工学研究科建築学専攻の学生らが「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2021」で審査委員長特別賞を受賞しました。

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工学研究科建築学専攻に所属する田中亮さん、西岡憲弘さん、高桑健さん(修士課程2年)の3名が「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2021」で、審査委員長特別賞を受賞しました。

「ひろしま建築学生チャレンジコンペ」は、全国の建築学生を対象に「魅力ある建築物の創造に向けた人材育成」の一環として行う公共建築物の設計コンペティションです。学生が作品のアイデアの提案から、施工者を選び建築するといった建物完成までの一連のプロセスに関わることができる全国唯一の取り組みで、これまで学生の多彩なアイデアがひろしまの建築物の魅力づくりという形で実現しています。
8回目を迎える今回の対象建築物は、「府中市こどもの国」にある「こども広場」の整備に合わせた公衆トイレ(男性用・女性用・こども用トイレおよび多目的トイレ)の新築計画。年間12万人もが訪れる「府中市こどもの国」は市が設置する子育て世代を応援する施設や周辺エリア一帯の総称で、令和4年のグランドオープンを目指し公園部分について開園以来の改修を進めています。コンペで最優秀作品に選ばれた作品の提案者は、府中市による実施設計及び工事監理を監修し、提案の実現に取り組みます。

工学研究科の3人は、曲壁が作り出したこどもが駆け回る「こどもの国」の公衆トイレ『かべってなーに』を提案。角を作らない曲壁を敷地全体に沿わせることで、トイレの存在感を無くすとともに、こどもたちの自由な動きに対応できる回遊性を生み出しました。

「BOX状のしっかりとした建築物である『こどもの国 ポムポム(児童館・子育て世代活動支援センター)』と有機的な遊具が配置される『ふちゅうの森』をつなぐメリハリの強い空間に建築されることを考えて、トイレも流動的に使用できる曲線を取り入れました」と高桑さんは作品のコンセプトを語ります。これまでの汚い・臭いといった公衆トイレのイメージを無くすように、トイレというよりも敷地全体を使用した空間、居場所となるような建物をめざし思考したそうです。
「当初のアイデアは三者三様で、様々なパターンを考え、数多く意見を出し合い、その中からみんながいいと思った考えを詰めていきました」と、みんなの意見を摺合せて一つにまとめる難しさを話す西岡さんは、当初、今回採用した曲壁には反対だったとのこと。「トイレは直線で区切られているものという固定観念がありました。しかし、3Dを活用して詳細なパースを仕上げていく過程でそのような考えにとらわれなくてもいいのだと気づきました」と仲間と一緒に取り組むことで得た気づきもあったそうです。
設計事務所への就職を予定している田中さんは「周辺環境への配慮や、完成後の維持・管理の容易さなども考えた公共建築の設計へ取り組んだ今回の経験を生かし、就職後も活躍していきたいです」と将来への展望を語りました。

今後も関東学院大学では、学生の研究や学びを地域社会の中で実践する教育を展開していきます。

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