11月9日(土)に千葉県船橋市の日本大学船橋キャンパスで行われた地盤工学会関東支部主催の「第14回ソイルストラクチャーコンテスト~防げ!倒壊。完璧な擁壁を造るのは誰だ!~」に理工学部 土木・都市防災コースから「関東学院大学Aチーム」と「関東学院大学Bチーム」が出場し、見事「関東学院大学Aチーム」が総合優勝しました。
「ソイルストラクチャーコンテスト」は日頃から培った地盤工学の専門知識や研究する場として、また学生と社会人の交流の場として2006年度より開催。14回目となる今回は、近年、地震や台風に伴う土砂崩れが頻繁に発生していることなどを踏まえ昨年の「ソイルブリッジ」から「擁壁」へとテーマが変更されました。
日本では斜面が多く、建物を建てる際には斜面を平面にするために土を盛る必要があります。その盛った土が崩れないようにするために必要不可欠なものを「擁壁」と言います。擁壁は家に限らず、道路等にも活用され、私たちが安心して暮らせるような働きをしています。
当日は事前に準備された3枚のパネルを擁壁に見立て、材料を自由に組み合わせていかに荷重に対し、擁壁の設計・作製できるかが鍵となりました。Aチームは事前に作成した設計図を基に作成を進めますが、パネルに入りきらずその場で補正。2時間という限られた時間の中でしたがイメージ通りのものが完成しました。
審査項目は、擁壁となる裏側の土をどれだけ少なく手を加え擁壁を作れたかを測定するソイルブリッ値(改良率)、どれだけ重さに耐えられるかの耐荷重、プレゼンテーションの3点。Aチームは、ソイルブリッ値は全体の4位だったものの、耐荷重は全体の3位、プレゼンテーションは新しいアイディア性が評価され全体の1位となりました。
Aチームのリーダーを務めた藤野賢さん(理工学部3年)は「毎年、研究室の3年生が参加をしていますが、前回の先輩たちが2位だったということもあり、優勝にかける思いは強かったです。研究室の先輩たちにアドバイスをもらいながら当日を想定した準備を行いました。社会人の方のプレゼンテーションを見て、実際の工事で行われている擁壁の対策など学ぶことも多かったです。今までは、漠然と土木関係の仕事に就きたいと考えていましたが、今は地盤関係の仕事に携わりたいと考えています。目標が明確になりました」などと語りました。
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