6/29(水)、理工学部応用化学コースで開講の「応用化学研究基礎」にて、NPO法人AozoraFactoryによる講演とワークショップが行われました。
「応用化学研究基礎」では、卒業研究の事前準備として、個人で実験を進める際に安全に実施する方法を学ぶことに加え、卒業後の進路選択に向け就職活動に関する知識を身に着けることを目的とし、学生の望む進路選択へのアドバイスやキャリア支援を行っています。本科目はそれぞれのテーマに合わせて複数人の教授が担当するオムニバス形式で、同コースの友野和哲准教授が担当した今回は、学生が多様な働き方を知ることを目指し、NPO法人AozoraFactoryよりゲストをお招きし、就職に関する準備講座を実施しました。AozoraFactoryは、LINKAI横浜金沢(横浜市金沢臨海部産業団地)の魅力発信のため、産官学連携でこのエリアの「ものづくり」の技術製品とふれあうことができる親子向けのワークショップを開催しています。横浜市や地元企業、大学などと連携しながら活動を行っており、友野准教授がメンバーの一員であることから、本学とも以前から交流が行われています。
今回は、NPO法人AozoraFactory代表の本多竜太さんと理事の浜口大樹さん(横浜市工業技術支援センター)にお越しいただき、法人を設立するまでの経緯や活動内容についてお話いただいたほか、大学生向けのワークショップを行っていただきました。「LINKAI横浜金沢の魅力の発信方法は様々。コロナ禍でも可能な範囲で対面のイベントを行い、人との関わりをもち続けてきました」と語る本多さん。2015年にAozoraFactoryの活動をスタートさせるきっかけともなった産業団地内のイベント集客企画「だるまさんがころんだによるギネス世界記録への挑戦」といったエピソードや、屋外で行っているイベントの「AozoraFactory」で子ども向けのワークショップなどの取り組みについてご紹介いただきました。
また、本多さんが夢を追って音楽活動をしていたことや、LINKAI横浜金沢エリアにある、関東プリンテック株式会社にアルバイトで入社し、役員を務めた際の経験談など、普段接する機会が少ない方のお話に、学生は刺激を受けていました。
学生の就職活動に向けたワークショップでは、「こんな企業は嫌だ!」というテーマのもと、嫌なことを書きだすことで、これまでとは違う視点で就職について考えました。学生からは、男女差別をする、お酒を強要するといった内容が挙げられ、それらの嫌なことに対する解決策と、その解決策が不可能だった場合の案について考えました。嫌なことがあったとしても、その他にたくさんの選択肢があるという気づきを得ることができました。ワークショップの最後には、自分について考え、知るために「自分を漢字一文字で表すと何か」を考え、性格や理想、直感をもとにそれぞれが思う漢字一字で表しました。
参加した応用化学コース3年の立浪亜里砂さんは、「AozoraFactoryについては初めて知りましたが、子どもたちに何か教えたりすることは好きなので、興味が湧きました」と講座を振り返ったほか、同じく3年の高橋摩莉愛さんは、「入社のきっかけや、働く方法は色々あるのだと知ることができました」と就職に対する選択肢が広がった様子でした。世の中にはたくさんの人がいて、人それぞれ色々な可能性があることを知り、学生の選択肢を広げるために実現した今回の講演。これから就職活動や進学に向け本格的に動き始める3年生にとって、とても貴重な時間となりました。
今後も関東学院大学では地域と連携し、学生の将来の選択肢を広げる機会を提供していきます。
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