理工学部の教員が横浜市水道局職員に向けて研修を行いました。

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10/6、10/11、11/17、11/18の4日にわたり、理工学部の教員が横浜市水道局職員に向けて研修を行いました。

本学は相互の人材交流や共同研究などの推進を図り、水道事業の発展へ貢献するため、2011年に横浜市水道局と「連携・協力の基本協定」を締結し、翌年から理工学部の教員による水道局の技術職員を対象とした研修を実施しています。10/6、10/11は規矩大義教授(地盤防災工学)が若手からベテラン職員13名を対象に土質研修を、11/17、11/18は福谷陽准教授(防災水工学)が今年入職した新任職員と希望者合わせて10名を対象に水理学研修を行いました。

PDC(ピエゾドライブコーン)

水道事業における地盤・土質の位置づけの話から始まり、土の特徴や地盤沈下が管路へもたらす影響、土質及び地盤調査の方法など、動画を交えながら進んだ土質研修は、実験の時間も多く設けられ、座学での学びをさらに深める受講者の様子が見受けられました。土層の性状を調査するサウンディング試験では、規矩研究室に所属する学生たちがPDC(ピエゾドライブコーン)を操作し、調査を実演しました。研修の最後に規矩教授は地震発生に伴う土砂災害や液状化による被害について、実際に被害を受けた地域の写真とともに説明し、「地震防災は進んでいますが、実際に地震が起きた際の被害はまだまだ小さいとは言えません。行政は市民に正しい情報を与え、市民は行政からの情報を正しく受け取り、そしてお互いが被害を予測することが今後さらに大切になります。今回の研修を機に水道局職員としての働き方を改めて考えてみてください」とメッセージを贈りました。

水理学研修は、水の基本的な性質やベルヌーイの定理など、水道局の技術職員として必要な水理学の基礎知識を座学、実験を通して進められました。管路の摩擦損失の実験を行った後、なぜこのような実験結果になったのかをグループごとに話し合う時間が設けられ、福谷准教授のアドバイスのもと理解を深める受講者や、活発的に意見を交わすグループなど、積極的に学ぶ姿が見受けられました。福谷准教授は「この2日間を通し、少しでも皆さんの学びが深まったなら嬉しいです。まだ業務を覚えている最中かと思いますが、研修を通して得た知識や経験を活かして、引き続き頑張ってください」と研修を締めくくりました。

関東学院大学は今後も産官学連携を通じた社会貢献活動を推進していきます。

 

*PDC(ピエゾドライブコーン):地盤の液状化のしやすさを判定する装置。円錐を地面に貫入し、地盤の間隙水圧を測定する。

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