NHK特集ドラマ「ももさんと7人のパパゲーノ」大学生向けトークイベントを開催

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7/15(金)、金沢八景キャンパスにて8/20(土)よる11時スタートのNHK特集ドラマ「ももさんと7人のパパゲーノ」でプロデューサーを務めた倉崎憲さん、監督を務めた後藤怜亜さんと、同ドラマにパパゲーノの一人として出演する山崎紘菜さんによる学生向けのトークイベントが行われました。 このドラマは、NHKが運営し、後藤監督が福祉班として携わるポータルサイト「自殺と向き合う」に寄せられた投稿と取材を基に制作され、投稿者のニックネームで最も多い「もも」より主人公の名前がつけられています。 主人公のももさんと「死にたい」気持ちを抱えながらも、”死ぬ”以外の選択をしている人=パパゲーノの生きざまを描いたこのドラマを通して、若い世代の自殺が深刻な状況にある今日、大学生に「色々な選択肢がある」ということを知ってもらいたいという想いで開催しました。

「ももさんと7人のパパゲーノ」
演出 後藤 怜亜さん

山崎 紘菜さん

「ももさんと7人のパパゲーノ」
プロデューサー 倉崎 憲さん

後藤監督と倉崎さんの撮影にまつわる秘話や、山崎さんに出演をオファーした理由、山崎さんがパパゲーノを演じるうえで大切にしていたことなど、様々な話題で盛り上がった今回のイベント。 倉崎さんは、自身が学生時代にラオスに小学校を作った経験と、後に他の学生らと共にその経験を本として出版し、映画化されたことから「自分の行動で世界が大きくは変わるわけではないけれど、誰かに観てもらうことで何かしらの影響を与えることができると感じ、映像の力の凄さに気付いた」と語り、プロデューサーとなった現在でもその想いは変わらず、「 自分の気持ちを大切にし、無理だと諦めるのではなく行動を起こしていってほしい」と学生にメッセージを送りました。
質疑応答では、学生から「やりたいことはあるのですが、失敗が怖くてなかなか行動できません。どうしたらよいでしょうか」という質問があり、「今ここでそのことについて話してくれたということは、自分にとって好きなことで、やりたいことなのでしょうね」「過去に失敗したトラウマを無理に克服する必要はないと思います」と倉崎さん 、後藤さん、山崎さんの経験に基づいたアドバイスを頂きました。 さらに、「やることが沢山あって、優先順位を付けられないのですが、どのように優先順位をつけていますか」という質問には、「どうしても優先順位がつけられないのであれば、やりたいことを全部一度にやるという手もあります」「あえて、もし5年後に死ぬとしたら、というように自分で期限を決めています」といったアドバイスをいただきました。 イベント終了後、国際文化学部2年の梅村知弘さんは「すごく悩んでいる時期だったことと、変わりたいという気持ちがあったので、自分にとって何かのきっかけになると考え参加しました。 一度、死んだらどうなるのだろうと考えたこともあったのですが、このドラマを観ることで解決する部分があるのではないかと思います。 映像の仕事に興味があるので、倉崎さんのお話はとても参考になり、忙しいと理由をつけてできていないことに挑戦したいです」と気持ちに変化があった様子でした。

夏休み明け前後に自ら命を絶つ若い方が増加する傾向にあり、夏休みを直前に控えた学生に多くのメッセージを届けるために開催されたこのイベント。 参加した多くの学生にも、様々な形で届いているようでした。

今後も関東学院大学では、学生が自身に身近なテーマについて考え、選択肢を広げる機会を提供していきます。

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