)・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)・教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)との関連性を踏まえるとともに、全学部共通の入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、各コースの入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)を次のように定める。

<英語文化コース>
求める学生像
国際文化学部国際文化学科英語文化コースは、国際共通語としての英語を用いて、文化的背景が異なる人々と相互理解を図り、国内外で協働できるグローバル市民を育成することを目的としている。そこで、学位授与方針及び教育課程の編成・実施方針に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能、意欲を備えた学生を求める。
1. 国際社会で起きていることに関する基礎的な知識・理解
2. 他者の文化的背景を尊重しながら対話を行うための基礎的な英語コミュニケーション能力
3. 英語圏の文化・文学・言語などの諸問題に関心を持ち、主体的に取り組む姿勢

入学者選抜において評価する点
英語文化コースでは、協働的なゼミナールでの学びを基盤として、英語圏の文化・文学・言語に関する課題を自ら発見し探究する卒業研究及び卒業論文を学びの集大成と位置付けている。そこで、以下の観点に基づいて入学者を選抜する。
1. 高等学校で履修した教科のうち特に英語の基礎的な知識・理解
2. 英語もしくは日本語で自らの考えや意見を述べることができる基礎的な表現技能
3. 国際社会において他者と協働しながら主体的に行動しようとする意欲
4. 国際社会に遍在する課題に対する問題意識、他者との活動とそれによる成果、探究学習における情報の収集や分析、活動における学びや気づき

入学前学習として求めること
英語文化コースの授業では、英語圏の文化・文学・言語を題材として、英語及び日本語での対話を通じて協働的に学ぶ。そこで、入学前学習として、以下を求める。
1. 日常的・継続的な英語学習および英語圏文化・文学・言語を意識する習慣を身に付けること
2. 日々ニュースを視聴したり、読書をしたりして、国際社会に関する情報を幅広く収集するとともに、国際社会と日本との関わりについて問題意識を持つこと
3. 高等学校の授業や課外活動に主体的に取り組み、他者や社会との関わりを多く体験し、それによる学びや気づきを自己で総括評価すること

<グローバル歴史文化コース>
求める学生像
国際文化学部国際文化学科グローバル歴史文化コースでは、日本・アジア・欧米の歴史と文化について学び、グローバル化する社会を俯瞰して捉える視点を養い、他者の視点を尊重しつつ自らの考えを表現する能力を修得させることを目的としている。よって、学位授与方針及び教育課程の編成・実施方針に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・理解・技能、意欲を備えた学生を求める。
1 国際社会やそれと密接に関係する日本の事象に関する基礎的な知識・理解
2 他者の文化的背景を尊重しながら対話する、基礎的なコミュニケーション能力
3 アジア・欧米を中心とする世界と日本の歴史・文化・社会などの諸問題に関心を持ち、主体的に関わろうとする姿勢。

入学者選抜において評価する点
グローバル歴史文化コースでは、学生が自らの考えを言葉やそのほかの手段で表現する卒業研究及び卒業論文を学びの集大成と位置づけており、そのテーマはゼミナールでの議論・対話を通じて学生自らが見出していくものである。よって、入学者選抜にあたっては以下の観点を重視する。
1 高等学校等で履修した教科のうち、特に国語、英語、社会の基礎的な知識・理解
2 書かれたり話されたりした内容の要点を理解した上で、自らの考えや意見を述べる基礎的な表現技能
3 グローバル化する社会において他者と協働しながら主体的に行動しようとする意欲、また高校時代に行動してきた結果としての実績を的確に説明する表現力
4 日本語を母語としない場合、十分な日本語コミュニケーション能力を有すること

入学前学習として求めること
グローバル歴史文化コースの授業では、アジア・欧米を中心とする世界と日本の歴史と現在、文化教養の諸分野(文学・芸術・哲学・宗教)を学ぶことになる。よって、入学前学習として以下の点を求める。
1 アジアや欧米諸国の言語(ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・韓国語)に関心を持つこと
2 日本を含む世界各地域の宗教・文化・歴史・生活を積極的に学ぶよう努めること
3 自らが生活する地域社会に関心を持ち、社会貢献活動に自発的に参加すること
4 高等学校等の授業や課外活動に主体的に取り組むことで、課題を自ら発見し、適切な方法を用いて解決する機会を持つこと

