国際文化学部 君塚 直隆教授が迎賓館赤坂離宮トークイベントに登壇しました。

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10月26日(木)、国際文化学部 君塚 直隆教授が迎賓館赤坂離宮で行われたトークイベントにて「英国エドワード皇太子の来日―赤坂離宮での御宿泊と日英外交―」をテーマに講演を行いました。

迎賓館赤坂離宮は、1909年に西洋の宮殿建築に学んだ要素を取り入れ建設された国の迎賓施設で、1974年に大改修を経て現在の姿となりました。2009年には国宝に指定、2016年より一般公開も開始され、来年は50周年を迎えます。

そんな歴史ある迎賓館赤坂離宮では、年間を通して様々なイベントを実施。各界の有識者をお招きし、長い歴史や所蔵する美術品などに関連したトークイベントやエラールピアノ演奏会等を開催しています。今回、君塚教授は自身の研究分野であるイギリス政治外交史のうち「エドワード皇太子」にまつわるお話をということで、トークイベントへ登壇。皇室とも所縁の深い迎賓館赤坂離宮の歴史について、「英国エドワード皇太子の来日―赤坂離宮での御宿泊と日英外交―」をテーマに講演を行いました。

君塚教授は、迎賓館赤坂離宮本館ができる前の1869年に、日本で初めて国賓を迎え入れた際の日本の状況やヴィクトリア女王との関係、エドワード皇太子が来日した際の大歓待について説明。1869年、国賓を招き入れる施設がまだなかったころ、日本にとって初めての国賓となるアルフレッド王子の訪問が決まり、急遽作られたのが迎賓館の先駆けとなる延遼館でした。その際、おもてなしの心で接遇したことが後の日英関係に大きな影響を与えます。それは、英国皇太子として初来日したエドワード皇太子が赤坂離宮に御宿泊され、後の昭和天皇となる裕仁皇太子との関係が築かれたことにも関係し、戦争で日英関係がギクシャクした後の現代に、日英の王室関係がさらに深まるきっかけにもなるのではないかと話しました。

イベント終盤には、迎賓館赤坂離宮で次長を務める岡本信一氏とのクロストークとして、当時の資料や写真をもとに赤坂離宮で行われた行事や、過去にお招きしたその他の賓客の方々への接遇について説明があり、君塚教授が英国側の記録も踏まえて紹介するといった対談を行いました。

当日は約50名の一般の方が参加し、メモを取りながら話を聞く様子が見受けられました。イベント終了後には質問をする参加者もいるなど、迎賓館赤坂離宮本館の建設に至った背景と日英関係の発展について学ぶ機会となった様子。また、迎賓館赤坂離宮にはボランティアスタッフとして館内の案内や解説を行っている方が多くおり、君塚教授のトークイベントの内容は、スタッフの方々の勉強教材としても利用されるといいます。

関東学院大学は、今後も多くの方が教員の研究について触れ、学びを深める機会の一翼を担っていきます。

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