バングラデシュの代表団が来学。アジア工科大学院と連携し、持続可能な企業成長についての知見を共有するプログラムを実施しました。

#国際文化学部 #経営学部 #バングラデシュ #Palli Karma-Sahayak Foundation(PKSF)

7月15日、横浜・関内キャンパスにて、バングラデシュの政府系開発機関であるPalli Karma-Sahayak Foundation(PKSF)を中心とした代表団を迎え、「Knowledge Exchange Visit(知識交流訪問)」の一環として基調講演を行いました。本プログラムはアジア工科大学院と本学が連携し、バングラデシュにおける零細・小規模企業の持続的な成長と、中規模・大規模企業への発展を支援する知見を得ることを目的としています。代表団は7月13日から19日まで日本へ滞在し、神奈川トヨタをはじめとする企業や横浜市経済局中小企業振興課・横浜IDECに訪問しました。

15日の本学での基調講演では、はじめに国際文化学部の柏崎梢准教授から「今日の訪問が、日本とバングラデシュの持続可能な経済発展を結ぶ貴重な機会になることを願っています」と歓迎の言葉を述べ、知見と経験を共有することの意義を強調しました。
続いて、国際文化学部の鄧捷学部長が登壇。自身の幼少期の体験を交えながら、「かつての中国と同様に、日本もまた貧困から経済発展を遂げた国です。日本の経験は、今まさに成長段階にあるバングラデシュにとって、多くの示唆を与えるでしょう」と述べました。
次に柏崎准教授から本学の概要紹介が行われ、横浜の中心地にある横浜・関内キャンパスや、柏崎ゼミで行うカンボジアへのソーラーランタン支援など、本学が推進する“社会連携教育”の実践事例について説明。国際文化学部では、これまでにもタイやカンボジアなどアジア各国との交流を重ねており、その中で得られた学びをバングラデシュとの連携にも活かしていきたいとする姿勢が示されました。

PKSF側からは、貧困削減と中小企業支援を柱とする組織概要の紹介が行われました。PKSFはバングラデシュ政府主導のもと1989年に設立され、マイクロファイナンスと非金融支援(教育、健康、IT研修など)を組み合わせたユニークなモデルを展開しています。近年ではPKSFの管轄にある「Rural Microenterprise Transformation Project(RMTP)」を通じて、農業・畜産・水産業分野でのバリューチェーン強化とデジタル技術の導入に力を入れており、同プロジェクトの一環として今回の訪問が実現しました。

最後は経営学部の唐沢龍也教授による基調講演「日本企業における戦略的成長とイノベーション」が行われました。唐沢教授は、イノベーションとアントレプレナーシップの理論的背景を押さえた上で、アイリスオーヤマやスノーピークといった日本の地方発の中小企業が、いかにして独自の価値を創出しながらグローバルに展開していったのかを紹介。「顧客の“悩み”を起点にアイデアを形にする」、「迅速な意思決定」、「失敗を恐れず長期的な投資を行う」といった成功の鍵を挙げながら、参加者に向けて「小さな企業であっても、発想と行動次第で大きく成長できる」と熱いメッセージを贈りました。

参加者たちは真剣なまなざしで話に耳を傾け、講演後の意見交換の時間には多くの質問が寄せられました。本セッションは、日本とバングラデシュの間における知見共有と相互学習の意義を再確認する貴重な機会となりました。

関東学院大学は、今後も国際的な学びの場を創出し、グローバルな課題に共に向き合う実践の場としての大学を目指してまいります。

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