<多文化協働コース>
求める学生像
国際文化学部国際文化学科多文化協働コースでは、言語・教育による支援、国際協力・開発を基軸とした課題解決型学習と社会連携教育を通じて、多様な文化的背景をもつ人びとが住まう日本をはじめとする多文化共生社会において、人づくり、ネットワークづくり、コミュニティづくりに主体的に参画し、それを促進するための能力を養うことを目的としている。よって、学位授与方針及び教育課程の編成・実施方針に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・理解、技能、意欲を備えた学生を求める。
1. 地域社会や国際社会で起きている事象や課題に関する基礎的な知識と理解力
2. 他者の社会的・文化的背景を尊重しながらコミュニケーションがとれる、傾聴力と対話力
3. 多文化共生が進む地域社会と国際社会において他者と協働しつつ社会課題の解決に主体的に取り組む姿勢
4. 本コースで習得した専門知識と技能を基に、自らの属するコミュニティの一員としての自信と自覚をもって、社会における生涯学習を推進しようとする持続的意志

入学者選抜において評価する点
多文化協働コースでは、学生が地域社会と国際社会の課題解決について自らの考えを表現する卒業研究および卒業論文を学びの集大成と位置づけており、そのテーマはCo-Projectでの議論・探究、地域社会及び国際社会の他者との対話・交流を通じて学生自らが見出していくものである。よって、入学者選抜にあたっては以下の観点を重視する。
1. 高等学校などの教育機関で履修した教科のうち、人文学の基礎となる国語、社会及び外国語の基礎学力
2. 論点を整理した上で、自らの考えや意見を述べることのできる基礎的な思考と表現力
3. 地域社会と国際社会において公平・公正な視座を持ち、他者と協働しながら探究する意欲、また高校時代に協働・探究してきた結果としての実績を的確に説明する表現力

入学前学習として求めること
多文化協働コースの授業では、言語・教育による支援、国際協力・開発を基軸とした課題解決型学習と社会連携教育に取り組む。よって、入学前学習として以下の点を求める。
1. 日常的かつ継続的に英語をはじめとする外国語を学習すること
2. 地域社会や国際社会の動向に関心をもち、図書、新聞、インターネットなどの各メディアから、多角的な情報を入手し知識を得ること
3. 自身と地域のつながりに関心をもち、社会貢献活動に自発的に参加すること
4. 高等学校や地域社会での活動において、身近な異文化の存在に意識を向け、意義と課題を自ら考え発見すること

2.教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

国際文化学部国際文化学科は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、次に掲げる方針に基づき、教育課程を編成・実施する。これにより、異文化間の相互理解に必要な教養と、多文化共生社会の実現に向けた課題解決に資する専門知識・技能・思考力・行動力を育てる。
なお、本方針は、諸科学の進展や社会の変化、本学に対する社会の要請等を踏まえて、常に内容に改善・改良を加え、教育課程並びに教育指導体制の充実に努める。また、各授業科目は、公開授業制度や授業改善アンケートなどのFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動によって、不断の努力をもってさらなる充実に努める。

<教育課程・教育内容>
・国際文化学部国際文化学科の教育課程は、共通科目及び専門科目により体系的に編成する。
・共通科目は、全学的な教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえて編成し、キリスト教科目、教養科目、キャリアデザイン科目、保健体育科目、地域志向科目、海外語学研修科目、リテラシー科目、英語科目、日本語科目、ドイツ語科目、フランス語科目、スペイン語科目、中国語科目、韓国語科目から構成する。また、キリスト教、キャリアデザイン、初年次教育、英語の学習を必須とする。
・専門科目は、学部基盤科目のほか、各コースに4つの科目群を置いて、体系的に編成する。学生は自身が所属するコース以外の専門科目についても幅広く履修し、卒業要件単位に含めることができることとする。
・コースごとの共通科目の履修方法や専門科目群の構成を定めるにあたっては、以下の「養成する人材像」を踏まえることとする。

