建築・環境学部と看護学部の学生たちがハワイでサービスラーニングを行いました。

3月8日(木)~15日(木)、建築・環境学部看護学部の学生がハワイでサービスラーニングを行いました。この海外研修は、学生自身がそれぞれの専門分野の社会的役割を学び、社会の課題に対して必要な能力を理解し、また他者と協同して能動的に課題に向き合う姿勢を養うことを目的に開催されたものです。今回参加した10名の学生たちは、実際の現場でより理解を深めるために、研修に先立ちハワイの文化やサービス英語などを事前に学習。5日間のボランティアを通して、それぞれの専門分野の視点から対象者の生活に必要な支援を考えます。

ボランティア初日に訪れたHabitat for Humanity(住宅を建てることでコミュニティを築く自立支援型NGO)では、弱視の一人暮らし女性のための平屋住宅の建設に参加しました。学生たちは全員で協力し、防蟻処理や床組みのための木材の設置など、初めて住宅建設現場での作業を体験をしました。2日目はHabitat for Humanity Restoreで、作業用の手袋の分類や修理した物品の品出し、現場の整理や掃除を行い、スタッフが作業のしやすいスペースを確保しました。

3日目は病気の子どもとその家族のための滞在施設であるRonald McDonald’sを訪れました。Ronald McDonald’sでは、施設の清掃や滞在する家族のための夕食作りを通して、施設を利用する家族の生活や建物の設備・スペース、病院との連携制度などについて学びました。4日目は小児病院のShriner’s Hospitalの見学を行い、ハワイで活躍する医療関係者と交流するなど、国際社会における医療・看護の現状と課題を学びました。サービスラーニング最終日は、再度Ronald McDonald’sで施設全体の清掃を行い、今回の海外研修の全行程を終えました。

齋藤航平さん(建築・環境学部2年)は「Habitat for Humanityでの住宅建設では、住宅の基礎の部分や木材と木材の繋ぎ目など建物の造り方が日本とは全く違うことに驚きました。また、初めて建設現場での作業に携わったのですが、設計士さんと大工さんの関係性を伺うことができ、また作業を進めるにあたって、どのような点に注意を払う必要があるのかなど、海外で実際の建設現場の雰囲気を学ぶことができ非常に良い経験となりました」、松原絵莉子さん(看護学部3年)は「サービスラーニングを通して、日本と海外との医療の違いを感じることができました。今回得た知識や経験を生かして自分自身の視野を更に広げて、今後どういう看護を行っていきたいのか考え、また人の役に立つことを多角的な視点を持って進めていきたいです」と振り返りました。

関東学院大学では、学外で社会奉仕活動を行い、その活動を通して学ぶ教育手法を伝統的に取り入れています。