人間共生学部では、3年の春学期にプロジェクト科目を開講しています。
プロジェクト科目とは学生が学内にとどまらず、実際に外に出て社会の中の課題を発見し解決に向けて挑戦する学修です。
佐々 牧雄教授(人間共生学部 共生デザイン学科)と讃井 純一郎教授(人間共生学部 共生デザイン学科)が担当する「清掃に関わる家庭用機器の開発~三菱電機デザイン研究所とのコラボレーションによる~」では「エスノグラフィ(行動観察調査)」「評価グリッド法」という二つの手法を用い、企業で通用するようなデザインプロデュース力を身につけることを目的としています。「エスノグラフィ」とは、ユーザーの行為・行動を観察することにより潜在ニーズを把握する調査方法、また「評価グリッド法」とは讃井教授の開発した手法で、ユーザーから人間の認知構造を特殊なインタビュー法により引き出し、階層状になった評価構造図を導く手法です。
京田 迪也さん(共生デザイン学科3年)は「普段経験できないエスノグラフィ調査にやりがいを感じました。実際に企画を進めていくと、自分の中で想像ばかり膨らみ、実現可能性まで考えて進めることが難しかったです。ですが、中間発表で仲間と意見交換をすることによって、新しい視点に気づき最終プレゼンテーションまで仕上げることが出来ました。このプロジェクトを通して今まで感じなかった日常的な不満に目が行くようになったので、それらを活かした企画ができる仕事に就きたいです」と話しました。
熊谷 理紗さん(共生デザイン学科3年)は、「企業の方とディスカッションする機会があることに興味を持ち、このプロジェクトを選択しました。このプロジェクトを通して評価グリッド法やエスノグラフィ調査を実践的に学ぶことが出来ました。企画段階では新しい案が浮かぶものの、話し合いを重ねていくごとにデメリットも浮かび上がりとても悩みました。ですが、自分でやると決めて選択したプロジェクトだったので、最後まで問題点に向き合い最終プレゼンテーションを迎えることが出来ました。他者から意見を聞き入れ、自分の言葉に置き換えて理解し、行動に移すことの大切さを学びました。これは私の強みとしてこれから活かしていきたいです」と話しています。
佐々教授は「既成概念に捉われず常にアンテナを張ってユーザーを観察することと、自由に発想することを重点的に指導しました。このプロジェクトは、企業内の活動とほぼ同じことを行っているので、学生には厳しいプロジェクトだったかと思います。しかしながら、くじけそうになっても最後まで諦めずに頑張る学生の姿が見受けられました。社会に出てからも自ら課題を発見し解決できる人材になって欲しいです」と語っています。
今後も関東学院大学では、実社会を学びの場とした「社会連携教育」を推進していきます。
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