(英語文化コースの「養成する人材像」)
異なる文化や文化的背景を持つ人々に対する想像力や好奇心を啓培し、優れた国際感覚と多様な価値観に基づいて地域社会や国際社会における諸課題の解決に向けて主体的に自分の考えを発信できるグローバル・シティズンシップを醸成することを教育研究上の目的とする。 国際共通語としての英語コミュニケーション能力を高めると同時に、英語圏の文化・文学、英語学などの人文学的な知識の修得を通して、英語と日本語双方の言語感覚と論理的思考力を身に付け、異文化間の双方向的な交流・活動をマネジメントできる確かな言語運用能力とグローバル社会の一員としてのシビックプライドを兼ね備えた人材を養成する。

(グローバル歴史文化コースの「養成する人材像」)
日本・アジア・欧米の歴史と文化(文学・芸術・思想・宗教)に関する教養とそれらを読み解く技術を身につけ、グローバル化する社会を俯瞰して捉える視点を養い、他者の視点を尊重しつつ自らの考えを表現する能力を修得させることを教育研究上の目的とする。それにより、社会の様々な課題に対して積極的に自らの考えを発信して、多様な背景を持つ他者と共感を築き、リーダーシップを持って行動できる人材を育成する。

(多文化協働コースの「養成する人材像」)
言語・教育による支援、国際協力・開発を基軸とした課題解決型学習と社会連携教育を通じて、多様な文化的背景をもつ人びとが住まう日本をはじめとする多文化共生社会において、人づくり、ネットワークづくり、コミュニティづくりに主体的に参与し、それを促進する人材を育成することを教育研究上の目的とする。言語・教育による支援と国際協力・開発についての専門的知識を背景にして、当事者の視点に立つ他者意識を有し、実践的なコミュニケーション能力、複合的なコーディネート能力を運用し、より良い多文化共生社会の実現に貢献する人材を養成する。

〔学部基盤科目〕
・学部として養成する人材像を踏まえ、様々な文化に対する理解と社会への働きかけの基盤となる知識・技能、それらに基づいた思考力を、多様な講義科目をとおして身につけさせる。(DP1・2・3・6)
・「英語文化コース」・「グローバル歴史文化コース」・「多文化協働コース」、それぞれが重きを置く学びの内容と対応した、初学者向けの演習科目を学部の全学生が履修することとし、国際文化の学びに共通して必要となる、多様な背景をもつ他者への寛容性、公平・公正な判断力、自身の主張を表現する力を育てる。(DP4・5・7)

〔英語文化コース〕
【英語スキル科目】で確かな英語運用能力を養いつつ、【専門基礎講義科目】と【専門講義科目】で英語及び英語圏の文化に関する知識や理解を習得させたうえ、【専門演習科目】で社会的・文化的背景が異なる相手に対し自らの考えを発信するグローバル・シティズンシップを育むカリキュラムである。

【英語スキル科目】
・1年次から4年次まで段階的に配置し、英語の4つの技能(聞く・読む・書く・話す)にまたがる総合的な英語運用能力及び国際社会において協働するための英語コミュニケーション能力を育成する。(DP2・7)

