12月17日(金)に法学部地域創生学科の津軽石昭彦教授のゼミナールの授業に、神奈川トヨタ自動車の方が講師として訪れました。津軽石教授の研究分野は、防災・復興、環境、行財政改革の分野を中心とした地方自治体における政策形成と自治立法に関する研究。この日の授業では、神奈川トヨタ自動車の黒澤宏康さん(関東学院大学経済学部卒業生)から、「人口減少時代で需要の伸びが期待できない状況下で製品を普及させていくには、地域や人とのつながりが大切です。そのため、商工会議所の活動への参加、地域活動への参加、社会貢献活動などに積極的に参画して、『親友』のような関係を構築することがこれからより重要になっていきます」とゼミナールの学生に向けて話されました。
講義の後には、神奈川トヨタ自動車の方が乗車していた燃料電池自動車(FCEV)を実際に見学する機会が設けられました。
この燃料電池自動車は「MIRAI」と呼ばれる製品で、酸素と水素を「燃料電池」に取り込んで電気をつくり、その電気でモーターを回して走る車です。燃料電池は普通の乾電池とは異なり、水素と酸素を化学反応させて電気をつくる発電所のような存在です。燃料の水素と空気(酸素)を供給し続ける限り電気を生み出せます。神奈川トヨタ自動車の倉前淳史さんから、車の紹介を含めながら、燃料電池自動車の災害時における住宅などに供給できる外部給電システムや、自治体との給電支援ネットワークの構築について話していただきました。
実際に燃料電池自動車を見学した3年生の辻大暉さんは、「燃料電池自動車を、内部を含めて隅々まで見る経験は今まで無かったので凄く新鮮でした。災害時の給電システムも非常に興味深く、最先端の技術に感動しました」と話してくれました。
また今回のこの企画は、津軽石ゼミの学生が神奈川トヨタ自動車の方に働きかけたことで実現しました。きっかけを作った3年生の三栖知大さんは、「防災や地域振興など、ゼミの中で学んでいることについて、企業の方から直接講義を行ってもらえたことは凄くうれしいです。これから就職活動などで忙しくなるかと思いますが、卒業までにもう一回くらい、自分から企業に働きかけて今回のような講義を行えたらいいなと思っています」と今後の展望についても語ってくれました。
今後も関東学院大学は、よりよい社会の構築に向けた研究を推進していきます。
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