7/1(金)、人間共生学部で開講の「コミュニケーション中国語Ⅰ」の授業で、同時通訳者の加藤洋子さんが「グローバル化における通訳のSDGs推進の実践」をテーマに通訳者の現状について講演しました。中国語を学び、通訳になりたいと考える学生は多くいますが、実際に通訳がどのような仕事かということを知っている学生は多くはありません。そこで、NHKで同時通訳を行うなど第一線で活躍されている加藤洋子さんに今回ご講演いただきました。加藤さんより、通訳の仕事とはどのようなものか、同時通訳者となるに至った経緯、想像力を働かせると分かる中国語の単語についてなど、盛りだくさんの内容をお話しいただきました。
通訳には、同時通訳の他に逐次通訳とウィスパリングの3種類があり、加藤さんは同時通訳を主として活動しています。また、通訳の目的によって司法通訳やガイド通訳といった種類に分かれ、通訳者は特定の分野に限定せず活動している場合がほとんどです。加藤さんは主に放送通訳と会議通訳に携わっており、依頼主は政府や企業など様々。一回の仕事につき500語~600語の単語帳を作成し、分野によっては1000語近い単語帳を作成する場合もあるそうで、その量に学生からは驚きの声が上がりました。近年、政府や企業の方の発言にSDGsに関連する内容が含まれることから、正確に通訳するために、加藤さん自身がSDGsについて理解している必要があり、通訳の仕事を通じて、SDGsを普及していくためのお手伝いをすることで、目標達成に繋がると感じているそうです。加藤さんは、「社会的に注目されていることなど、常に情報収集を行い、背景知識などを身につけながら、想像力をはたらかせて臨機応変に対応できる力が通訳者には求められます」と通訳に興味がある学生へアドバイスを送りました。また、「グローバル化が進み、変化の様相を見通すことができなくなった現代において、外国語の存在はとても重要です。国と国との交流においては使命ある通訳が必要だと考えます」という加藤さんの想いを受け、学生からは「大学で外国語を学ぶ意味が理解できました」「努力を重ねて頑張っていけば、必ず生涯の仕事に出会うことができるのだと思いました」などといった感想が寄せられました。
小学生の時に通訳者と関わる機会があったというコミュニケーション学科2年の野崎考祖さんは「通訳という仕事は身近に感じていたが、通訳には沢山の分野があると初めて知りました。将来は、警察官を目指しており、グローバル化している日本で、外国人の方の対応を行うなど、語学力を活かして仕事をしたい」と語り、中国語の学習に対する意欲を高めている様子でした。
今後も関東学院大学は、学生が多様な人との関りを深める機会を提供していきます。
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