【専門基礎講義科目】
・学部基盤科目における関連科目の上位基礎科目として、1・2年次を中心に4年次まで段階的に配置し、専門的な学修につなげるために、英語及び英語圏の文化に関する基礎的な知識を身に付けさせる。(DP1・2・3・4)
【専門講義科目】
・3・4年次を中心として配置し、専門基礎講義科目を通じて学んだ知識をもとに、英語及び英語圏の文化を多面的に理解して分析する力を養う。(DP2・4・5)
・専門基礎講義を通じて学んだ社会的・文化的背景が異なる相手や社会に対する深い理解と知識をもとに、自己を客体化して論理的に思考する能力を伸ばす。(DP5・7)
【専門演習科目】
・1年次から4年次までバランス良く配置し、専門基礎講義科目および専門講義科目を通じて深めた英語及び英語圏の文化に関する知識をもとに実践的な演習を行い、国際社会や地域社会、企業体など、社会的・文化的背景の異なる他者の意見や考えを受容しつつ、自らの意見や考えを適切な手段を用いて表現・発信するグローバル・シティズンシップを育む。(DP8)
・ゼミナールを通じて、国際社会や地域社会、企業体などに遍在する英語及び英語圏の文化に関する課題を自ら発見し、適切な手法を用いて発信、解決する力を段階的に育成する。(DP6・7・9)
・卒業論文・卒業作品製作・プレゼンテーションなどに取り組むことを通じて、他者との共感を築きながら、自らの考えを言葉やそのほかの手段で表現する力を養う。(DP9)

【Global Awareness Program】
・「Global Awareness Program(以下、GAP)」は、英語文化コースの教育研究上の目的(「優れた国際感覚と多様な価値観に基づいて地域社会や国際社会における諸課題の解決に向けて主体的に自分の考えを発信できるグローバル・シティズンシップを醸成する」)、および3ポリシーに照らして、高度な英語コミュニケーション能力、多文化世界に関する知識・理解、主体的に学習に取り組む意欲を有し、グローバル社会の諸課題の解決に向けて国内外で協働できるグローバル市民を育成するプログラムである。
・ 内容言語統合型学習(CLIL科目)を選択必修とし、英語運用能力を中心としたスキルを身に付けると同時にグローバル市民としてのコンピテンシーの伸長を図る。

〔グローバル歴史文化コース〕
主に【世界の歴史と現代系統科目】【文化教養系統科目】で多様な知識を、【グローバル教養系統科目】で知識を的確に利用する判断力を身につけさせたうえ、【演習・フィールドワーク系統科目】で思考力、課題解決力を養っていくカリキュラムである。

【世界の歴史と現代系統科目】
・アジア・欧米を中心とした世界と日本の歴史と現代、文化と社会を相互に関連づけながら学ばせることで、多様な人々と共感するための幅広い教養を身につけさせる。(DP2)
・多様な他者の存在に気づき、自己を客体化したうえで、アジア・欧米を中心とする世界と日本の歴史と現在について深く考える力を伸ばす。(DP6)
【文化教養系統科目】
・アジア・欧米を中心とした世界と日本の文学・芸術・思想・宗教など人文学的な教養に触れさせることで、社会が変化するなかでも広く共有されている事柄を深く理解する方法を身につけさせる。(DP3)
・多様な他者の存在に気づき、自己を客体化したうえで、アジア・欧米を中心とする世界と日本の文学・芸術・思想・宗教などの人文学的な知が受け継がれてきた意味について深く考える力を伸ばす。(DP6)
【グローバル教養系統科目】
・地球環境・法理念・経済などグローバルな視座が求められる分野の基礎知識を学ばせることで、多様な人々と対話するための教養を身につけさせる。(DP1)
・多様な文化の比較や社会科学的な手法を通じて、批判的に思考する方法を学ばせることで、自己を客体化し、公平・公正な観点から日本の文化・社会を見直す力を養う。(DP5)
【演習・フィールドワーク系統科目】
・文字・画像などの資料を熟覧することによって人文学的な知を深く読み解く技術を磨かせるとともに、さまざまな文化の様相の実見を行うことで、多様な他者の文化的・社会的な背景を具体的に想像していく力を育てる。(DP4)
・ゼミナールを通じて、多様な文化を背景に持つ他者への共感・尊重の気持ちを育みつつ、グローバル化・多文化化が進む社会の課題解決にむけて、自らの考えを練り上げて発信する表現力を培う。(DP7)
・グローバル化する社会において多様な歴史・文化の様相を発信する性質を持つ職業への理解を深めさせ、生涯にわたって多様な背景を持った他者への理解を深めていく責任感・使命感を醸成させる。(DP8)
・卒業論文・卒業作品製作・プレゼンテーションなどに取り組むことを通じて、他者との共感を築きながら、自らの考えを言葉やそのほかの手段で表現する力を養う。(DP9)

