建築・環境学部の大塚雅之教授が、空気調和・衛生工学会賞技術賞を受賞しました。

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5月11日(木)に明治記念館(東京都港区)で開催された空気調和・衛生工学会の表彰式で、建築・環境学部の大塚雅之教授が検証・評価で携わった業績「あべのハルカスの環境・設備計画と実施」において学会賞技術賞(建築設備部門)を受賞しました。この賞は、1963年以来、学術と技術の進歩を図ることを目的として、毎年、優秀な論文および設備技術の業績などに贈られます。
「あべのハルカスの環境・設備計画と実施」は、コンパクトシティの概念を掲げる超密集都市の実現、建築設備を生かしたストラクチャーデザインの採用、大規模超高層建築の省エネルギー化に大きく貢献していることに加え、ディスポーザ集合管による生ゴミ収集方法と都心型バイオマスシステムを開発確立したこと、また、これらの技術の波及効果が非常に大きいことなどが高く評価され今回の受賞となりました。
給排水設備を専門とする大塚教授は、2011年頃から大手総合建設会社の竹中工務店と共同で、高層建築で生ゴミ処理を行うための新しいディスポーザ配管システムの開発に携わってきました。その設備システムが、近畿日本鉄道によって開発された日本一の高さを誇る複合ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)に導入されています。そのなかで大塚教授は、環境や衛生の面にも配慮し、コストをかけずに生ゴミを処理することのできるディスポーザシステムの性能評価を担当。高層階で運営されるレストランなどから出た生ゴミが、ディスポーザで破砕されて排水管を通る際の圧力や流れの変化などを測定し、落下物の速度を落とすための継手の形状や設置する数、排水管内の圧力調整のための通気管の設置方法を変えるなど、検証実験を繰り返しながら分析を行いました。最新技術の性能が実証されたことによって、超高層建築における設備技術の発展に大きく貢献しました。
大塚教授は「学生と一緒に、日本で一番高く、建築と都市環境に配慮した業務用複合ビルの設備システムの検証に携わることができたのは、非常に良い経験となりました。このような稀に見ない機会に、学生にも生で実際の現場の雰囲気で学んでもらうことができたことは、大学として建築設備を学ぶ学生の教育研究の向上に貢献ができたのでは」と振り返りました。

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