横浜市立東高等学校との高大連携企画「ESD-DAY@関東学院大学」を開催

#高大連携企画 #SDGs #ESD

7/13(水)、横浜市立東高等学校との高大連携企画「ESD-DAY@関東学院大学」が開催され、同高校の1年生278名が横浜・金沢八景キャンパスに来校しました。本プログラムは、大学への理解を深めるとともに、社会課題の解決に挑む大学の研究に触れる場として本学より19講座を開講し、高校生たちが取り組む「探究的な学習活動」につなげることを目的としています。

ESD(Education for Sustainable Development)とはユネスコが主導する「持続可能な開発のための教育」のことで、持続可能な社会の創り手を育むとされています。気候変動や災害、生物多様性、貧困など、持続可能な未来を実現するにあたり直面する課題に取り組む参加型の授業を通して、これまでの習慣を積極的に振り返り、自らの行動を自発的に変容していく力を養うことを目指しています。今回の「ESD-DAY@関東学院大学」では、アドミッションズセンターの安田副センター長によるSDGs入門講演よりスタート。その後、生徒たちは各学部の教員が担当する分科会に分かれ、理工学部の「生体信号、バイタルサインってなんだ?」、人間共生学部の「中国文化を歌で学び、日中のSDGs背景知識も学びながら、SDGs啓発グッズを創ろう!」、法学部の「過疎ってる?~人口減少社会における現代らしい関係人口づくり~」などそれぞれの興味に合わせた講座に参加しSDGsに関する学びを深めました。

講座の一つである人間共生学部 大友章司 准教授の「ゲーミング・シミュレーションで考える不法投棄(ポイ捨て)をしてしまう心理」では、トランプのカードをゴミと見立て、ダイヤのカードを有害なゴミと設定したシミュレーションゲームを行いました。いつ捨てると他の人に監視されずに捨てることができるか、不法投棄していそうな怪しい人を監視するなど、自分が当事者になって考える実践的な講座に、東高校の生徒の皆さんは楽しみながら学んでいる様子でした。参加した成澤暁希さんは「駅などでポイ捨てをする人を見かけて気になっていたのと、内容が面白そうだったので参加しました。今までは、ゴミを適当に捨てている人を見かけても、いけないことだけどそれを注意することはできませんでした。今回のシミュレーションをやったことで、やはりポイ捨ては環境にもよくないし、他の人にも迷惑をかけるので改めてやってはいけないことなのだと感じました」と感想を語りました。また、栄養学部 菅洋子 准教授の「食品ロスを学びながら、健康づくりについて考えよう!」に参加した渡辺エレナさんは「兄が食品ロスに対する意識が強いので、今回の講座に参加しました。心理学と栄養学に興味があって、食品ロスも人間の心理だと思うので、参加できてよかったです。飲食店などでは、食品ロスが良くないことだと意識はしていても、家庭のように食品ロスを減らすことは難しいと思います。家族の影響もあって、食品ロスに対する意識は元々あったのですが、外食の時も食べられる分だけ注文するなど、改めて気を付けていきたいです」と食品ロスに対する課題の解決に向けて意気込みました。

今後も関東学院大学は、高校生が社会にある課題に目を向け、自己実現につながる一助となる連携事業を推進していきます。

理工学部 中山 良一 専任講師
 天然由来の高分子を利用した素材開発と分離技術

人間共生学部 大友 章司 准教授
 ゲーミング・シミュレーションで考える不法投棄(ポイ捨て)をしてしまう心理

看護学部 勝川 由美 准教授
 女性中心の出産への支援―女性が望む出産ができるための出産情報システムについて

社会学部 井田 瑞江 准教授
 日本は男女平等な社会?身近にある不平等について考えてみよう。

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