人間共生学部二宮ゼミ 小田原市長へ「みかん米粉どら焼き」の研究報告、披露会を実施

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人間共生学部二宮ゼミが企画プロデュースした地域支援商品「みかん米粉どら焼き」の小田原市長への研究報告、および披露会が3月7日(月)に小田原市役所にて行われました。
「みかん米粉どら焼き」は二宮ゼミが社会連携教育の一環として取り組んでいる「小田原みかん農園再生プロジェクト」から生まれた新商品です。2018年から「シニアネットワークおだわら&あしがら」(SNOA)と二宮ゼミが協力し、小田原市の耕作放棄地再生と、シニアの方々の生きがいづくりに貢献することを目的としてプロジェクトが始まりました。そのプロジェクトの趣旨に賛同した「志村屋米穀店」と「和菓子うめぞの」の協力を得て、小田原産の素材をふんだんに使用した新たな名産品、「みかん米粉どら焼き」が誕生しました。
研究報告、披露会には小田原市長、二宮咲子准教授と二宮ゼミの学生のほか、「みかん米粉どら焼き」に使用されているみかんを生産しているSNOAの代表理事、米粉を生産している「志村屋米穀店」、そしてみかん米粉どら焼きをつくる「和菓子うめぞの」の代表や、多世代交流促進やふるさと納税を担当する小田原市の職員も参加されました。また本学から出石稔副学長も同席しました。

初めに、人間共生学部二宮咲子准教授から「小田原みかん農園再生プロジェクト」の研究報告があり、「シニアの方々と学生が交流を深めていく中で、学生がシニアによる耕作放棄地再生活動についての知識を得るだけでなく、シニアの方々からも、学生がみかん農園を活用する新たな発想に刺激を受けて活動がより楽しくなった、などの喜びの声が聞こえてきました。このような2018年からの学生とシニアの多世代交流の積み重ねによって『みかん米粉どら焼き』が誕生しました。二宮ゼミの専門である自然共生のソーシャルデザインの実践が、地域活性化につながることを実感できました」とプロジェクトの意義について説明しました。
続いて人間共生学部4年生の原美幸さんから、「みかん米粉どら焼き」の企画から完成に至るまでの説明がありました。「『みかん米粉どら焼き』は単なるお土産品とは異なり、SNOAと志村屋米穀店の耕作放棄地再生活動を支援する『地域支援商品』であるため、原材料の調達先をSNOAと志村屋米穀店に限定することや売り上げからの地域活動支援金の支出に賛同してくれた和菓子うめぞのに生産・販売してもらうことを決定しました。また3年生が取り組んだパッケージとリーフレットのデザインでも地域支援商品であることがわかるように工夫しました」と商品開発にいたるまでのプロセスや、販売方法などについて発表しました。
両名からの研究報告を聞いた小田原市の守屋輝彦市長からは、「原価計算や生産量も踏まえて商品を企画しており、持続可能なビジネスプランとしてしっかり考えていたのは素晴らしかったです。小田原にある資源と皆さんの力を結集した魅力的な製品を今後も期待しています」とプロジェクトへの称賛と期待のコメントがありました。また、二宮ゼミ人間共生学部3年生の小栁敦史さん、佐藤鮎海さん、濱田直毅さんの3名がデザインを手掛けた商品パッケージとリーフレットを手にしながら、「小田原のみかんと米粉を使用したどら焼きの味わいがさらに増すような気がします」との感想を述べました。

人間共生学部3年生の佐藤鮎海さんは、「来年度からは4年生としてこのプロジェクトを引き継いでいきたいと考えています。今回商品に実際触れてみて、味だけでなく私たちがデザインしたパッケージとリーフレットなども含め、皆様の感想をいただきたいです。来年度に向けて『みかん米粉どら焼き』を地域支援商品としてより良いものにするために、しっかり考えて実行していきたいです」と今後の意気込みを口にしました。
出石稔副学長からは、「関東学院大学は社会連携教育に力を入れて取り組んでいますが、大学だけではそれを実現することは出来ません。今回のような課題を共有できる市や地域の皆様が協力していただくことで、学生たちの学びに繋がる教育が行えます。今後も小田原市の皆様のご協力をいただき、こういった企画を通した大学の教育を進めていきたいです。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。」と改めて小田原市との連携による謝辞を述べました。
最後に、発表をされた原美幸さんにこれまでのプロジェクトを振り返った感想をお聞きしたところ、「実際に自分が企画した商品が出来上がったことや、今回小田原市長を始め、多くの方の前で自分の発表を聞いてもらったことはとても貴重な経験で嬉しいです。このプロジェクトの学生リーダーは佐藤さんに引き継がれますが、是非楽しみながら取り組んでもらいたいと思っています」と商品が完成した喜びと、発表を終えた達成感を語り、後輩たちへのエールを送りました。

今後も関東学院大学では、地域や企業と連携し、社会の中にある課題解決に取り組んでいきます。

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