国際文化学部の学生が対話型アート鑑賞会を行いました。

#横須賀美術館 #対話型アート鑑賞 #感性的思考

7月5日(土)、国際文化学部の学生が横須賀美術館にて対話型アート鑑賞会を行いました。国際文化学部で開講している「アート・コミュニケーション演習」では、横須賀美術館で学芸員を務める工藤香澄氏を講師に招き、観察力や思考力、コミュニケーション力を養うことを目的に、対話型アート鑑賞を実践しています。対話型アート鑑賞とは、グループで対話を重ねながら美術作品を読み解いていく美術鑑賞の手法であり、昨今は観察力や共感力といった感性的思考力が重要視されるビジネスの現場においても注目されています。

今回は、国際文化学部の3・4年生13名と、横須賀美術館でボランティアとして活動している方々10名が参加しました。学生とボランティアの方々で4~5人の1グループとなり、1グループにつき4作品を対象に、一人が1作品のファシリテータを務め対話を促しました。学生たちは事前に美術館で作品を鑑賞し、横須賀美術館が所蔵する作品の中から、対話型アート鑑賞で扱う作品を選定。なかには、対話を展開するには難しいとされる抽象画作品も多くありました。しかし、意見を引き出せるよう質問を投げ、試行錯誤しながら取り組んだことで、作品の枠を超えた意見交換も生まれるなど対話が展開されていく様子が見られました。鑑賞会後の意見交換・交流会では、参加したボランティアの方から「普段は小学生を対象に行うことが多いため、わかりやすい具象画の作品を選ぶようにしています。そのため、抽象画での対話型アート鑑賞の経験が少なく、苦手意識があります。今回のように学生と対話を行えたことは私たちにとっても新しい気づきがあり勉強になりました」との感想がありました。

学生たちは、答えがないからこそモヤモヤしたと話しながらも、ボランティアの方々との対話により物事の捉え方、意見の引き出し方を学びました。また、事前に教室で対話型アート鑑賞の練習を行っていましたが、扱う作品ごとに得られる気づきや、参加メンバーによっても対話の広がり方が異なることも体感。価値観やバックグラウンドが異なるなど多様な人々と関わる機会が多い現代において必要とされる、自身が感じたことを伝える力や相手の考えを引き出す力を磨きました。

本学では今後も地域の特性を活かした学びを展開し、学生のみならず地域の方とも学び合える関係性を構築していきます。

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