JICA海外協力隊経験者の講演会を実施 人間共生学部 コミュニケーション学科 プロジェクト科目 プロジェクト16

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5/20(金)、人間共生学部コミュニケーション学科の山田留里子教授(現代中国語文法)が担当するプロジェクト科目(プロジェクト16)の一環で「”私”を鍛える視点~SDGsの事例紹介~」をテーマに、JICA海外協力隊(旧:青年海外協力隊)として活動を行っていた川崎芳勲さんが講演を行いました。プロジェクト16では、「中国の背景知識を学び、SDGsの達成に向けた啓発活動の企画」というテーマのもと、中国にとどまらず、国際的視点からSDGsを学ぶことの大切さを目標としており、中国との交流のあるアフリカの国々を知ることも重要になっていきます。川崎さんは、大学卒業後JICA海外協力隊に応募し、ウガンダ共和国へコミュニティ開発隊員として2年間派遣され、農村地域で収入向上のための加工食品販売事業や稲作栽培に従事しました。現在は、映像制作、写真撮影、講演活動を中心に国際協力に携わっています。

「初めて湖を見たこの男の子は、ある衝撃的な言葉を発しました」という、ウガンダで出会った少年との印象的なエピソードから始まった講演。少年の「バケツ何杯分の水だろう…」という言葉に衝撃を受けた川崎さんは、日本の普段の生活と、ウガンダの日常があまりに違っていることを改めて考え、日本では当たり前のことが鎖のように自分を縛り付けているのではないか、という考えに至ったエピソードを学生たちに語りました。

また、川崎さんは、現地で過ごした様子を編集した映像を見ながら、「ウガンダの人々は、限られた環境の中で、生きていくためにどうしたらいいかと工夫した結果、今のライフスタイルが成立している」と解説し、SDGsで掲げられている目標の一つでもある、『水』をテーマに、洗濯やお風呂、トイレ事情など、現地での生活をご紹介いただきました。日本が裕福すぎて、SDGsと言われてもピンと来ない人、難しく考えすぎてしまう人が多いけれど、世界にはこのように生活をしている人がいて、現地の人にとっては生死に関わる問題だという、普段日本で生活していると中々気づくことができない視点に、多くの学生に驚きの表情が見られました。だからこそ、SDGsへの学びを深めることを通して問題に立ち向かう力をつける必要があります。

川崎さんは、自身のそうした経験から、「学生のうちに、経験に対しては食わず嫌いをせずにどんなことにもチャレンジしてほしい。多少のリスクを負ってでも、やりたいことに挑戦し体験することで、社会にある課題を意識して生きていける人になってほしい。これからの社会で生きていく上で、自分の中の鎖を壊し、広い世界に飛び込むためにも、起きた出来事や学びになったことを言語化していくことで、自分が感じたことや、感情が動いた理由について整理し伝えることが大切だ」とこれから社会に出る学生へエールを送りました。
講演後には、学生からの質問にも答えていただき、とても有意義な時間になりました。

参加者の阿部萌々彩さんは「祖父母と暮らしていたこともあり、ニュースを見る機会が多く、国際問題などに対し、自分も何かできたらいいなと感じていた。そのため、小学生の頃から海外に興味があり、まずは日本にとっても身近な存在である台湾に行ってみたい」と話しました。阿部さんは、JICA海外協力隊にも興味があるそうで、今後は、JICA海外協力隊として活動することも視野に入れています。川崎さんの現地での様子を聞き、日本と全然暮らしが違うにも関わらず、2年間が一番幸せだったと話す姿に刺激を受けた様子でした。

今後も関東学院大学は、学生が世界が抱える課題に目を向け、学びの幅を広げる機会を提供していきます。

【プロジェクト科目】
人間共生学部では、3年次の春学期に「プロジェクト科目」をメインに履修します。1~2年次にキャンパスで身につけた専門知識を生かしながら、実社会を学びの場として、社会にある課題を発見し解決に向けてプロジェクトに取り組む学修です。

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