理工学部の堀内義夫講師が、日本材料科学会[技術賞]を受賞しました。

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理工学部の堀内義夫講師による研究「環状オレフィンポリマー上のダイレクトパターニングにおける無電解銅めっき浴中への2-メルカプトベンゾチアゾール添加の効果」が、材料科学・工学における技術の進歩発展に貢献する研究であるとして、日本材料科学会[技術賞]を受賞しました。日本材料科学会は、材料科学に関する理論の進歩および技術の向上に寄与することを目的として設立され、縦て割りの学問分野にこだわらず、広く境界領域をカバーした研究活動をおこなっています。

堀内講師はこれまで関東学院大学 材料・表面工学研究所において「UV照射による表面改質法を用いた無電解めっきパターンの形成に関する研究」に取り組んできました。材料・表面工学研究所は、日本の基幹産業である自動車をはじめ、携帯電話や各種センサーなどの精密機器、さらには医療分野にまで貢献するような、今の世界にはなくてはならないめっきを始めとする表面処理技術の研究開発において、学会や産業界をリードしている存在です。

今回受賞した研究は、堀内講師と株式会社アズマの高木道則氏、総合研究推進機構の渡辺充広教授、材料・表面工学研究所の本間英夫特別栄誉教授らとの共同研究で、これまでめっき反応の促進や抑制は、めっき浴に入れる添加剤の濃度によってその効果が異なるとされていたところを、同じ濃度の添加剤でもめっきの条件によっては異なる効果が同時に発現することが確認されたというものです。

「従来の膜厚を厚くしたいときのめっき処理では、縦方向だけでなく同時に横方向にも成長してしまうことが課題でした。細かい配線をたくさん作りたいときには、横方向の成長は配線同士がぶつかってしまい不具合が起きる原因となってしまいます。今回の研究では、横方向の成長を抑制し、縦方向だけに伸ばすことができる手法を実現しました」と堀内講師は研究成果について話します。堀内講師は「今回の研究によって、より微細な金属パターンを形成することが可能になります。また、めっきにかかる時間の短縮や低コスト化につながる技術です。研究を進めることによって得られる新しい技術や、それを活用するための新しい手法などを更に今後の研究に活かし、エレクトロニクス産業のますますの発展に貢献していきたいです」と語りました。

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