hack(ハック)+marathon(マラソン)=hackathon(ハッカソン)。
システムエンジニアが協働する、アイデアコンテスト。
近年、IT関連業界で「ハッカソン」と呼ばれるイベントが数多く開催されています。「ハッカソン」とは、プログラムの改良を意味するhack(ハック)と、marathon(マラソン)を組み合わせた造語で、不特定のシステムエンジニアなどが集まってチームをつくり、定められた期間で集中的にソフトウェアの開発などに取り組み、その技術力やアイデアを競い合います。2000年ごろに、米国のシリコンバレーでスタートし、徐々に世界中のIT技術者に広がりつつある取り組みです。
理工学部情報ネット・メディアコースでは、学生たちが積極的に近隣で行われる「ハッカソン」に参加しています。2019年11~12月に総務省の主催で開催された「Web×IoTメイカーズチャレンジin横須賀」には、情報ネット・メディアコースの学生17名が挑戦しました。
このハッカソンでは「横須賀の魅力を高める」ことをテーマに、講習会も含め4日間開催され、社会人、大学生、高校生が参加。情報ネット・メディアコースの登坂拓海さん(3年)と合田海斗さん(3年)が参加したチームは、2人のほかにIT企業に勤務するシステムエンジニアと、防衛大学校の学生の4名で結成されました。「横須賀はもともと、旧海軍の軍港として栄えた街。ですから、私たちのチームでは海軍で使われていた『手旗信号』に着目しました。手旗信号は、パッと見ただけでは一般の人がその意味を理解することは難しいです。ですから、私たちは手旗信号を用いた入力デバイスの開発に取り組むことにしました」と登坂さんは説明します。
チームは、旗自体にスマートフォンなどで利用されている加速度センサーを取り付け、そこから得られる情報をもとに文字情報に変換するプログラムを開発。アイデアのきっかけは、チーム内唯一社会人として参加するシステムエンジニアの方の発案だったといいますが、防衛大の学生が参加していたことで「手旗信号」についても多くの知識が得られたといいます。チームで開発した「手旗信号入力デバイス」には、今回のハッカソンでの最優秀賞が贈られました。
登坂さんは「私は、主に旗へのセンサーの取り付けなど、ハードの部分を担当しました。メンバーそれぞれの期待に添いながら形にしていく大変さも今回感じました」と振り返ります。「大学内では出会えない方と、それぞれの案を出し合いながら作業に取り組むことは今まで経験がありませんでした。考え方や知識の量が違う人たちとの協働作業は、貴重な経験でした」と合田さんも笑顔を見せます。
今回のハッカソンの運営にも携わる永長知孝准教授(無線通信システム)は、「こうしたハッカソンなどに参加することは、学生たちにとって新しい刺激を受ける機会になっています。積極的な学生にとっては、力試しの場にもなっているでしょう。多くの人と協働することで、新しい知識を身につけるきっかけにもしてほしい」と評価しています。
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