経済学部では今年度の秋学期に横須賀市の協力を得て、「プレゼミナール」の一部のクラスで、市の課題解決に向けた取り組みを行っています。今回、PBL(課題解決型学習)を導入するモデルクラスでは「若い世代を取り込むためには何が必要なのか」を共通のテーマとして、横須賀市の現状と課題を「商店街振興」、「観光集客」、「農業・水産業」、「広報戦略」の4つの側面からそれぞれお話ししていただきました。
9月27日(火)は、横須賀市役所 文化スポーツ観光部観光課の保坂亜由美さんが登壇し、横須賀市の観光集客に関する課題をお話しくださいました。
横須賀市職員 保坂さん ※保坂さんは経済学部のOGです
授業では横須賀市を訪れる観光客の多くが日帰り客であること、市内に単価の高いお土産物が少なく観光消費額が低いこと、地理的に観光の通過点になってしまう場合が多いことなど、直面する課題が説明されました。保坂さんは授業の中で、横須賀市では誰もが楽しめる「音楽・スポーツ・エンターテイメント都市」を目指し、幅広い観光客層の獲得に向けてさまざまな事業を展開していることを説明されるとともに、「横須賀市に限らず、人口が減少している日本の地方自治体では、まちづくりや住民福祉など行政サービスを行うための財源、主に市税収入の確保が喫緊の課題となっています。観光に関する税収を増やすために、皆さんのような若者の視点から、多くの観光客を引き付けるような魅力溢れるアイディアをたくさん聞かせてほしい」と、学生たちへの期待を述べられました。
話を聞いた学生たちは「現在、横須賀市ではどのようなイベントをやっているのか」、「単価の高いお土産などはどういったものがあるのか」などの質問を積極的に行い、アイディアを考えるために意欲的に取り組んでいました。
経済学部では社会連携による課題解決型学習を初年次教育に導入することを検討しており、今回、最初の試みが横須賀市の協力で実現しました。学生が実際の現場にある課題と向き合い、経済学に基づいて社会を考える取り組み「K-mics」の足掛かりをつくりたいと考えています。
今後、横須賀市からの課題提示を受けたクラスでは、秋学期の授業最終日までに学習、調査、プレゼン等の準備を進めながら課題の解決策を探していきます。来年2月には優れたアイディアをプレゼン出来たチームによる最終報告会も行います。そこでは経済学部の教員だけでなく、横須賀市の方々も出席、講評していただく予定です。経済学部のプレゼミナールの活動に是非ご期待ください。
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