〔多文化協働コース〕
【Coexistence(共生)科目】と【Communication(交流)科目】で身につけた知識を、演習科目である【Collaboration(協働)科目】において体得し、【Co-creation(共創)科目】のプロジェクト科目で実践・探究するカリキュラムである。

【Coexistence(共生)科目】
・多文化共生社会をめぐる言語、教育、国際協力・開発の基礎的な知識と概念について、理論とともに国内外の事例を学び、幅広い教養を身につけさせる。(DP1)
・自己を含む多様な文化への深い理解をはぐくみ、他者との協働に必要な傾聴力および対話力を育成する。(DP2・3)
【Communication(交流)科目】
・多文化共生が進む地域社会 および国際社会の様々な課題を学ぶことで、倫理観・批判的思考に裏付けられた体系的な知識を定着させる。(DP1)
・講義と演習の往還を通じて 公平・公正な情報収集のためのスキルを実践し、理論を客観性をもって活用する力を育む。(DP2・5)
・コミュニケーション能力を高めるとともに、対話や異文化理解を重視し、他者との効果的な交流を行い、社会的つながりについて深く考える力を伸ばす 。(DP4)
【Collaboration(協働)科目】
・習得した知識および経験をもとに、他者との議論や共同作業を主に行う演習科目を通して、自ら問いをたてるとともに、その問いを解決するための主張を組み立てる力を育む。(DP6)
・他者の意見を尊重しつつ、自らの意見を客観的な根拠に基づいて主張し、適切な手段を用いて相互理解を実践するコミュニケーション能力を育む。(DP7)
【Co-creation(共創)科目】
・プロジェクト科目(Co-Project系列)を通じて、国内外の多文化協働による社会連携の取り組みに参画することを促し、課題の解決に向けて、主体的に働きかける意欲を養うとともに、実践的なコミュニケーション能力および複合的なコーディネート能力を育成する。(DP8)
・外国につながる人々との交流を通して、地域社会および国際社会の課題を解決できる能力を育成する。(DP9)
・卒業論文・卒業作品製作・プレゼンテーションなどに取り組むことを通じて、他者との共感を築きながら、自らの考えを言葉やそのほかの手段で表現できるようにする。(DP9)

<教育方法>
1 講義を通じて、当該科目に必要な知識・技能を教授するとともに、読む・書く・話し合う・発表するといった学生の講義への参加を積極的に導入する。(DP1・2・3)
2 語学科目等においては習熟度別等による少人数教育を推進し、きめ細かな教育を通じて、学習効果を高める。(DP1・2・3)
3 語学科目やリテラシー科目などの演習系科目を通じて、多文化社会での協働に不可欠な知識と技能を身につける。(DP1・2・3)
4 フィールドワーク、ボランティア、海外インターンシップ等の授業による社会参加の機会を通じて、多文化を理解し、他者と共生するための思考力・判断力を養う。(DP4・5)
5 幅広い学問的教養を基にした、アクティブ・ラーニングによる能動的な思考・判断の繰り返しと、他者との協働により、公平・公正な判断力を培う。(DP4・5)
6 幅広い教養及び専門分野における知識・技術を基に、アクティブ・ラーニングやゼミナール等により、多様な背景をもった他者と協働するための規律性と柔軟性を養う。(DP4・5)
7 グループワーク、ディベート、プレゼンテーション等の協働による能動的な学びの場を通じ、傾聴の姿勢と、自らの立場、考えをわかりやすく発信するための能力を培う。(DP6・7)
8 PBL(Project/Problem- Based Learning)やサービスラーニング等の体験型授業を通じて、課題設定と実践的課題解決の能力を培う。(DP6・7)
9 幅広い人文学の教養を基にした、PBLやサービスラーニング等による実践的な課題解決のための学びを通じ、社会課題に対して誠実に向き合う姿勢を養う。(DP8・9)
10 社会連携教育(地域、企業、自治体等との連携による教育)を展開し、社会をフィールドとしたPBLやサービスラーニング等を通じて、社会に参加する機会を創出し、社会参加への主体性を培う。(DP8・9)
11 英語で授業を行う講義科目を通じて、グローバル化に対応できる人材を育成する。
12 ICTを積極的に活用し、LMS(Learning Management System)を通じて、学生へのフィードバックや学習支援を行う。

