2019年度に実施された公益財団法人横浜市国際交流協会(以下、YOKE)の実務研修で、経済学部の学生たちが作成したイラスト(ヨーくん)が、YOKE公式キャラクターとして小学生向けグローバル学習プログラムの学習資料に活用されています。
経済学部とYOKEは、2018年4月に「グローバル人材育成支援課事業実務体験プログラム」に関する協定を締結。国際性豊かな資質を持ち、地球規模の課題を視野に入れて活動できる人材の育成を目標に、8月から12月(約60時間)にかけてYOKEの実務体験を行っています。この研修は「国際実務実習」を履修する経済学部の学生数名が毎年参加しており、実習科目としても単位認定されます。また2019年には関東学院大学とYOKEの間で、国際交流を通じた人材育成および地域貢献事業での連携を目的に協定を締結し、グローバル人材の育成や国際交流など、多文化共生の推進に寄与すべく、国際交流を通じた地域貢献事業を共同で展開しています。
2019年度の実務研修には、経済学部の新野紗英さん(当時3年生)、南山薫さん(当時3年生)、上坂純平さん(当時4年生)の3名が参加。「小学生向けパンフレットのリニューアル」という課題を受け、小学生向けグローバル学習プログラムの教材作成を行いました。3人がパンフレットに記載されたMAPのリニューアルを検討していたところ、YOKEの入る横浜国際協力センターの建物平面シルエットが鳥に見えたことから、センターの形を模したキャラクター「ヨーくん」を考案。プログラムの最終報告では、ヨーくんを印刷したパンフレットや配付用封筒を課題成果物として提案しました。
YOKEでは昨年度まで、横浜市立小学校の5年生の児童を対象に、地球規模の課題と国際機関について学ぶ学習プログラムを展開していました。今年度からは「YOKEよこはま子ども SDGs17プラス1」を柱にした新たな学習プログラムを立ち上げ、SDGsの取り組みを子どもたちに知ってもらうための活動を行っています。ヨーくんは、新プログラムで核となる学習資料「アニメ学習ビデオ」で主役として登場し、ストーリーの進行役を担っています。また公式キャラクターとして、その他の学習教材など様々な媒体でも活躍しています。今年度は、市内15の小学校で約1500名の子どもたちが、ヨーくんの登場する動画や学習教材を活用してSDGsについて学びました。プログラムを受講した小学校からは「子どもたちが動画に引きつけられている」と高い評価を受けています。
イラストを考案した南山さんは「研修では『小学生向けパンフレットの制作』という大きなミッションをいただいたのですが、短い期間でどこまで要望にお応えできるかが今回の挑戦ポイントだと意識しながら取り組みました。他大学の研修生の手によって、ヨーくんがアニメーションになり声が吹き込まれ、アニメ学習ビデオに登場するなど全く想像もしていませんでした。自分が描いたイラストを様々な形で使っていただけてとても嬉しく思います。今後も、ヨーくんとともにSDGsの目的や知識などが横浜の子ども達に広がっていくことを願っています」とヨーくんへの想いを語りました。
研修生の受け入れを担当したYOKEグローバル人材育成支援課課長の今辻千佳也さんは「3人が相手の気持ちも受け止めながら丁寧に作業する様子や、根気強く課題に打ち込む姿勢には本当に感心しました。私たちの要望にも、真摯な姿勢で一生懸命に取り組んでくれましたし、自主的に動いてくれる姿勢には熱いものを感じました。私にとって忘れることのできない学生です。ですから、彼女たちが生み出したヨーくんを何とか残していきたいと思い、学習資料など随所に活用しました。他大学の研修生から動画制作の提案を受けた時も、動画にヨーくんを使ってほしいと依頼したほどです。3人には、一つの組織が任せたことに対して成果を上げることができた経験を自信にかえて、今後の社会人生活を楽しんでほしいと願っています」と学生の活躍を讃えました。
今後も関東学院大学では、世界の多様性を理解し幅広い教養を持った人材育成に寄与するため、様々な社会連携教育を行っていきます。
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