『ノーベス会計学入門』の出版翻訳 経営学部 水谷文宣准教授

#経営学部 #会計学 #出版翻訳

経営学部の水谷文宣准教授が単独で翻訳作業を行った『ノーベス会計学入門』が税務経理協会より出版されます。『ノーベス会計学入門』はオックスフォード大学出版局で出版している、会計学者のクリストファー・ノーベスが執筆したAccounting: A Very Short Introductionが原書となっています。

国際的には長らく『アンソニー会計学入門』という教科書が、会計学入門の定番の教科書となっていましたが、著者の一人であるロバート・アンソニーが亡くなったことで、本人による更新が止まりました。その後、2014年にクリストファー・ノーベスが執筆したAccounting: A Very Short Introductionが国際的な会計学入門の教科書として普及しましたが、日本ではこれまで出版翻訳されておらず、水谷准教授によって国内で初めて翻訳本として出版されました。

水谷准教授は「しばらく私も翻訳してくれる人を待っていたのですが、なかなか現れなかったため、自分で翻訳しようと考え、出版社にコンタクトを取り、数か月の時間をかけて翻訳作業を行いました。また私のゼミナールは経営学部の中では例外的に留学生が多いのですが、必ずしも留学生全員が英語に堪能しているというわけではなく、むしろ日本語の方が得意な留学生もいます。留学生も日本人の学生も共通して読むことが出来るものとして日本語訳が必要だと思い、ゼミナールで教科書として使用したいと考えたことも動機の一つです」と翻訳のきっかけを話されました。

今回の出版について、「日本の学生、日本に来ている留学生などが国際標準の会計学入門を日本語で学ぶことが可能になり、教育サービスの向上に貢献できることを光栄に思います。また、この訳書は研究者たちがノーベス先生の学説を理解する入口にもなると思います。私は民間非営利組織会計を研究しているので、全国の会計学者による非営利組織国際会計基準(IFR4NPO)の研究にこの訳書が活用されることを望んでいます」と喜びと期待を語りました。

水谷准教授は引き続き研究活動に精力的に取り組んでおり、今後もヨーロッパの学術誌に論文の掲載を続けていくのが目標だそうです。

今後も関東学院大学は、よりよい社会の構築に向けた研究を推進していきます。

※民間非営利組織:公益性と非営利性の両方を持った民間団体。学校法人や民間病院も民間非営利組織に含まれる。

  • sdg_icon_wheel_cmyk
  • SDGs_4

トピックスについての
お問い合わせ

関東学院大学 広報課

 住所 〒236-8501 横浜市金沢区六浦東1-50-1
 TEL 045-786-7049
 FAX 045-786-7862
 E-mail kouhou@kanto-gakuin.ac.jp