法学部 大鐘敦子教授が科学研究費助成事業の一環で海外の研究者を招聘し、二つの連続講演会を企画・共催しました

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10月16日から23日まで、19世紀フランスのレアリスムの父ギュスターヴ・フローベールの草稿に関する世界的な草稿研究者、米国ジョージア州立大学(アトランタ)のエリック・ル・カルヴェズ教授を、法学部大鐘敦子教授が招聘し、京都大学文学研究科フランス語フランス文学研究室との共催(吉田キャンパス)および、大阪大学豊中キャンパスで、日本フランス語フランス文学会秋季大会本大会との共催を企画・実施しました。この講演会で大鐘教授は、司会及びディスカッションの進行役を務めています。またこの講演会は大鐘教授の日本学術振興会 科学研究費助成事業の枠組みでル・カルヴェズ教授を招聘したことから実現しました。なお、関東学院大学法学部は、来年度の横浜・関内キャンパス移転のため、コロナ禍での対応もあり、今回の連続講演会は関西の二つの大学のみで開催されました。

京都大学の講演では、「旅びと フローベール 」という表題で、エドガー・サイードの『オリエンタリズム』でしばしば取り上げられる、フローベール とマキシム・デュ・カンのオリエント旅行や、執筆に専念するイメージを持つ作家フローベールの旅行をパノラミックに全て取り上げることを大鐘教授が紹介しました。約90枚のパワーポイントとともにル ・カルヴェズ教授は汎神論的な嗜好を持つ作家の横顔を炙り出し、30名ほどの研究者や大学院生たちから活発な質疑応答が繰り広げられました。

大阪大学で開催されたフランス文学会本大会には、250名近くの研究者や教員が全国から参加。本学でも法学部で数年前に大鐘教授が講義で取り上げた、1848年のパリの市民革命が繰り広げられる『感情教育』(1869)が主題の講演で、この作品の世界の第一人者であるル ・カルヴェズ教授の講演では、次々と70枚の貴重草稿が大映写されました。なお、大鐘教授のプレゼンテーションによると、これらの中に、2015年12月11日に、パリのDrouotでのPierre Bergé(ピエール・ベルジェ)のコレクションによるオークションで、58万7720€で競り落とされた幻の第一シナリオや何枚もの全体シナリオが、個人コレクターの許可を得て、本大会限定で、世界初で公開され、活発な質疑応答が展開され、非常に貴重な大会となりました(Scénario Duboisセナリオ・デュボワ一枚のみ、2018年に『ヨーロッパ』誌 L’Europe に掲載されました)。

エリック・ル・カルヴェズ教授 略歴:

19世紀フランス文学研究者。フランス国立科学研究センター近代テクスト・草稿研究所フローベール研究班研究員。Henri Mitterandに師事し、1990年新ソルボンヌ大学(Paris III)文学博士。フローベール草稿研究の第一人者。とりわけ最も難解な草稿である下書き原稿(brouillons)におけるエクリチュールの変遷にみられる生成の詩学を探究している。『感情教育』草稿研究の権威。2005年以降、フランス共和国教育功労章受勲者。主な著書にFlaubert topographe : L’Éducation sentimentale. Essai de poétique génétique (1997), Gustave Flaubert. Un Monde de livres (2006). Dictionnaire Gustave Flaubert (Classiques Garnier)を監修(2017)。La Méthode est trouvée. Madame Bovary (2021) その他多数。

*科学研究費助成事業 学術研究助成基金助成金 (課題番号: JP20K00510)
「フローベール生成研究―初期・中期作品におけるファム・ファタルとファタリテ」
科研費による研究者集会は、科研費研究代表者によって、科研費研究課題を促進し、深化するためのもので、日本の学術交流に貢献する目的で実施されます。

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