<学習成果の評価>
学位授与方針の達成度を検証するために、学習成果の評価について次のように定める。なお、検証結果は教育課程編成や授業改善等に活用する。
1 学期中における理解度を把握するための小テスト及び学期末試験等を用いて、幅広い教養や専門分野及び地域に関する知識、理解力、倫理観、公平・公正な判断力を評価する。
2 語学科目においては受容系と創造系の4技能(読む・聴く・書く・話す)を測る各種のテストや期末試験等を用いて、言語コミュニケーション能力の到達度を総合的に評価する。
3 レポートや論文・プレゼンテーションの成果に基づき、ルーブリックやポートフォリオ等の手法を用いて問題発見・思考力・発信力を評価する。
4 PBLやサービスラーニング、ゼミナール等における実践的な学びに基づき、ルーブリックやポートフォリオ等の手法を用いて、異文化理解と社会課題の解決に対する意欲、主体性、協働力を評価する。
5 4年間の学びの集大成となる卒業論文、もしくは、これに相当する卒業研究に基づき、ルーブリックやポートフォリオ等の手法を用いて、学位授与方針に掲げた能力を総合的に評価する。
※教育課程の体系性や学位授与方針との対応関係はカリキュラムマップにより別途明示する。

3.学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

国際文化学部国際文化学科は、教育研究上の目的に基づき、本学が掲げる4つの能力領域の下に9項目の能力を備え、所定の単位を修得した学生に学位を授与する。

<知識・技能>
社会のさまざまな事象やその背景を体系的に理解するとともに、社会課題を取り巻く人々と対話し相互理解を図るための幅広い教養および各学問領域固有の知識と技能を身につけている。
DP1 教養:グローバル化する社会を構成する多様な人々と対話、共感するための幅広い教養を身につけている。
DP2 リテラシー:多様な背景を持つ人々と相互に理解し合うために必要な、言語やデジタル・コミュニケーションに関するリテラシーを身につけている。
DP3 専門知識・技能:グローバル化と多文化化によって生じる社会の変化を深く理解する際に不可欠な、学問的知識と方法を身につけている。

<寛容さ・判断力>
社会課題を取り巻く人々の社会的・文化的背景を理解したうえで、自己を複雑な社会、多様な文化の中に位置づけて客体化し、倫理観と公平・公正の精神をもって事象を判断する力を身につけている。
DP4 多様性:多様な他者の社会的・文化的背景に対する想像力と、異なる意見に耳を傾ける寛容性・柔軟性を身につけている。
DP5 公平・公正な判断力:自己を客体化する視点と、倫理観・公共性・批判的思考に裏づけられた、公平・公正な判断力を身につけている。

<思考力・表現力>
社会課題の解決に向けて、自ら立てた問いを解決するための道筋を立て、他者の意見を尊重したうえで、自らの意見を明確に表現する力を身につけている。
DP6 思考力:グローバル化・多文化化が進む社会の課題解決に向けて、学問的知識・方法を適切に利用しながら、自ら立てた問いを解決する思考力を身につけている。
DP7 表現力:他者の意見を尊重しつつ、自らの意見を客観的な根拠に基づいて主張し、適切な手段を用いて発信する表現力を身につけている。

