東北大学災害科学国際研究所 今村文彦 教授の特別講演「東日本大震災の教訓と今後のレジリエンス社会構築に向けて」を開催

#防災・減災・復興学研究所

4月19日(火)、金沢八景キャンパスにおいて、津波工学・津波予測の第一人者である東北大学災害科学国際研究所 今村文彦 教授をお招きし、特別講演会が開催されました。本講演会は、本学の防災・減災・復興学研究所のプロジェクト研究の一つで、理工学部の佐藤幸也教授が研究代表を務める「東日本大震災後の復興と自治体、教育委員会などに見る防災・減災・復興活動の検証と地域づくりプランの提言」の一環として実現したものです。今回ご講演いただいた今村教授は、1989年に震源の位置や規模から津波の高さや到達時間を即時予測するシミュレーション技術を開発し、数値計算で用いられる「今村項」は世界基準となっています。講演会は規矩理事長(理工学部教授)の挨拶より始まり、「防災教育」や「災害防災研究」などを学ぶ理工学部土木・都市防災コースの学生に加え、社会学部の学生などを含む約100名が参加しました。

講演では「東日本大震災の教訓と今後のレジリエンス社会構築に向けて」をテーマに、津波のメカニズムや東日本大震災における津波被害についてお話しいただいたほか、泥を含んだ津波の威力を示すシミュレーションや、ビルや建物が多くあるエリアへ押し寄せる都市型津波のシミュレーションといった世界初の技術が紹介され、熱心に講演を聴く学生の姿が見られました。

今村教授は「津波というと青色を想像しますが、東日本大震災での津波は研究者たちも初めて見る『黒い津波』でした。宮古市や釜石市のような港へ押し寄せた津波は海底の砂や泥を含み粘着質で重く、まるで壁のような波がキラーウェーヴとなり多くの人の命を奪いました。シミュレーション技術を用いれば、津波の経験がないエリアの未来も予想することができ、対策を講じることができます」と語ったほか、防災対策の基本・教育は「生きる」ことを「学ぶ」ことであるとし、「学びが『バイアス』を取り去り、そして気づきが行動を生む」と防災教育や災害防災研究を学ぶ学生へメッセージを送りました。

講演会に参加した土木・都市防災コースの2年生は「一人暮らしで普段から食料や飲料を備蓄するなど防災を意識し生活しています。津波のシミュレーションは授業でも見たことがありましたが、改めて津波の恐ろしさを感じました。津波警報についてもさらに詳しく知りたいと思ったので自分でもっと調べてみたい」と講演を振り返りました。

今後も関東学院大学では、学生が最先端の研究に触れ、自身の研究活動へのモチベーションとなる機会を提供していきます。

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