「インカレポエトリ」若い世代の詩作が注目されています

#国際文化学部 #比較文化学科
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インカレポエトリ

複数の大学の学生による「詩」を集めた年2回刊行の詩集「インカレポエトリ」が話題を呼んでいます。関東学院大学からも、国際文化学部の樋口良澄客員教授の科目を受講する50名が、詩作に挑戦。5編の詩が、第2号に取り上げられました。

「インカレポエトリ」は、詩や表現論などの講義を受講する学生たちの作品を集めた詩集です。2号は、愛知淑徳大学、関東学院大学、慶応義塾大学、埼玉大学、上智大学、東京学芸大学、立正大学、早稲田大学の学生たちが発表しています。実際に詩人などとして活躍しながら、各大学の教壇に立つ教員が選者となって、編集が行われました。2020年1月に発行された第2号には、91の作品が掲載され、関東学院大学からは5名の学生が選ばれています。

「本格的な詩を作るのは、今回が初めてでした」と話す田中夏生さん(国際文化学部3年)は、「この世界」という作品(当ページ下部に掲載)が、「インカレポエトリ」に掲載されました。「友人と、音楽を流しながらラップ調の言葉遊びを楽しんでいたので、普段から言葉には関心がありました。地球の美しさは、私が『生きていたい』と思う動機の一つです。自分が『美しい』と感じるいくつかの情景を思い出しながら、言葉を選びました」と振り返ります。

雑誌『現代詩手帖』の編集長を務めた経験を持つ樋口客員教授は「携帯電話・スマートフォンが普及したことで、若い世代は短い文章でのコミュニケーションに慣れていますから、詩作は決して難しいことではありません。改行することで、表現が生まれる、とまず教えます。多くの学生が、詩作に挑戦することで、自分にも創作ができると、表現することを楽しんでほしい」などと話します。

この世界

田中夏生

この世界は、一体誰が作ったの?
この世界よりも大きな世界。この世界とは違う別の世界。この世界。この世界?

その固定概念は、誰が作ったの?

全ての当たり前は、当たり前じゃない。でも、その当たり前は、いつ誰が作ったんだろう。

酸素があって。水があって。緑があって。

美しい。

誰に言われる事もなく、自然と言葉が出てくる。

そうだ、この世界は美しいんだ。世界の真相。そんなもの、僕らはほとんど知らないだろう。

雨上がり、水が滴る葉の緑。夕暮れ時、海に映し出される景色。真夜中、星が広がる夜空。

それだけでいい。

あぁ。この世界は。なんて、美しいんだろう。

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