<主体性・協働性>
社会・地域・組織の一員として、社会課題に誠実に向き合い、多様な背景をもった他者を尊重し協働しながら、課題の解決に向けて、主体的に働きかける意欲と態度を有する。
DP8 主体性:グローバル市民・多文化社会の一員にふさわしく、異文化間の相互理解を促進しようとする主体性・積極性と、社会課題の解決に必要とされる知識・教養・技能を生涯にわたり高めようとする意欲を身につけている。
DP9 協働性:様々な背景をもつ他者と協働しながら、具体的な問題を解決へ導く実践的能力を身につけている。

教員紹介

英語文化学科

教員 研究テーマ 業績など
アラン ボツフォード
Alan Botsford

Walt Whitman's Leaves of Grass & Its Influence on 19th & 20th Century American Poetry; Creative Writing (Poetry)

入江 識元
Nobumoto Irie

ヘンリー・ジェイムズの短編における構造的特徴
モンロー主義と門戸開放および海上権力
航空英語と運行関連業務
航空サービスとグランドハンドリング

大橋 一人
Kazuhito Ohashi

英語の時制と相

角田 麻里
Mari Kakuta

ろう者と聴者のコミュニケーション
手話通訳

草山 学
Manabu Kusayama

日・英語の使役事象を表す構文と事態把握の関連性

児玉 晃二
Koji Kodama

ポストモダン小説
映画と文学
大量消費文化
翻訳

ジェイソン パイプ
Jason Pipe

Timed-Pair-Practice
流暢さ
発音(韻律論)
メタ認知学習
探究学習

四條 真也
Masaya Shijo

先住ハワイ人社会
アメリカ社会
奄美・沖縄社会
米国とエスニシティ

デビット ヒース
David Heath

異文化コミュニケーション

萩原 美津
Mitsu Hagiwara

19世紀、20世紀のイギリス小説・文化の研究

平坂 文男
Humio Hirasaka

多層ニュートラルネットワークを用いた米語母音と日本語母音の比較
標準米語の母音の経年変動について

福圓 容子
Yoko Fukuen

シェイクスピアを中心とするエリザベス朝文学、およびシェイクスピア受容史

松村 聡子
Satoko Matumura

19世紀のイギリス小説
女性作家の作品紹介

村岡 美奈
Mina Muraoka

20世紀転換期のアメリカ・ユダヤ社会

吉田 広毅
Hiroki Yoshida

英語学習の動機付け
ICT活用英語教育

比較文化学科

教員 研究テーマ 業績など
相原 健志
Yasushi Aihara

サッカー
学習・実践・情動の社会性
文化人類学の学説研究

伊藤 健人
Taketo Ito

日本語教育
日本語文法

井上 和人
Kazuhito Inoue

日本近世文学、とくに西鶴および西鶴以後の浮世草子

碓井 みちこ
Michiko Usui

アルフレッド・ヒッチコック研究
アメリカ映画・日本映画における音と映像の表現についての研究

呉 世蓮
SaeYeon Oh

多文化教育
社会教育・生涯学習
平生教育
地域社会
日韓比較教育

柏崎 梢
Kozue Kashiwazaki

コミュニティ開発
アジア途上国の都市計画
まちづくり

菅野 恵美
Emi Kanno

中国古代の地域社会と墓葬装飾

君塚 直隆
Naotaka Kimizuka

立憲君主制下のイギリスにおける政治と外交のあり方
18~20世紀のイギリスを中心とした国際政治史

小滝 陽
Yo Kotaki

20世紀アメリカ合衆国の福祉・社会保障
福祉思想の国際連環

髙井 啓介
Keisuke Takai

宗教と芸術
宗教思想と宗教文化の比較研究

鄧 捷
Jie Deng

中国近現代文学
現代詩
聞一多
魯迅
日本の漢詩

富岡 幸一郎
Koichiro Tomioka

内村鑑三
カールバルト

西尾 知己
Tomomi Nishio

日本の中世後期における顕密寺院の研究(とくに東寺・東大寺の研究)

八幡 恵一
Keiichi Yahata

現代フランスの思想研究
現象学の研究

ヤン ジョンヨン
Yang Jungyun

日本語教員養成課程
地域日本語教育
多文化共生と言語支援