8月8日(水)、湘南・小田原キャンパスにおいて、約70名の参加者を集め、関東学院大学機能性食品科学研究所開所記念シンポジウムを開催しました。
今年4月、材料・表面工学研究所の一端を担っていた、機能性食品に関わる研究が独立し、小田原キャンパスにプロジェクト研究所として「機能性食品科学研究所」を開設しました。食品の機能性に関する研究や食物アレルギーに関する研究などを研究テーマとし、主に大豆粉を使用したアレルゲンフリー食品の研究を進めていきます。
当日は、規矩大義学長が研究所設立の経緯を説明。続いて、山田哲雄所長が研究内容と研究員の紹介を行い、始まりました。
まず登壇した角田光淳研究員は「大豆の風味改善とその新食品の可能性」と題するプレゼンテーションを発表。角田研究員がアレルゲンフリーを研究し始めたきっかけとなった、アレルギーを持つ少年との出会いのことや、大豆に研究のフォーカスをあてた理由となる研究結果などが説明されました。そして、それらの研究を経て角田研究員が研究開発した大豆粉「ミラクルきなっこ」の話へ。「ミラクルきなっこ」とは、従来の大豆粉に比べ、大豆の「青くささ」や「えぐ味」などの不快な風味を改善し、超微粉砕によりなめらかな舌触りでお湯に溶ける新しい大豆粉です。この「ミラクルきなっこ」から、3大アレルゲンと呼ばれる卵、小麦、乳製品を利用しないチーズやヨーグルト、アイスなどを角田研究員が実際に試作しているという説明があり、出席者の興味を引き立てました。
次に登壇した松本雄宇研究員は「大豆はなぜ体に良いのか?~大豆の多様な機能性~」と題して発表。大豆に含まれる多くの機能性成分の中から、大豆イソフラボンと大豆たんぱく質にテーマをしぼって説明しました。大豆イソフラボンは女性ホルモンと似ていて同じような働きをすることから、女性ホルモンが減少することから起きる骨粗しょう症を防ぐことができることや大豆たんぱく質がコレステロール代謝を改善するなど、大豆の魅力を紹介し、閉会となりました。
関東学院大学では、今後も幅広く研究に力を入れ、その成果を社会に還元していきます。
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