実社会をキャンパスに学ぶ「プロジェクト科目」 問題発見と課題解決―学んだ知識は使えるようになってこそ意味をなす―

#人間共生学部 #コミュニケーション学科 #プロジェクト科目

 人間共生学部では、学生は3年次の春学期に「プロジェクト科目」をメインに履修します。1~2年次にキャンパスで身につけた専門知識を生かしながら、実社会を学びの場として、社会にある課題を発見し解決策を探るプロジェクトに取り組みます。

 道幸俊也専任講師の担当するプロジェクトでは、「問題発見と課題解決―学んだ知識は使えるようになってこそ意味をなす―」をテーマに取り組みます。2019年度は「グランデット・セオリー・アプローチ」というデータ分析方法を用いて、株式会社東京ドームの協力のもと「幅広い顧客を獲得するための新規事業の提案、または改善案の提案」に取り組みました。

6月初旬に株式会社東京ドームを訪れ、経営本部グループ戦略室の皆さんに、実際のビジネス現場にある課題についてインタビューを行い、言語データの収集を行った学生たち。録音したインタビューを文字におこし(逐語録)、「概念」と「概念の定義」を整理していきます。概念間の関係を捉えながら図にまとめ、仮説をたてました。

仮説をもとに、いよいよ東京ドームに提案する新規事業を考えます。「Music Café」、「ライブ演出×フィットネス」などの提案をグループごとにプレゼンテーション資料にまとめ、7月22日に株式会社東京ドームで行われた最終プレゼンテーションに臨みました。プレゼンテーションには、久岡公一郎 常務取締役をはじめ、経営本部広報IR室の皆さんも同席し、提案に対するご意見やアドバイスをいただきました。

コミュニケーション学科3年の後藤真奈さんは「心理学を学んでいることもあり、その知識も生かしながら新規提案を考えました。企業で働いている人にプレゼンテーションをするのは初めてでしたが、新規提案をまとめるために味わった苦労や、発表時の緊張感を忘れず、社会に出て働く際にも生かしていきたい」と語りました。

同じくコミュニケーション学科3年の宮越那水さんは「プレゼンテーション後、久岡さんはじめ皆さんから利益や実現可能性などについてアドバイスをいただき、自分達がまだ見えていなかった点に気づくことができました。来年は卒業論文を書くことになりますが、この経験を生かしていきたい」と意気込みました。

今後も関東学院大学では、実社会を学びの場とした「社会連携教育」を推進していきます。

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